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治乱のヒストリア(2017年3月)


  • 2017年4月29日(土) 05:55 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,526
書籍 ・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店~
http://www.toho-shoten.co.jp/

・メルマガ登録
http://www.toho-shoten.co.jp/mailmag/

※新規関連記事 「三国志」を文学する―『三国志』から『三国志演義』へ―(2017年4月)

上記の書店サイトの上記ページ(メルマガ登録)にあるように東方書店が発行するメールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2017年第3号(総308号その1)(2017年4月24日発行)により知ったこと。

・法政大学出版局
http://www.h-up.com/

・治乱のヒストリア « 法政大学出版局<
http://www.h-up.com/bd/isbn978-4-588-10034-5.html

※関連記事
 中国史の時代区分の現在(2015年8月10日)
 100分de名著 陳寿『三国志』(2017年4月24日)

上記の出版社サイトの上記の書籍ページによると、2017年3月に法政大学出版局より伊東貴之/編、渡邉義浩・林文孝/著『治乱のヒストリア 華夷・正統・勢』(ISBN978-4-588-10034-5、シリーズ・キーワードで読む中国古典 4)が2900円(税別)で発売したという。一見、三国と関係なさそうだけど、内容紹介で明確に「治乱興亡の『三国志』から」とある。

上記ページから下記へ「内容紹介」を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自らと他者を区別して、世界秩序や天下的世界観も示す「華夷」。治乱興亡の『三国志』から、現在も、政権などについて問い直される「正統」。君主の権力や勢威から派生し、空間的布置や形勢、歴史的・時間的趨勢も意味する「勢」。中国の政治思想、文化論、国家観など広範な領域でその本質を考察する。悠久の時間を往還し、広大な空間を横断して、歴史のダイナミズムが、いま動き出す。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さらにそのページより下記に目次を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
総説 (伊東貴之)
1 伝統中国(古典中国)における「歴史」とは?──「空間」性への眺望
2 華夷/正統/勢──「空間」の歴史、または、各章への導入を兼ねて
3 「歴史」を再考する──偶然性・中立性と流動性の坩堝へ

第一章 華夷について (渡邉義浩)
1 文化概念としての華夷
  1 春秋公羊学
  2 春秋穀梁学
  3 春秋左氏学
2 仏教と華夷思想
  1 仏教の排斥
  2 仏教との共存
  3 道学の華夷思想
3 西欧と華夷思想
  1 征服王朝下の華夷思想
  2 公羊伝と左氏伝
  3 華夷思想の終焉

第二章 正統について (林文孝)
1 正統論的議論の発生
  1 政権正統性の観念
  2 五徳終始説
  3 春秋学
2 三国時代と南北朝時代
3 北宋
  1 西順蔵の議論の概要とその問題点
  2 欧陽脩(一)
  3 章望之
  4 蘇軾
  5 司馬光
  6 欧陽脩(二)
4 南宋
5 元・明・清
  1 概要
  2 「道統」と「治統」
  3 明代通俗歴史書の正統論
  4 清朝正統論のうちそと
6 近現代

第三章 勢について (伊東貴之)
1 移ろいゆくもの──「勢」とは何か?
  1 天(=自然史/誌)から人事(=歴史)へ──変化と反復、循環
  2 古代における「勢」──個人から集団へ、空間的な布置から歴史へ
  3 藝術における「勢」──文章・絵画・書における転調と変貌
2 歴史と「勢」──治乱、気数と事勢(時勢)、理勢の相剋
  1 歴史意識の諸相──治乱、気数と事勢(時勢)
  2 理/勢の相剋──制度と風俗の推移と変容

余説
乱のヒストリア、治のヒストリア、そして古典中国 (渡邉義浩)

索引
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※新規関連記事 「古典中國」における小説と儒教(2017年5月15日)

※新規関連記事 中国思想史(2017年4月26日復刊)

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