※関連記事
『ワールドビジネスサテライト』で曹操特需(2010年11月2日)
上記関連記事にあるデジタルハイビジョン液晶テレビの話の続き。
CS放送のフジテレビONEで2011年1月3日にテレビ番組『カノッサの屈辱』(1990年-1991年)が第22回(権利関係で放送可能分に欠番があるので実際は第27回らしい)から一挙放送があった。
・フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)
http://www.fujitv.co.jp/otn/
『カノッサの屈辱』はホイチョイプロダクションズの企画で、その当時の日本における消費文化を、実在の歴史に準(なぞら)え、それを講義するという体(てい)で視聴者に伝える情報番組だ。
・HOICHOI PRODUCTIONS
http://www.hoichoi.jp/
ここから少し自分語りになってしまうんだけど、私がこの番組を知ったのがバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の一コーナー「加納さんの屈辱」であり、そのコーナーのパロディ元の番組である『カノッサの屈辱』が気になっていた。残念ながら『カノッサの屈辱』が放送されていない地域だったため、関連書籍を買うのに留まっていたが。
今回の一挙放送で見た中で、第33回(当時で第40回)「第3回集中講義 機械商品史」(1991年3月4日月曜日初回放送、日付を越えての放送だから正確には5日火曜日)があった。それは総集編のように過去の放送VTRをダイジェストに伝えるものであり、第17回「車三国志 領域拡大への道」(1990年8月27日初回放送。正確には28日)の内容も一部含まれていた。
この「車三国志 領域拡大への道」は本田、日産、豊田の自動車メーカーを中国の三国時代の魏、蜀漢、呉に準えて講義する回だったようで、「第3回集中講義 機械商品史」を見た限り、番組特有の駄洒落を交えて三国要素が散りばめられていた。
以下、「第3回集中講義 機械商品史」を通じての「車三国志 領域拡大への道」について書いていく。番組で使われた勢力図を見ると、初めの方で南東に勢力を持つ豊の国以外は日(ひ)の国の勢力となっていた場合があったので、もしかすると後漢の役割も日(ひ)の国が担っているのかもしれない。人物は「本の国」の「本田曹操一郎」や、何故か教科書に出てくるような隋の楊堅の絵を模した絵を伴って、「日の国」の「諸葛久米」(しょかつくうめい)が出ていた。後者について補足すると、当時、日産の社長は久米(くめ)氏だったそうな。
番組の字幕から引用していく。まず次のような字幕が出てきた。
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道交法で禁じられていることを
進んで犯す人々を「交禁族」と呼ぶ
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もちろん、これは黄巾賊に準えており、画面に出てきた絵は暴走族を連想されるものだった。
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1978~1983年
交禁の乱
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ここでのナレーションでは「1970年代後半、シャコタンの車を乗り回し周辺の民家に多大な迷惑をかけた彼等の叛乱を交禁の乱と言う」と出ていた。この後、三国要素抜きで自動車関連のが出てきた後、ようやく三国要素が出てくる。以下、続けて番組の字幕を引用していく。
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1980年 松の国
赤いファミリア登場
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※「松の国」は「マツダ」のことだろうが、その後の勢力図には描かれていなかった。
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日産「赤いラングレー」豊田「赤いカローラ」
本田「赤いシビック」を登場させる
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※中国を連想させる水墨画を背景に、三台の赤い自動車の絵が画面に出る。
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車の壁を赤くした戦い
「赤壁の戦い」
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車三国時代
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ここからしばし三国要素抜きだが、それらは三国ネタへの布石。
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1987年
Be-1登場
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1988年
セフィーロ登場
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「豊」の国の主力「マークII」を狙った
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ナレーションにより「そしてさらにそのセフィーロに加え、久米(くうめい)はマキシマやローレルを投入し、マークIIを包囲する戦法に出たのである。」と告げられ、画面は大きい凸(「マークII」という字が添えられる)に対し、三方に小さい三つの凸(セフィーロ、マキシマ、ローレル)がある図が出ている。
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「セフィーロ鶴翼の陣」
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この続きを見ると、実際の歴史の蜀漢対魏の構図が、うまく駄洒落を伴うために蜀漢(日)対呉(豊)に変えられているね。
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「クラウン」に向けて大型車
「シーマ」をさしむけた
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「あせる久米
シーマを走らせる」
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