私事ながら最近、情報探索に時間が割けない状況なんだけど(消費の早さと浅さに諦念があり距離をとっているってのもあるが)、そういうときに有り難いことにタレコミ情報を頂く。
高里椎奈/著『小説レッドクリフ(上)』が2008年10月7日に講談社より900円で発行とのこと。
詳しくは下記、講談社のサイトで。
・講談社「おもしろくて、ためになる」出版を
http://www.kodansha.co.jp/
※関連記事 講談社と三国志
タイトル通り、映画『レッドクリフ』のノベライズとのこと。タイトルで「(上)」となっているのは恐らく映画『レッドクリフ』に合わせ、パート1のノベライズなんだろうね(二部作なので)。ちなみに読者プレゼント企画に「三国志キューピー」曹ピーVer.があるようだね。
・RED CLIFF 映画『レッドクリフ』公式サイト
http://redcliff.jp/
※関連情報 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ
タレコミ情報を頂いた情報源によると発売は「10月3日頃」となっており、もう発売しているようだね。そこらへんは中国での小説と同じく映画公開より先行している。ちなみに中国の小説に対し日本の小説は訳とかではなく直接には無関係のようだね。もっとも中国のは映画『レッドクリフ』の脚本家が書いているので、直接関係があるといえばあるんだけど。
※追記 コメント覧にあるように『小説レッドクリフ(上)』には「映画にはないオリジナルストーリー」があるとのことなので、そういう意味で単純な訳本ってことじゃないんだね。
※関連情報 史杰鵬/著『赤壁』(2008年6月25日)
<10/8追記>
情報募集のコメント覧で情報を頂いたので下記に引用。講談社のサイトでのタイトルと日付が違うところは誤差の範囲だろうね。
--引用開始---------------------------------------------------------
三国志大作映画『レッドクリフ PartI』におきまして、劇場前売特典として限定特別生産し、全国映画館にて好評を博した『三国志キュービー(孔ピー、周ピー)』。
大好評につきシリーズ第3弾「曹操バージョン(曹ピー)」の生産が決定致しました!
本アイテムは10月上旬から全国の書店にて行われる「三国志フェア」にて『レッドクリフ』関連本購入者の中から抽選でプレゼントします!
【入手方法】
10月上旬より全国約2000店舗で実施の講談社「三国志フェア」関連書籍をご購入の消費者に抽選で3000名様にプレゼント。
【対象書籍】
・蒼天航路(発売中)
・映画『レッドクリフ』ノベライズ(10/15日発売)
・吉川英治「三国志」(10/15日発売)
http://redcliff.jp/campaign/
皆さんの御応募お待ちしております。
『レッドクリフ PartI』公式サイト http://redcliff.jp/
ブログクチコミ情報サイト「レッドクリフ3594」 http://3594.redcliff.jp/
--引用終了---------------------------------------------------------
<追記終了>
私的には、素人目に見て事前に根回ししてなさそうなクオリティが結構、当たり始めている点に注目している(実は「人形三国志」は『人形劇三国志』のことではなく、「孔ピー、周ピー」のことだったりして)。まぁ、営利団体同士なんだから当然の帰結といえばそうなんだけど。
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> かけに『三国志』の面白さにどっぷりハマった高里氏が、初心者(特に女性
> 読者)にも著者自身が味わった面白さを実感してもらうため、また世界観に
> 浸ってもらうため、映画にはないオリジナルストーリーをおりまぜています。
なんて書いてありますし、逆に心配ですね。
高里椎奈という人はメフィスト賞作家なのですが、
メフィスト賞の選考をする「講談社文芸図書第三出版部」出身の編集者で、
今「講談社BOX」部長の太田克史氏が北方三国志の大ファンらしいので(流水大賞の座談会にもそう書いてありました)、その繋がりかもしてません。
「講談社BOX」に関するインタビューでも
>平均点のスタッフは要らない。全部が60点でまとまっている人よりは、
>呂布とか張飛みたいな人がいいなあ。 コーエー の歴史ゲームで言ったら
>「武力98、智謀32、政治22」みたいな(笑)。
とか発言していますし。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=1000021086
※文三の正式名称は「講談社文芸図書第三出版部」っぽいのですが、
「講談社BOX」は正式名称調べましたが解かりませんでした。
ukiぺであには
「講談社文芸局文芸第三グループ海外文芸出版部講談社BOX編集部」
とありますが、真偽不明です。
なるほど、「映画にはないオリジナルストーリーをおりまぜています」ってことで、実際はどうかわかりませんが、少なくとも表立って原案や原作を明示していないんですね。おかげで疑問の一つが晴れました。
それと上の引用文で小説のターゲットおよびそれに合わせた作者の人選が明確になっているところも興味深いです。メインは『三国志』や『三国演義』を知らずに映画『レッドクリフ』でその存在を知った女性といったところでしょうか(金城武さんのファンとか)。
どうも貴重な情報ありがとうございました。
「講談社BOX」については私自身、東浩紀/著『文学環境論集 東浩紀コレクションLSD』を読んだぐらいで、特に知らないんですが、『小説レッドクリフ』にはそう繋がっているとも推測されるんですね~。
こちらも興味深いです。