|
どうも、真壁です。
御意見、どうもありがとうございました。
う〜ん。「歴史系」の三国志ファンは、やはりまだまだ少数派でしか
ないのでしょうか。なんとか、「歴史系」の面白さを、もっと世に知ら
しめたいところです。「待ち望むだけでは何も変らない」という御意見は
ごもっともです。多くの三国志ファンがそうであるように、いつか私も、
史書を題材とした三国志の小説などをものしてみたい、と考えることは
あります。その際には、原文にも挑戦することになると思います。あと、
現地への取材と。はたして、いつになることやらわかりませんが、
見果てぬ夢です。
今、現実的にやっていることと言えば、明らかに間違っていることを
書いている本のアンケート葉書に、「嘘を書いてはいけません」と書いて
送っていることだけなのが、残念なところです(暗い?)。
今日も本屋をぶらついていたら、『三国志が面白いほどわかる本』という
のが見つかったので、中身が良ければ買おうと思い、立ち読みしました。
正史『三国志』の話を、『演義』などとの違いにも注目しながら、時代の
順にわかりやすく解説するというコンセプトの本でした。「わかる本」という
だけあって、かなり丁寧なつくりです。「買おっかな〜」と思い、ページを
進めるうち、またもガッカリさせられる記事に出会ってしまいました。
「劉備が漢中に入った後、五虎将軍に任命うんぬん」の話が、何度も
繰り返し書かれていたのです。この本も、正史の話、と最初に宣言していた
はずではないか? それとも、書き手が無知なのか、無神経なのか? 最初は、
「のちに五虎将軍と呼ばれる…」と「のちに」をつけていたから良いものの、
あとは、「五虎将軍」などというものが、さも歴史の上にあったかのように
書かれていました。正史と演義の違いについて述べているはずのこの本にして
この体たらく。呆れるばかりです。「こんな本に千四百円も出せぬ」と思い、
購入はとりやめました。しかし、腹立ちのあまり、アンケートだけ抜き取って、
文句を書いて送ってやろうか?と思ったぐらいでした。もちろん、そのような
無法は致しませんが。それにしても、いつも思うのですか、本を出す前に、誰か、
「これ間違ってるよ」と注意する人はいないのでしょうか?
スレッドの冒頭に書いた「曹操配下の武将ホウトク」と、「ホウシゲンのおじの
ホウトク公」を同じ人と勘違いしている研究家などは、あちこちの本で、
同じことを書いています。三国志初心者でも、最初に気がつく同姓同名の
人物なのに、研究家とぬかす人間が気がつかないというのは不思議としか
言いようがありません。
それはともかく。
正史演義を区別する必要がない方って、やっぱり多いんでしょうか。
オールドファンは、「三国志」といえば、「文学系」の話が主流だった
時代の人たちなのでどうしてもそうなってしまうでしょうが、最近の
ファンの方がそうなってしまうのは、私としては、かなり淋しい。
最近は、劇画『蒼天航路』などのおかげもあって、少しずつ風潮が変って
いっているのを感じますが、やはり、もっともっと「歴史系」で面白い
作品が出てきて、「歴史系」の面白さを世に広げてほしいものです。
いつか、その一翼を私が担えれば、これほど素晴らしいことはありません。
いや、担わなくても、さっさと「歴史系」の傑作が出て、世につまらない
誤解がなくなれば、それが一番なんですが。
ということで、つれづれなるままに書いてしまいました。
また御意見、御感想、御指摘等を賜れれば幸いです。
ジョージ真壁
|
|