|
二極化あるいは三極化とされる「歴史系」「文学系」「娯楽系」、
言われてみるとそのように区別できるなぁと感心しながら拝見
させて頂いておりました。
ちょっと横道にそれるかもしれませんが、私の考えを述べさせて頂きます。
私が最初に三国志に興味を持ったのは横山三国志と光栄三国志でしたが
漫画を読み終えると、ゲームに飽きると、すぐに離れました。
五年後、既に社会人となってビジネスの観点から再び三国志に興味を
持ちました。それから数年経ち現在に至っています。
この観点は、ビジネスマンが自己実現のために歴史から学ぶというものです。
過去に戦乱の世を渡っていった大先輩のよいところ悪いところを、
現在の混沌とした経済状況におかれる自分のために活かすのです。
この見方は歴史系、文学系、娯楽系、どれに属すのか難しいところが
ありますが、少なくとも学ぶ対象が正史から引かれたものであろうと
演義から引かれたものであろうと、どちらでも構わないと思います。
そこまで追求する必要もないし、自分が生きる上で、仕事をする上で、
プラスになることを学べるだけでよいのです。多少味付けされてようが、
混同していようが、今の自分によければいいのです。
と、三国志に再熱した当初はそのように考えていました。
いつしか三国志を自分に反映させることがそっちのけとなり、
いわゆる歴史系に住み分けしちゃっている状態です。
といってもあまり考察などせず史実の収集に専念しているだけですが。
さらには三国志Web界でのニーズを把握し、それに如何に応えることが
できるか、という視点でサイト運営を行い、そのこと自体が自分の
本業の仕事の鍛錬になっています。(それはどーでもいいか、)
本の出版もビジネスですし、売れる本を企画するのが普通かと
思います。学術書として出版されるものは別かもしれませんが。
同じような内容の本でもパッケージを変えて新調すれば売れます。
三国志にこれから興味をもってもらうために参照元が正史だろうが
演義だろうが混同してようが、売れて興味を持ってもらえれば
それで構わないのではないかと思います。
ターゲットがビジネス向けか、一般大衆向けかに関わらずです。
だから多くの三国志本は、多くの人に読んで面白いようにできている。
欲しいと思う本がないのは、それだけニーズがないのだと思います。
本を書く人も生活がかかっていますし、特別な必要性がない限り、
売れない本は書かないと思います。
あまりビジネスビジネスと言っていると毛嫌いされそうなので
この辺に留めておきますが、欲するものがなければ自分で作る
という精神が大切なのではいでしょうか。
|
|