メモ:「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」後考(日本マンガ学会第22回大会2023年7月1日)

※前の記事 始皇帝の遺詔と薄葬の系譜(汲古 第83号2023年6月)

 2023年6月30日金曜日、朝に旅立つのだけど、これを読んでいる方には関係ないのだけど、この記事は下記関連記事の記念番号6400のに続いて今回で記事番号6500で記念となる番号。今回は日本マンガ学会第22回大会での清岡の研究報告「「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」後考」について、

※関連記事 第5回マンガおすすめ会(京都 漫画BAR 2023年4月22日)

※新規関連記事 メモ:数寄語り 皇甫嵩戦記(岐阜県大垣市 時re風2023年9月15日)

・日本マンガ学会
https://www.jsscc.net/

※関連記事 パリピ孔明 13巻(2023年4月6日)

・日本マンガ学会第22回大会 (相模女子大学)大会詳細
https://www.jsscc.net/convention/22

※告知記事 「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」後考(神奈川県 日本マンガ学会第22回大会2023年7月1日)

※前回報告の記事 メモ:「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」考(2019年6月22日)

※前回大会の記事 メモ:神モデル預言者モデルというのを知った(日本マンガ学会第21回大会2022年6月18日)

※新規関連記事 メモ:続・三国志マンガの歴史(岐阜県大垣市 時re風2023年7月14日)

 4月頭に発表の応募締切なんで、少なくともそれ以前から研究報告準備しているはずなんだけど、今回は上記前回報告の記事にある続きの報告で、しかも下記関連のように応募して発表することになった後、その2020年大会がパンデミックの影響で中止・延期になったため、応募する分の書類はそのまま残っていて、結局、今回の応募書類は2020年分を修正しつつほぼ流用したみたいになった。

※関連記事
 てんとう虫 2020年4月号(2020年4月1日発行)
 日本マンガ学会 2020年度大会中止(2020年7月4日5日)

 準備の全体の流れとしては国会図書館に通いつつ、下記の関連記事などにあるように三国志マンガの連載をチェックしつつテーマに関係しそうな箇所を複写していく。

※関連記事
 メモ:三国志F 1,2巻(2009年6月、2010年9月)
 三国演義写真図鑑(1996年8月26日発行)


 そこからスキャンでノートPCに入力していくのだけど、ファイルの日時を見ると、2023年は5月1日9時28分から始めているね、スキャン作業。次が5月5日15時53分。あー、某お店ね、そっちは複写を介せず直接スキャン。「パリピ孔明」の画像だ。

※関連記事
 第41回 春の古書大即売会(京都古書研究会2023年5月1日-5日)
 リンク:中国オタク「三国演義の兵数って実はかなり誇張されてるよね?」(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む2023年5月4日)

 そうやってテーマに関係する引用画像を集めていくのだけど、やはりメインはレジュメ、つまり口頭発表時の配布資料。人によっては映写するスライドを縮小コピーして配るパターンもあるけど、清岡の場合はレジュメ内にきっちり文章を書いて、それにより論を詰めていく方だ。当初、前回のレジュメ部分は取り込まず新規な部分だけレジュメに入れようとも思ったけど、よくよく考えたら前回聴いていた方は片手の指で足りるぐらいだったので、ダイジェストだけでも入れる必要があると思い、図はそのまんま転載させ、文はわかりやすく短くまとめたものを入れることにした。それで6月21日水曜日のメモに「画像に文を添える形で進めればいいんやね。」とあって、開催10日前にようやく方針が定まっている。6月22日木曜日には「2019年の日本マンガ学会大会で準備時間切れで扱えなかった21世紀の三国志マンガにようやっと触れられる(2023年大会開催9日前)」というメモ。この時、日付が変わるときには下記のYouTubeのチャンネルの作業配信にて、レジュメ作成をしていた。

・絵咲まくら / oftunLABO - YouTube
https://www.youtube.com/@oftunLABO

※新規関連記事 魏晋の史学思想(富士大学紀要 第31巻第1号 1998年7月10日発行)

 6月25日日曜日は下記にあるように前述の某お店に直接スキャンしにいっている。

※関連記事 横山光輝 三国志 蜀五虎将軍 消失(兵庫県神戸市ハーバーランド駅2023年6月1日)

 6月26日月曜日に「SとRのキャラ性みたいなのを含めるため見直し、というか新しくなりそう。」とメモ。ここでいうSは曹操、Rは劉備のこと。引用画像の軸になるのだけど、キャラ性を入れないとその二人を選んだ意義がないので。6月28日水曜日のメモに結論部分がでてきてる(いや論文化するんでここでは書かないが)。下記の動画で今回の日本マンガ学会大会、特に海外マンガの多い第2会場を紹介されてる。ちなみに東京での大会は4年に1度ね、2020年以前は。

・海外マンガRADIO第18回 『アステリックス』原画オークション続報/フランスで原画の盗難相次ぐ/日本マンガ学会第22回大会海外マンガ関連発表
https://youtu.be/TwYZHFF2Nio

 それで旅立つ6月30日金曜日にもどってくるのだけど、その日は0時前に目覚し時計をかけて、1時に起床。ノートPCにを確認するに下記関連記事で触れた、岸本美緒/監修、鶴岡孝雄/まんが『学習まんが 世界の歴史5 古代中国2(新~唐)』(小学館2018年11月29日発売)の画像が一つもないことに気づく。それで旅程計画の修正を。京都駅のプラットホームにてタブレットでアニメ「推しの子」#11 1期最終回を見る。やはりここからの構図は速見さんを巡る北島マヤと姫川亜弓の戦いのような気がする。6時3分発琵琶湖線(長浜行)米原駅7時11分7番線着。16分まちで待ち時間、結構、長く感じるけど、確実に座れるのがいいね。前2両がボックス席なのがマイナスだけど。7時27分発東海道本線(東海)新快速(豊橋行)。すぐに朝飯。惣菜パン2つ。9時24分、眠りながら、岡崎をすぎ結論部分に突入。下記関連記事から引いたメモに「福井英一「少年三国志」の連載開始した『中学生の友』7月号は1953年6月7日発売」!、とあるんで、このときか、今年三国志マンガ70周年って気づいたのは。

※関連記事 三国志(希望の友1972年1月号 1971年12月6日-)

 9時43分、豊橋駅着。名古屋前で先行列車の乗客体調不良により生じた4分の遅れはつく頃にはなくなっていた。9時49分発東海道本線(東海)(浜松行)、10時過ぎ鷲津駅、TLを取り込めた。認証無しでいけた?10時25分発東海道本線(東海)(興津行)。10時57分菊川駅、ここにきて雨がふってきた。11時15分ごろ 藤枝駅でツイッターのTLを取り込めたけど、4時間以前のは間に合わず、残念。11時30分、結論書き上げ!時間かかった。11時37分静岡駅到着。待ち時間が16分あるんで、ここで構内のコンビニで食料調達。「すでに富士山を超えてます」シリーズのサンドウィッチがあって、小さいBLTC 450円を買う。Cって何だ?と思ったらチーズだった。すぐ食す。美味しい。

・すでに富士山超えてます | 高級食パン専門店
https://fujisan-koetemasu.com/

 11時53分発東海道本線(東海)(熱海行)、熱海で乗り換えて、14時44分新橋駅到着。東京メトロ銀座線でいつも国会図書館行く感覚でいたら、違う、国際子ども図書館の上野方面の逆方向だ、ってことを渋谷駅到着直前に気づく。それが15時3分で、上野まで27分でつくらしいけど。複写依頼が16時までだから無理のような?一応、保険に複写依頼予定の本を購入する案もあれこれ手繰った、ジュンク堂本店にありそうだし。15時17分、誰だよ、スマホのWiFiを「Sandro Tonali」で設定しているやつ!和んだ。それで東京メトロの上野駅から小走り気味に上野公園を横切り、国際子ども図書館の児童書研究資料室へ。

・国際子ども図書館
http://www.kodomo.go.jp/

※関連記事 メモ:コミック版三国志&コミック版三国志英雄伝(2013年1月&2月出版)

・児童書研究資料室
https://www.kodomo.go.jp/use/room/data.html

 岸本美緒/監修、鶴岡孝雄/まんが『学習まんが 世界の歴史5 古代中国2(新~唐)』(小学館2018年11月29日発売)の閲覧申請し、来たらすぐ複写申請書をプリントアウトして、事前にメモっていたページ数を元に確認して慌てて記入して、なんとか16時までに申請できて一安心。

※関連記事 学習まんが 世界の歴史5 古代中国2(新~唐)(2018年11月29日)

 元々の計画では余裕で間に合うはずが東京メトロ銀座線の乗り間違えという自縄自縛なんだけど。ちなみにこの時はすぐに東京メトロ24時間乗車券を買っているので、厳密にしても追加料金はなし。ネットカフェへの移動だけど、徒歩で鶯谷駅に行くルート。駅で帰りの乗車券を買って、JRで移動。まず複写したのをコンビニでスキャン。別の店で弁当を買って17時36分よりネットカフェ。そこから作業なんだけど、これを書いている時点ではもう具体的な作業内容を忘れつつあるんだけど、手元のファイルの時刻を見ると、多分、図表内の個々の画像はすでにつくってあって、スキャンした『学習まんが 世界の歴史5 古代中国2(新~唐)』はその日の18時32分にS(曹操)、34分にH(兵卒)を作成している。そこから考えて主な作業はAdobe InDesign上にそれらの画像を図として構成し、それに合わせてすでに結論までできている本文を修正することだったんだろう。今回の研究報告のレジュメは三国志マンガ70年の歴史を年代順に書いており2000年代からなかなか進まない印象は残っている。図を見ながら本文修正の作業は、ノートPCを軽くするためにまず図をPDFファイルにして、それに即してのことなのだけど、そのPDFファイルが残っていてまず2000年代前半の図は1日0時48分、次に2000年代後半のは5時5分(これの直前が仮眠?)、2010年代のは7時49分、2020年代のは9時26分となる。
 7月1日土曜日、日付が変わるところに戻るのだけど、いつものライブ配信を見て、3時間ぐらい仮眠。睡眠不足なのか、うつ気味になって、時刻が迫っているというのに寝転がったりとなかなか作業が捗らず。頭の中の予定がどんどん後ろに更新され、ついには最悪何時に移動すればいいか、乗り換えを検索し始める。あとスーツに着替える。それで窓のないネットカフェの個室で時間感覚はなかったのだけど、今、ファイルの時刻を見ると、レジュメはおそらく10時すぎに完成し、国会図書館のしおり(細長い紙)をちぎって4枚の紙を作り1枚あたり両面左右4箇所にページ数を書き込み、16ページ中綴じのモデルをつくって、そのまま印刷用にページを入れ替えつつ、電車の中でも作業ができると思い、出発。車内で、ページを入れ替える前に別ファイルにすることを忘れたことに気づくも10時22分に別ファイルにセーブ。あとで中綴じ用になっているページ順を復元しなくちゃと思いながら、車内でページ入れ替えを完了し、10時28分にそのPDFファイルを作る。昨日ぐらいまでは馴染みの赤坂見附キンコーズでレジュメを印刷するつもりだった。しかし、会場となる相模女子大学最寄りの相模大野駅へは新宿から小田急でいくつもりだったので、赤坂見附はちと遠く時間がもったいないし、このご時世からか24時間営業ではなく土曜日は開店が10時と遅い。そこで通り道、あるいはそれに近いキンコーズがないか未明ぐらいに検索していた。

※関連記事 【国会図書館への一応徒歩圏内】赤坂見附駅近くスタバはノマドに超機能的~三国志ニュース(第3,917回)赤坂見附店(2016年6月25日)

 そこで見ていたのは新宿南口店で、ちょうど良いと思っていたのだけど、地図を保存するのを忘れていたし、気づいたときにはネット環境がない電車の中だった。とりあえずあやふやな記憶のまま代々木駅から雨の中、北上して、どっちのビルだっただろうと思いながら、上を見上げながら地上を歩いてた。とりあえず見晴らしの良いところに行こうと、ビルの間にある、2階分の高さの歩道に上がると、右の東側にガラス張りで中がよく見えるホテルがあることにふと気づく。そこは天井がかなり高く吹き抜けになっていて、よく見るとエントランスからさらに上の階へと階段が直線に伸びてそこにキンコーズらしきものがある。それで何となく思い出したのだけど、昔、そこのキンコーズに行ったことがある気がした。新宿南口店。階段を登って、確かめると記憶が鮮明になってきてやはり来たことがあった。後日、調べるに、下記の関連記事にあるように9年前のことだった。

※関連記事 龍路ツーリング(メロディ2000年2月号)

 セルフサービスでA3用紙両面印刷中綴じで16ページのレジュメを印刷していく。今回、特に配布資料についてはアナウンスがなく、そのため何部するか示唆もないので、50部刷ることにした。はじめの設定さえちゃんとしておけばあとはコピー機が中綴じ含め勝手にやってくれる。待っている間、暇なんで、11時10分、ページ順を復元する作業をしていた。最低どの列車に乗れば開会宣言に間に合うといったメモはしっかりノートPCに残していて、それを見ると間に合いそうな時間だった。すでに印刷中に気づいていたが、1ページ目の今回の大会の日付が誤っている。印刷するページ順などは大丈夫。印刷を終え、9年前と同じく新宿サザンテラスを歩き、小田急の乗り場に行く。最低ラインの列車が11時41分発の小田急線快速急行(小田原行)、でもそれより10分ぐらい早いのに乗れた。すでにレジュメのページ並び復元を終えていたので、スライド作りに取り掛かる。いつも1番か2番の発表になりがちだけど、今回は3番目の発表なんで、スライド作成時間がとれる。といっても0から作るもんだから、最低限、要点の画像だけを貼り付けた形にはなるようにする。12時すぎに相模大野駅に到着。会場までの道を「北西方向」とか何となくでしか覚えてなくて、とりあえず雨除けのできる北のアーケードを進んでいたら、なんとかホールみたいなところに近づいたものの、ここじゃないと思い、西に軌道修正する。そうすると行く先から多くの人が来ていたので、その元へと進む。

・相模女子大学
https://www.sagami-wu.ac.jp

 そうやって到着した相模女子大学。しっかり門で警備員に止められ、日本マンガ学会大会に行く旨をつげると、会場の場所を教えてくれる。それが不必要なぐらい、曲がり角には雨の中、きっちりスタッフが待機してくださって、行先を教えてくださる。
 それで到着した11号館。1階で受付を済ませて、主な会場となる2階に上がり、自分の発表する場となる第3会場 1125教室に行くと、発表者が機材テストをされていた、近づいたら、清岡に気づいて、そのまま同じく機材テストをする。いやスライドをできてない旨を伝えて、代わりのものを映し出したのだけど。すでに教室入り口(後方左)近くの机にはその日の発表のレジュメが置かれていたので、となりに刷った50部を置く。
 すぐにスライドづくり。開会宣言に会場移動したときに中断したぐらい?こちらもレジュメ同様Adobe InDesignで作ってPDFという読める形式にする形なので、レジュメとスライドの2つのファイルを開いてレジュメの数多くの画像からコピー&ペーストで映し出すのを最小限選んで、拡大して構成する。文字も入れたいのだけど、優先順位が低い。開始12分前にひとまず完成。冒頭の大会ページから下記に清岡発表分を引用するに14時20分より。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.[14:20-14:50]
「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」後考
清岡美津夫[NPO三国志フォーラム]
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ただ4会場あるので、想定通りたくさんいた人たちが14時20分前にはいなくなって両手で数えられる程になった。いや、前回は5会場で片手で数えられるほどだったのでかなりマシだな、と内心思ってた。そういや最近、「前の発表から人が消える現象」に遭遇して心が折れた、ってツイートを見かけたけど、10年間で日本マンガ学会大会の発表雨が7回目になった清岡には見慣れた光景。そこらへんの会場の様子を見て発表者が通常どう思うか、司会の方も察したのか(いやお名前は把握してるけど一応伏せておこう)、別会場の「単行本とは何か フランスにおける日本マンガの出版形態」が人気らしい、ってことを教えてくださり、そういったお気遣いを清岡は察していた。あと今回も前回に続いてあの先生もいらっしゃった。
 それで発表の方。未論文化なので詳しくはかけないのだけど、ひとまずレジュメの目次だけでも、以下。

1 1 序論
1 2 方法
2 3 結果と考察
2 3.1 1990年代まで
9 3.2 2000年代における二極化
10 3.3 共通認識シフト
14 4 結論
14 注

 いつもどおりレジュメで言いたいことはやり尽くしているので、口頭発表の方は時間を意識しつつ語っていたら、結構時間を余らせて終わってしまった。
 質疑応答の時間となり、またフロアからのがないから司会の人がお仕事しないと、と内心思っていたら、予想に反し、少ない方々から多くの挙手が見られた。そのうち、覚えているのは日本での「三国志」の創作は中国でどう受け止められているか、だったかな。下記関連記事を思い出しながら中国のゲーム規制について話したっけ。

※関連記事 リンク:中国版FGOで大部分の中華系サーヴァントの名前やイラストなどに修正が入り大混乱中(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む2021年09月16日)

 あと「曹操孟徳正伝」から引用した画像に馬の鎧があったんでその質問。いや、そこが元とは知らず、画像磚石で出てくるのは西晋ぐらいだったという記憶を元に話していたんで、やりとりがちぐはぐ気味になってたか。今、よくよく思い出すに下記関連記事にあるように、石井仁先生が鉄騎(つまり鎧をつけた騎馬)のことをおっしゃっていたね。ともかく会場にいらっしゃる人数と質疑の数、それに熱量が釣り合わないんで、とっても「少数精鋭」感が出ていた。

※関連記事 2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感1


 発表後、某さん(こちらも一応名を伏せておこう)に「三国志ジョーカー」を読んだけど、変な内容で1巻で止めてしまったって話で、すぐに「知り合いのマンガ家が描いている」って返答してしまったけど(普通、話を引き出せないし)、つづけてその某さんが孔明がストーカーで、っておっしゃっていたんで、「ちゃんと読んでいるじゃないですか」ってツッコミを入れた(笑)
 それで出入り口近くの机の上においていたレジュメ50部の余りを回収して他で配ろう、と見に行ったらいったらなんと3部しか残ってなくて、発表本編では少数精鋭だったけど、レジュメの方はその5倍以上手に渡ったってことで変な満足感を覚えていた。


 と三国志ネタはおそらくここまでで以下、ダラダラと書き残していく。
 今回、結局、他の会場への移動はしてなくて、自分の発表より前のはスライド準備でまったく聴いてなくて、以降は疲れて頭に入らなかったんだけど、15時30分からの岡崎秀晃「少女マンガのカップルの恋愛:いつまでも一緒にいられるカップルとは カップルの相互作用の数学モデル化のための基礎データを用いた定性・定量的考察」はちゃんと聴いていたし質問もした。元々、数学モデルの研究者で、少女マンガを選んだ理由は「心理描写がある」とのこと。「トポロジー的手法」ってことだそうで。キャラクターの恋愛行動がモデル化できたら実際の作中での行動の差から作者の意図を浮き彫りにできる、って可能性を感じ、それを質疑応答で伝えたのだけど、やっぱり伝わんないね。でも有意義だった、ご回答でも興味深いお話がきけて。あとそういう意味で「神モデル/預言者モデル」を提唱する足立加勇さんとの邂逅は面白いのでは?と思ってたら(そのときはいらっしゃらなかった)、数時間後の懇親会にて、気づけば、すでにすみのテーブルでお二人話し込んでいたね、研究関係かどうかは知らないけど。

※関連記事 メモ:神モデル預言者モデルというのを知った(日本マンガ学会第21回大会2022年6月18日)

 話を戻し、総会の17時までには時間があったんで書籍販売のところに行き、お目当ての『FLiP』Vol.1(日本マンガ学会歴史学習部会誌、日本マンガ学会歴史学習部会2023年7月1日)が買える。

※新規関連記事 漫画とアニメーション、大人漫画と子供マンガ、商業と非商業の交差(FLiP Vol.1 2023年7月1日)

 それから『サブカル・ポップマガジン まぐま』Private Brand 12,13購入。どこまで買ったか自信がなかったけど、PB11を見ると読んだことのあるインタビュー記事があったので。

※関連記事 作って遊べる三国志(2019年12月30日発行)

※新規関連記事 北朝鮮アニメーション史(まぐま Private Brand 13 2022年4月30日発行)

 総会は通常、そこで繰り広げられる議論を聴くのを楽しんでしまうのだけど、もちろん内容はこの場ではかけない。
 懇親会は予定では18時からで、場所は近くの食堂。誘導されて皆で歩いていく。途中、付属小学校で飼われたヤギに遭遇して、一行を賑わせていた。懇親会は数年ぶり(みなまで書かないが)の立食パーティー形式。あれこれ挨拶開始を待つ状態。そのときに足立さんに伺ったのだけど、「神モデル/預言者モデル」について何か進展はありましたか?と。そうすると、まだ活字の状態になってないので、まずそこからと。「『アニメの社会学』(ナカニシヤ出版 2020年10月30日発行)には(足立さんが)それっぽいことは書いていらっしゃるんですが、モデル名は出てませんね」と清岡。それから「神様モデル」と「神モデル」どっちの言い方が正しいんですか?って伺ったら、口頭では「神様モデル」って言っちゃう、って旨をおっしゃっていた。文字上は「神モデル」だそうな。

※関連記事 メモ:神モデル預言者モデルというのを知った(日本マンガ学会第21回大会2022年6月18日)

 会食スタート。いや清岡は適当に皿に料理を盛り付けて、窓際に退避してた。朝から非常時に携帯しているカロリーメイトしか食べてなかったのもあって、懇親会の料理がとても美味い。一人打ち上げ状態だった。あとで2019年の時と同様(このときは未だ復活してない合宿時か)、足立さんからは明光甲の鎧の構造について聞かれたんで、持っていた論文(下記2番目の関連記事)をちらりと見せた、図解があるし。といっても論文では実は具体的な詳しいことは残されてない、ってことだけどね。

※関連記事
 メモ:「三国志演義」翻案マンガにおける「明光甲」考(2019年6月22日)
 メモ:日本古代神将像の甲冑(早稲田大学會津八一記念博物館研究紀要 1 2000年3月)

 あと、声の届かない距離で、こちらに気づかない某さんが清岡のレジュメを誰かに見せていたのが何気なく嬉しかった、というかニヤニヤ見てた。結構、説明していた様子だったし。予定では20時が懇親会終了時刻。小田急線で朝居たネットカフェに戻る。
 7月2日日曜日、6時に目が覚める。ツイッターの制限で閲覧できない別世界だね。タブレットでアニメ「地獄楽」1期最終回を見る。前提を覆すどんでん返し来た?面白くなってきた。実は画眉丸のあれは存在しない?
 それで9時21分新宿駅発小田急線快速急行(小田原行)。代々木上原駅の停車位置でちょうど目の前に或るおばあちゃんがスマホをいじっていて結局、ドアが開いている間、気づかれなかった母娘、面白かったな、しまったドアをどんどんするその後のリアクション含め。9時50分、三国志ニュースの記事「リンク:中国オタク「三国演義の兵数って実はかなり誇張されてるよね?」(「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む2023年5月4日)を書き上げる。6月8日分から更新が止まっているからね。9時57分相模大野駅着。駅から、ショートカットをして動いていたら、あやまって県道51号線を歩いていて、軌道修正したものの結局、大学の南の通り西側にでて徒歩10分のところ20分かかった。入り口で止められるのは好感が持てるね。3号館へ。10時20分到着。10時30分開始予定で。 シンポジウム「再検討・「少女マンガ」史」。内容は来年以降、学会誌で詳細に報告されるし、もちろん三国に関係ないので割愛なのだけど、第1部「「少女マンガ」を語り継ぐ」の日高利泰さんの基調講演が、証言を扱う難しさ、通史を書く難しさなど、歴史学としてむっちゃおもしかった。あと藤本由香里先生の講演での「当時大発見と思ったら、『戦後少女マンガ史』を読み返したらそれがさらりと書いてあった」という話。昼休み、学外の鎌倉ベーカリーにいって食料を調達して帰ってくる、13時。食べ終わっておそらく欲しがっているだろう某さんにレジュメを渡す。隣の方から(よく見かけるお顔なんだけど名前を把握してない)、ゲームの影響や、教科書的な本の話を振られたので、さすがだな、と。後者は論文に折り込みたいな。
 第2部「「少女マンガ」はどこから来たの?」。やはり『少女クラブ』1959-60年連載のちばてつや「ユカをよぶ海」の今回のポスターに使われた女の子が男の子をひっぱたくページの話が印象的だった。あまりにも女子待望のヒロインだったので、里中先生は、男性名のちばてつや先生のことを女性と思っていた。その「待望のヒロイン」についてヤマダトモコさんが証拠をもってきたと翌月の投稿ページをもってきた。ユカちゃんの似顔絵がいっぱいきたと。ファンレターで編集がたいへんになっているところ。16時35分まで。閉会宣言がなされ、退出。時刻が時刻だけに清岡は新幹線で帰宅。17時51分、三国志ニュースの記事「6441」アップ。三国志ニュースの記事「張飛のスイカ裁判(長野県飯田市2023年8月6日)」を書く。19時50分、三国志ニュースの記事「三国志研究家チャンネル(YouTube2023年5月7日-)」アップ。20時44分、京都に到着するもTジョイ京都で21時45分から劇場アニメ(2作目)「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」を見てきた。ほぼSF要素がなかったけど社会派アニメっぽい仕上がりでそういう意味では面白かったな、とツイートしようとしてたら、事前情報を入れずに見ててエンドロール後には驚いて声出たよ。

・劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」
https://ao-buta.com/

※次の記事 漫画とアニメーション、大人漫画と子供マンガ、商業と非商業の交差(FLiP Vol.1 2023年7月1日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/6500