【対談】尽きぬ『三国志』の魅力(潮1998年1月号)

 国会図書館に行った話。いつものようにダラダラとした日記的書き込みから。


 2017年1月20日金曜日、dutyを終え、17時半過ぎ京都駅発のJR京都線(米原行)に乗り込む。後ろのほうに乗る。転換式クロスシートに座れる。どうやら神戸線が遅れているらしい。新快速との連絡で遅れたらいやだな、と思いながら。
 腹ごしらえにローソンプライベートブランドの120g108円というコスパの良いのチョコチップクッキーを食べながら、三国志ニュース「メモ:中国故事人物の姿(2017年1月7日)」を書く。HDDプレイヤーではさねよしいさ子さんの160曲を順にきいていて、ようやく100曲越え。『夜光杯』にきてミディ時代も終わりつつある。というか、さねよしさん、今日、シンフォニー宙のライブのゲスト出演中か。
 米原駅近くのヤンマー中央研究所の電光掲示板によると気温2℃。18時51分米原駅到着。乗換え時間は14分で、8番→7番対面乗換え。寒さの中少し待つ。19時5分発、東海道本線(東海)新快速(浜松行)。醒ヶ井駅のホームは真っ白。そういや、明日21日土曜日夕方から山手線中央線あたり下記のリンク先のスタンプラリーを徒歩で回ろる予定で、ダメ元で、ネットで呼びかけてみよう。

・JR東日本 そうさ今こそ!DRAGON BALLスタンプラリー:JR東日本
https://www.jreast.co.jp/dragonball-rally/

 19時21分、HDDプレイヤーにて。さねよしいさ子さんの「ナマケモノちゃんのテーマ」における「ヒック!」を確認。

・メモ:【非公認】勝手に「さねよしいさ子ライブ」前お茶会
http://cte.main.jp/sunshi/2016/100914.html

 19時59分 名鉄の快速特急豊橋行が併行して去っていく。尾張一宮駅から蒲郡駅までガッツリ眠る。豊橋駅に21時7分着予定の5分遅れで到着。おかげで待ち時間が短くてすむ。電光掲示板によると気温5℃。
 21時29分発、東海道本線(東海)(静岡行)。22時15分。さねよしいさ子さんの160曲が終わって「ムーンライトパーク」に戻ってきた。さねよしいさ子さんの歌リストの表の欄に「一人称 二人称 三人称」という項目をつくるアイディア。。22時27分、眠い。ノートPCのバッテリー8%。23時14分+4分遅れで到着。マンガ喫茶へ。23時23分スタート。 スープ+みそ汁でお腹を満たす。
 『はじめの一歩』72-76巻。間柴×沢村戦。主役が絡むとできないようなマッチ。王者間柴の反則負けに現役続行不能の沢村。マンネリを回避するようなドラスティックやな。25時30分就寝
 2017年1月21日土曜日3時30分ノートPCのタイマーで起床。4時17分出発の4時間54分→1550円。
 セブンイレブン静岡南町店にいく。時間つぶしに物色するに、「こち亀」のジャンプ二冊重版セット販売。いくらなんだろう? 『グランジャンプ』で本宮ひろ志先生の「こううんりゅうすい〈徐福〉」 の連載開始。もう航海に出ているんで、これからどうやって見せていくのか想像つかないや。「地獄先生ぬ~べ~ NEO」とか「キャプテン翼」とか連載していた、そういう雑誌ね。

・集英社 グランドジャンプ[GRANDJUMP] 公式サイト
http://grandjump.shueisha.co.jp/

 4時37分にメンチカツバーガー190円、ごろっとリンゴのデニッシュ168円購入。
 いつものように5時2分発の東海道本線(東海)(沼津行)に乗る。ロングシート。メンチカツバーガーは値段どおりのうまさ、満足度が高い。東静岡駅に着く前に食べ終わる。そういえばサンライズ出雲が30分遅れだった。5時23分興津駅で通過待ち。
 5時56分沼津駅到着。ホーム変えての乗り換え。トイレに行きたくて後方階段をのぼって列車の後方へ急いでいたら、無駄な動きのダッシュで後方に向かう人がいるので良いペースメーカーにつかってたら、最後尾車両で結果的に回り込んで出会いがしらに会ってしまった。無事トイレにいける。
 6時5分発。東海道本線(東海)(宇都宮行)。5分遅れ。三国志ニュースの記事「魏晋文学-権力と抵抗-竹林の七賢(工学院大学 孔子学院2017年3月10日)」を書く。書き終えたら続けて「三国志 ~趙雲伝~(WOWOWプライム2017年3月11日-9月30日)」を書く。それは乗り換えのホームでの待ち時間なんだけど、「ケータイ貸してくれませんか?」と声を掛けられたが、両の手のひらを掲げて見せて「すみません、持ってません」と返す。そりゃ持っていると思うわな。その後、別の人に借りてて一安心。
 7時15分小田原駅発、小田急線急行(新宿行)、ロングシートに座れる。むかいの女子中学生三人組のうち二人がチョコチップメロンパンを食べて、股の間のミニスカートにぽろぽろこぼしてそれを拾うしぐさがZooな感じでユーモラスというか。「三国志 ~趙雲伝~(WOWOWプライム2017年3月11日-9月30日)」を書き終える。
 順調に乗り換え喫茶店によりつつ、9時30分には国立国会図書館新館へ到達。

・東京本館|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/

※関連記事 三国志(テレビ朝日、1982年1月4日)

 まず電子情報室に向かい、大宅壮一文庫検索Web版(雑誌を対象とした検索)を使う。下記ツイートにあるように教えてもらった方法。

・Twitter / okakiyo92: 教えてくださってありがとうございます。私にとって今の所『大宅壮一文庫雑誌記事索引CD-ROM版』を国会図書館で利用する、が一番スマートな方法かな…。 ...
https://twitter.com/okakiyo92/status/790295298195066880

 以前、まとまって利用したのが2016年11月26日土曜日で、わざわざCD-ROM版を借りずとも、その電子情報室に検索が常備されてあってそこから無料でログインでき利用できることを知る。

・公益財団法人大宅壮一文庫
http://www.oya-bunko.or.jp/

 だけど、その当日は風邪を引いていて自分の日記から下記に転載するような状況になっていた。

━転載開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
風邪薬が効きすぎて、ほぼ意識がないですが14時ぐらいに復活。電子情報室にて大宅壮一文庫検索Web版 http://www.oya-bunko.or.jp/ で、さねよしいさ子さんを検索し、まったり見ていた。コピーとったり記録したりするのはまた今度。31件ある。
━転載終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 そのため今回はコピーを中心に資料をとる目的があった。いや、元々は三国とは無関係にコピーをとっていくつもりだったんだけど、前々からこの文献検索方法は三国関連、特にポップカルチャーの側面の研究に使えるんじゃないかと思っていた。大宅壮一文庫検索Web版は人名検索に強いらしいので、手始めに「川本喜八郎」と検索する。というのも下記関連記事にあるように、「人形劇三国志」がもろ「三国演義連環画」の影響下にある箇所を見かけたんで、それはインタビュー等で明言されているのか、気になったからだ。可能性としては人形美術の川本先生がほとんど関与しない現象かもしれないし。

※関連記事 人形劇 三国志 三顧礼での諸葛亮の寝台デザイン(1983年3月19日)

 もちろんたくさんの件数がひっかかったんだけど、そこから三国に関係ありそうなのをメモる。それらを実際に国立国会図書館新館(本館に対し雑誌専門の方)で閲覧申請してどんな内容か確認する。中にはすでにデジタル化されていて閲覧申請して書籍がカウンターに届くのを待たずとも端末で読めるのがあって、例えば潮出版社の『潮』の前世紀分はほとんどがデジタルアーカイブにある。それでまず見たのが『歴史読本』1988年9月号。pp.50-51の見開きで左ページ3分の1に広告が入る構成。川本先生自らの筆で「三国志いなごツアー」と題したもの。目的のとはかけ離れていたので、大して重視しなかったけど、今、見ると、当時の三国志ファンの貴重な社会的行動があらわれているね。つまりは大陸に旅行すると買ったお土産のマウンティングになる状況があらわれている(いや、ここで「マウンティング」なんて書いているのも時代的資料になっちまうが)。その時はそんなことを考えずに何も成果がでなかったら嫌だと思って、プリントアウトをしたんだけど(税別で14円)。レシートによると10時18分。

※関連記事 新人物往来社サイトリニューアル(2009年12月24日)

 閲覧申請の待ち時間は30分はかかるんで、大宅壮一文庫検索Web版での検索結果のメモよりさねよしいさ子さん関連の記事が載った雑誌を端末で閲覧申請するという作業に一区切り終えると(なんといっても閲覧申請は同時に最大10冊なんで)、他にデジタルアーカイブされている分を見る。それが『潮』1998年1月号のpp.268-275「【対談】尽きぬ『三国志』の魅力」で誰と誰の対談かというと、川本喜八郎先生と「人形劇三国志」の原作「三国志演義」の翻訳者である立間祥介先生との対談だ。いきなり下記に引用するような記述を見てすぐプリントアウトを決断する。税別で4×14円。レシートを見ると11時22分。

p.271
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
川本 そういう意味では曹操とか周瑜なんかは、まあ周瑜は両方ともあるけど、曹操は悪の白かなと思います。これは京劇からきている。
『三国志』を始めるときには、まだ資料も少なかったし、連環画ぐらいしかありませんでしたから、綸巾鶴氅というのがよくわからなくて、先生にお電話したんですよね。
 一番参考にしたのは連環画ですけど、あれも、ほとんど武将たちは唐代の服装なんですね。派手にしないといけないから、わかっててしたことだと思うんですけど。
立間 それと、連環画が書かれたころ、兵馬俑はまだ出ていないんですね。一九七九年に初めて兵馬俑が公開されて、「秦の兵隊はこんな鎧を着ていたのか」とわかった。それまでは、わからなかったんですよ。
川本 武将は全部唐の形にしましたけれども、関羽と張飛と劉備玄徳の三人は、どっちかというと兵馬俑に近い形をしています。でも、あれは下級の服装なんで、大将になったら本当はそこで変えなきゃいけないと思うんです。ただ、途中で変わっちゃっても、劉備玄徳は青っぽいものを着て、関羽は緑のものを着て、曹操は赤いものを着ているというふうにしたんです。色が変わると人格まで変わっちゃうんですよ。
 曹操が赤というのは、吉川さんのイマジネーションなんだろうと思いますけど、そういうふうに、テーマカラーみたいなのを決めてやりました。ただ、人形というのはすごいえり好みが激しくて、例えば、曹操に違う色のものを着せると似合わないんですよ。あれは不思議ですね。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 連環画を参考にしている前提でそれをどうくずしているかって話。自分の研究的には兵馬俑公開の年の裏をとらないとね。あと衣装の色は勢力ごとに、というこの間の講座ではなっていた記憶なんだけど、ここではむしろ人ごとという話だ。

※関連記事 メモ:人形衣裳をつくる―三国志・平家物語―(2016年10月8日)

※追記。他に重要な発言として、p.270の、立間先生による吉川「三国志」への称賛という振りから小見出しを挟んで「僕が人形を作ったときも、イメージは吉川『三国志』です。」というのがある。

 あとは月刊『ASAHI』1990年10月号のインタビュー。pp.150-155。「インタビュー AUDIO――VISUALな『三国志』」というシリーズ。1名あたり見開き2ページで、川本先生だけでなくほかの三国関連の方も載ってあって、それを複写する様子は例によって自分の日記から下記へ転載する。

━転載開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国会図書館の複写依頼の確認にて、横山光輝先生、川本喜八郎先生、襟川陽一社長のインタビュー記事の雑誌が来て、その次の雑誌の1ページが用紙サイズが小さく、目的のさねよしいさ子さんの記事が外されかけた。そりゃその三人の記事がきたら、次はさねよしさんじゃなく荒俣宏さんの記事と思うわな(笑
━転載終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 作家としてはシブサワコウさんとして知られる襟川陽一社長で、光栄のシミュレーション『三國志』の作者として有名。

※関連記事 シブサワ・コウ35周年記念キャンペーン情報第1弾公開(2016年10月28日)

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 まぁ、そんなコピーを下記にまとめてみた。複写と閲覧のカウンターは階が別なんで、そんな中、重い書籍を持ち運ぶもんで、結構、体力を消耗する数時間なんで公開非公開に関係なく手元でまとめたくなる。他にも青池保子「イブの息子たち」関連のことがあるんだけど、別の機会と共に紹介していこう。

10:18 14円 15円
11:22 4×14 デジタルモノクロA4 56 60
13:38 モノクロ複写A4B4 24 カラー複写B4 130円 154 166
14:57 4×24 モノクロ複写A4B4 96 3×48 モノクロ複写A3 144 240 259
15:09 デジアルモノクロA4 14 15
16:33 10×24 モノクロ複写A4B4 240 4×130 カラー複写 520 760 820

※次の記事 山手線西の思い出巡り(2017年1月21日)

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http://cte.main.jp/newsch/article.php/4111