本サイトの雑記から分離整理したできたブログ。
タイトル通りライト層による単なるメモなので面白みはないかと思われます。
書き手がミラニスタなので内容はACミラン中心です。
<< 2024年10月 >>
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< ニュースの記事 >>

原作では「キャプテン翼クン」だった


未来カップ全国大会決勝(2012年11月27日、12月11日、12月18日の雑記)

 上記雑記にあるように、アニメ『銀河へのキックオフ』の8人制になってからのマッチ・レポートを書いているんだけど、文に起こしてみると、結構、面白かったので、再放送があれば11人制の方も同じようにやってみたいなと思っている。

NHKアニメワールド 銀河へキックオフ!!

 それで上記のリンク先にあるように、このアニメには原作があって、それは川端裕人/著『銀河のワールドカップ』(集英社2006年4月30日発行)と同著『風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ』だという。行きつけの図書館で調べてみると前者は所蔵されていたので、借りて、下記のリンク先にあるように列車の中で読み切る。

希望の友 1978年4月号-7月号(1978年3月6日-6月6日) (※カルチョと無関係)

 その際にあれこれメモをとったので、それらに加筆してネットで晒してみる。というより、普段、小説を読まないということもあるのだろうけど、久々にとても面白い、先を知りたくなる小説を読んだ。副次的にアニメのオリジナルな部分が浮き彫りになるのも良いね。ネタバレを目的にしている訳ではないが、性質上、どうしてもネタバレになってしまうので、原作を未読の方や原作に基づくアニメを未見(これから先の未放送分についても)の方はご注意を。



・素朴な印象論で、アニメの爽やかな印象から、勝手に原作は児童小説かライトノベルかと思い込んでいたが、そうではなく、P.380の初出によると、「「小説すばる」/2005年10月号から12月号連載」とのことで集英社から出版される普通の大人向けの小説だ。そのためか日常描写のような軽い性描写が何の躊躇もなく出てくる。そのため前述のアニメの公式サイトの「関連情報」の「書籍」には新たに出版されたコミックスや文庫はあってもこの原作は紹介されていない。
・とは言っても、同じNHKアニメ『未来少年コナン』に対する原作のアレグザンダー・ケイ/作・内田庶/訳『残された人びと』(岩崎書店 1974年11月30日第1刷 2001年11月20日復刻版)の関係ほど、原作の設定は大きくは変えられていない。
・三部構成で第1部が全日本少年サッカー選手権(11人制)編、第2部が未来カップ(8人制)編、第3部がスペイン(8人制)編。あと第4部となる終章があり、短くその後の登場人物たちについて描写されている。
・アニメでは太田翔が主役だが、原作では花島勝が主役。といっても花島視点だけでなく、虎太、太田視点の描写もあり、そのうち、ほとんどの主要登場人物の視点が出るようになる。視点の切り替えは一行空けて行われる。
・公園で花島が降矢三兄弟に誘われて、高遠エリカ、須黒、太田らと4対4のミニゲームをするところから始まる。
・その流れのP.20で判明するが、アニメの太田翔は原作では「太田翼」。「翼という名前は、あきらかに両親がサッカーファンであることを示していたし、おそらくどこにでもいるサッカー少年だろう。」と暗示するだけで、具体名は挙げられていないが、アニメを通じ世界的に有名なマンガ『キャプテン翼』の大空翼に因んだ名だね(まぁ、海外では翼の名が変えられているのだろうけど)。同じ集英社だからなせる技か? しかしアニメ化に際しさすがにそれは変えてしまったようだ。
・P.24にクラシコ描写があるが、連載当時のバルセロナの方は普通だが、レアル・マドリードの描写に明らかに異変がある。まずチーム名が「レアル・ガラクシア・デ・マドリ」であり、そして選手の名も下記に引用するようになっている。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バルサは「ロナウジーニョとデコとエトーだけ」というのは言い過ぎにしても、少なくとも「個」の力としてはレアルの方が華のある選手が多い。フランスの至宝にして「宇宙人」ゼットン、ブラジルの「怪物」と「新星」コンビ、フェノメーニョとリカルド・マジコ、イングランドの「貴公子」ベルバウム、そして「左足の爆弾」ボビー・カルノといった面々がピッチ上に綺羅星のごとく並び、異次元と言ってもいいテクニックを駆使してゴールに迫る様を花島は愛してやまない。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これが実はメタフィクションレベルの伏線になっていて、後々、ストーリーに絡んでくる。あまりこの時代(といっても7年前)に詳しくないがゼットンがジダン、フェノメーニョがロナウド、ベルバウムがベッカムに相当するのだろう。
・このようにレアル・マドリード自体や当時、その所属だった選手の名は変えられているものの、具体的なサッカー選手の名前が作中で結構、引き合いに出される。
・P.30になぜ「三つ子の悪魔」と呼ばれるかの説明がある。サッカーのプレイ由来ではなくおかしいと思ったことについて信念を曲げず行動を起こすので、小学校で問題視されたためだそうで、その具体的なエピソードの説明がある。
・P.43に降矢の三つ子の名前と各人の名の意味とそれに対応する色の説明がある。竜持がドラゴンで緑、虎太がタイガーで黄、凰壮がフェニックスで赤(前者二つは作中で英語にされてないが、後者一つは判りやすく英語にしている)。余談ながら中国の五行的には青龍、白虎、朱雀でありそれからは色がずれているが、日本の小説的にはそれらが適切なんだろう。それに青は名前から青砥なんだろうし、といっても着ている服は後述するように水色だ。そこから行くと太田翼は翼のイメージから白で、須黒なんてのも居て、色に関する登場人物が結構居る。新東京FCアマリージョの皇帝こと景浦は「影」を連想され(実際、そういう誤字が一箇所あるし)黒か?
・P.45に「きっとロナウジーニョができることなら、三つ子にもできるに違いない。」とロナウジーニョがサッカーのテクニックがある代名詞的にでてくるんだけど、バルセロナ在籍の2005年だとそれで通じるが、ビーチでだらしない太った体をスクープされたACミラン在籍時やそれ以降の数年前だと意味が通じなくなってしまう……あ、でも今、体が絞れてきていてアトレチコMGで復活しつつあるが、それでもバルセロナ時代を連想できないだろうとのことで。

実況…(2012年2月29日の雑記)

11番かよ(2012年8月23日の雑記)

その体型と好不調との相関関係のせいか、ネタとしてリオやミラノなど夜遊び出来るところだと、遊んでしまい絞った体型を維持できなくなり不調になるが、アトレチコMGのベロオリゾンテだとそういう所がなくサッカーに専念するしかないという話。何が言いたいかというと、「きっとロナウジーニョが遊べることなら、三つ子にも遊べるに違いない。」とか「きっとロナウジーニョが太れることなら、三つ子にも太れるに違いない。」とか思ってしまって吹き出してしまった。
・P.51に「ユニフォームは黒と黄の配色で、どことなく虎を思わせる。」とあって、後に縞やストライプ(P.94)といった描写があり、アニメと色が違うし、表紙にもそのユニフォームが描かれている。確かにチーム名がプレデター(食肉動物)なので恐竜時代じゃあるまいし赤と黒ではそれを連想できず、虎の方が連想しやすい。あと別にドルトムントを連想している訳ではないだろうね。
・P.55ですでに8人制サッカーとその大会について言及されている。
・P.56に高遠エリカがデイヴィット・ベルバウムを「ベルバウム様」として憧れの対象となっていることが書かれてある。初め見たとき、ベッカムの本名はそんな苗字だっけ?と思ってしまったが、読んでいくと前述したようにわざと変えていることがわかる。雑誌連載時もこのままだったかどうか未確認。それをアニメで考えると、下記雑記にあるようにエリカは「クリスティアーノ・ロナウド様」って言っていて、名前を変えていないので、つまりはストーリーに絡まない。

クリスティアーノ・ロナウド様(2012年5月22日の雑記)

逆に下記関連記事にあるように、アニメの初期にはオープニング前にカンプノウが出ていて、バルセロナっぽい選手が出ていたので、もしかするとアニメではレアル・マドリードがストーリーに絡まず、FCバルセロナがストーリーに絡むかも。もちろん例えば「FCブラウ・グラーナ」とか名前を変えて、所属選手もナッシとかメッツとか名前を変えるのだろう。

ダイブと審判の変なジャッジで(2012年5月5日の雑記)

・PP.58-59に11人制の時、というより初戦の背番号あり。それを下記に引用。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  1.GK 久保田俊也(五年生)
  2.DF 太田翼
  3.DF 浮島悠斗
  4.DF 西園寺玲華
  5.MF 降矢凰壮
  23.MF 高遠エリカ
  7.MF 降矢虎太
  8.MF 内村桂
  9.MF 田中純(五年生)
  10.FW 降矢竜持
  11.FW 植松太郎
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

下記雑記からも伺えるように、11人制でも8人制でもアニメの背番号と微妙に違う。ちなみに原作ではスリーUとは呼ばれていないし、「ショウサン」もなく、アニメオリジナルでキャラ立ちされている。

ワンIワンGワンM(2012年7月17日の雑記)

アニメでのもう一つのロッソネリ、フォーメーション発表(2012年11月13日の雑記)

・続けてP.60にフォーメーション説明あり。下記雑記にあるアニメと同じく3-5-2(= 3-2-3-2)。

クリスティアーノ・ロナウド様(2012年5月22日の雑記)

下がゴール方向として並べてみると下記のようになる。

  久保田
  玲華、翼、浮島
  凰壮、エリカ
  虎太、内村、田中
  竜持、植松

・P.78で三つ子の父親の名前が降矢麟(りん)と判明する。麒麟から来ているのは明白で中国の五行的には土行の黄色だが、すでに黄色は虎太の色なんで違うんだろうね。あと五行で残っているのは水行黒色の玄武なので、三つ子の母親は亀子とか蛇子とかいうんだろうか。まぁ武美(たけみ)が無難かな、柔道やっているし。動物繋がりで言えば桃山プレデターの主催者は花島の心情描写では「タヌキおやじ」になっている。

※参照・2007年7月6日『八卦の空』(ミステリーボニータ8月号)のコメント

・P.78以降に杉山多義視点で青砥登場。
・PP.80-81に青砥の描写で「かなり薄い茶色の目だ」とあり、アニメと違う。またスペイン人のハーフ。多義の父親はイラン人。
・P.89に、おやっさんから花島が1974年のオランダのビデオを受け取る。

トータルフットボールに言及した(2012年11月20日の雑記)

・P.98で花島から竜持へ1974年のオランダのビデオが渡る。
・P.99で11人制でもすでに虎太と玲華のいる右サイドが弱点と書かれてある。
・P.109で景浦登場。
・P.110にて「銀河系で一番」といったのは凰壮。
・P.111に川原国際FCヘヴンリーについて「青と白のユニフォームはなんとなくアルゼンチン代表のものに似ている。」と書かれてある。やはりそうか。
・P.114に同人的表現をするならエリカ視点で「エリカ→青砥」な描写がある。またそこに青砥について「汗で濡れた天然パーマの髪がくるくるまいていた」「やや灰色がかった薄茶色」とあり、前述とまとめるとアニメのように金髪碧眼ではない。
・P.117にて川原国際FCヘヴンリーの青砥(n.10)を花島のモノローグでマラドーナに喩える。個人的にメッシと思っていたが、連載時の2005年だとそっちの方が自然か。

アニメでのもう一つのロッソネリ、フォーメーション発表(2012年11月13日の雑記)

・P.122にてヘヴンリー戦後半からフォーメーションを変える様が書かれてある。下記の通り。

  久保田
  玲華、翼、浮島
  虎太、エリカ
  竜持、内村、田中
  凰壮、植松

・P.137ですでに決勝戦語で新東京FCアマリージョ戦の描写が飛ばされていて、アニメのような山場がない。
・P.138にて、花島が以前、監督をしていた都川フラワーFCで、栗林陽平が頭を打って弱視になった問題以外にも、女子選手の佐野ユリアから請われマッサージをしたら男女問題にされたことがあった。そのことが桃山プレデターの主催者(タヌキおやじ)の耳に届き、花島が解雇された。さすがにこのエピソード自体がアニメには無く、アニメでは花島はアマリージョ戦で虎太を怪我させたことの自責から自ら監督を辞めている。子ども向けアニメとしてはうまい改編だね。
・P.147に同人的表現をするならエリカ視点で「玲華→花島」な描写がある。
・P.177に8人制のフォーメーションが出ておりそれは下記の雑記に書いたアニメの場合と同じく2-3-2。

アニメでのもう一つのロッソネリ、フォーメーション発表(2012年11月13日の雑記)

・P.196にて、相手の根常ガッツを花島が率いていた都川フラワーFCと似ていると自身が思い葛藤するシーンあり。
・P.200に「チェンジ」登場。
・P.209に新東京FCは各年代に色の相性が付いているとしてアマリージョは黄の意味だそうな。その割にはアニメではバルセロナを連想させるえんじと青のデザインだけど。
・P.215にて玲華の口からエリカが「ベルバウム様」から「ゴン様」になったと説明される。
・P.218にて商店街の人通りの多いところでサッカーの練習という教育的でないシーンがあり、当然、アニメ化されていない。
・P.225のアマリージョ戦で、以下のようにフォーメーションを変える。

  多義
  虎太、翼
  玲華、凰壮、エリカ
  竜持、青砥

・P.246にて未来カップの決勝ではPK戦を行わず同点だと両チーム共に優勝する旨が書かれている。
・P.247に「影浦」の誤字。初版本だから訂正されているかもね。
・P.268に三つ子の身長が165cmであることが示されている。
・第3部の冒頭であっさりスペインでの大会が終わり、話のメインがそこでないことが示される。全日本少年サッカー選手権のアマリージョ戦が省略されたがアニメでは綿密に描写されたんだから、この大会も詳しく面白くなる可能性が高い。
・P.283でまさかの石畳の上でのストリート・サッカー。

※参照リンク・『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』で劉備登場(2012年10月3日)

・P.311にレアル・ガラクシア戦のフォーメーションが書かれてあり、以下のようになる。

  多義
  翼、凰壮
  エリカ、竜持、玲華
  虎太、青砥

・P.339でようやくエリカに対し「スピードスター」という言葉が出てくる。アニメでは冒頭で出てくるが、やはりこれはもう一つの原作との兼ね合いだろうか。ちなみにエリカは大阪弁を話さないが、アニメでの一人称「私」ではなく原作では「うち」だ。
・終章で各人の進路が示され、実は下記雑記で触れたアニメでの柔道シーン、特に帯の色はそこまでの伏線になっているのかもしれない。

ゴールラッシュ!(2012年11月27日の雑記)

※追記・22日はボーヤンの日(2012年12月23日の雑記)

※追記・対Jリーガー(2012年1月22日の雑記)

※追記・ガラクシア杯、はじまる(2013年1月22日の雑記)

※追記・メモ:ミラクルゲーム!!2(2013年3月31日の雑記)

※追記・MECCYA KUMASAN(2012年10月4日の雑記)

C O M M E N T


名前 :
E-mail :
URL :
パスワード :(削除用 : コメント投稿後の修正は不可)


  プレビュー

<< >>










RSS

Ringworld
RingBlog v3.22