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関プチ3レポ「06.モン三登場。」 |
030117
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<<関プチ3レポ目次 <<関プチ3レポ05 清岡の身は一つなので、関プチ3で繰り広げられた話の数々をすべてお聴きする&お伝えすることはできないけど、ま、私が聞いた分だけでも皆様にお伝えしていきますです、はい。 で、今回は関プチ3前々夜チャット大会でも話題になった「モン三」こと、「呉書三国志021228-6)」がいよいよ登場。モンキーパンチ1)が絵の三国志。三冊の児童書なのだ。 持ってきてくださったのは翔田ますみ様。 もう、本編に入る前の、煽り文句とかでもツッコミどころ満載。 「オレ、孫策17歳。……」なんて、文が入ってるし。カタカナで「オレ」な孫策って(笑) あと、「孫策に残されたのは三人の家来だった」という文にも密かに清岡はツッコミ。 「呂範と孫河2)、忘れてない??」てな感じで。 で、このモン三に真っ先に飛びついて離さなかったのは、文台様ファンの清岡ではなく…… 孫策ファンのアタツさん、それに周瑜ファンの玲可さん。 アタツさんが本の左を左手で持ち、玲可さんが本の右を右手で持ち、一ページずつ、二人で読んでる。端から見ていると初対面とは思えない仲良しさん光景♪ 読書って言うと、どうも黙々と読んでいて、外界との繋がりがないって感じだけど、この二人についてはそれが当てはまらない、当てはまらない。 本を楽しんでいる読んでいるって周りの人まで伝わってくるのだ。 玲可さん&アタツさん「太史慈、でたー♪」 とか、誰か孫策配下の人物がでるたびに大はしゃぎなのだ。楽しそうでとてもうらやましい(笑) で、そういった、声を聞いたガ馬超さんが…… ガ馬超さん「『太史慈を丸焼き』って聞こえる…」 清岡「えっ!?」 と、言い出して、一体、何のことかと思ったら、どうやら、アタツさん&玲可さんの方からそういう言葉が聞こえてきたようだ。 で、あわてて、何のことか確認すると、モン三の作中で、黄蓋が「太史慈を丸焼き」にしようと言い出していたそうな(汗) しかし、このモン三 「小学生上級から」と銘打っている割には、しっかりした文章で面白い。子ども向けにするには勿体ない……それに勧善懲悪じゃないし、主人公は死んでしまうし(汗) 翔田さん「(大人向けに)単にふりがなふっただけ」 これを買い与える親も謎な存在。呉ファンに染めようとしているのか、それとも間違ってルパン三世好きが買ってしまったのか…… ツッコミどころはいろいろあるんだけど、その中でも「おもな登場人物」のページは格別。 一つのページの右上が魏、曹操の説明。左上が蜀、劉備、関羽、張飛の説明。そして呉は主役三人の孫堅、孫策、孫権の説明が入っている。 それに合わせてイラストが入っているようだけど、どこかしら変。 まず、魏の曹操のイラスト。曹操しか文字が入っていないのに、二人の人物がいる。 左側のが顎がへしゃげている武将風の若者。右側が文官風初老の人。果たして曹操はどっち?? つぎ、蜀。イラストに描かれているのは四人の人物。一番前で書簡、読んでいるのは劉備として、左上の横に広いあごひげを蓄え腕組みした人は張飛? 関羽?ってとこでしょうね。左下の文官風なのは誰でしょう…… ま、そんなことより、右上の人。白羽扇3)をもつお方。そう、この特徴からいって、おそらく諸葛亮(字、孔明)その人なんだけど、これまた変。 白羽扇で顔の左半分が完全に隠れてしまって、残りの部分はしかめっ面の睨み顔。ハッキリ言って怖いッス。 最後に、呉。左から孫権、孫策、孫堅という並び。 よくある年齢無視の構図はまぁ、譲るとして、問題なのは中央の孫策。 デコ広すぎ! 「美姿顏4)」の評が泣くよぉ。って、これが当時の美形だったりして。 というような「おもな登場人物」のページを近くに居た、ろくぎさんに見せると…… ろくぎさん「曹操、怖いで」 (と、早速、梅さんに報告) 梅さん「うそ?」 (モン三をのぞき込む梅さん) 梅さん「いやー、何これ、ひっっでぇー」 ろくぎさん「孫権もやっぱ、老けてんねんで」 梅さん「孫策、なんか、デコひろすぎ」 ……というわけで、なかなか大好評なのだ(笑) で、モン三を読み続けていた玲可さん&アタツさん。 二巻も読み終え、三巻もなんと、もう読み終えるとのこと5)。 それで、いろいろとモン三のことを教えてもらったんだけど、どうやら三巻の表題に「孫権伝」と付いていても、孫権がほとんど見あたらず、孫策が半分以上、出ずっぱりで、赤壁もおざなり、赤壁の後すぐに孫晧が出てきて終わりとのこと。三国時代がおざなり(汗)。 モン三、インパクト強すぎ! と、そうこうしているうちにコース料理も次々と出てくる。 やはり、中華料理だけあって、少し油っこいなって思っていると、コース料理も最後。 デザートの杏仁豆腐なのだ。 それが今までの濃さを昇華させるような澄んだ味。んー、美味♪ あと、清岡もいくつかネタとなるものを持ってきていた。 翔田さんからリクエストのあった「中国歴史地図集」第三冊三国・西晋時期6)、それと「権ちゃんお墓参りツアー」の実物しおり7)、「十一月、二つの三国志系イベント」のコンテンツ8)でゲットした二つのパンフレットや同人誌などなど。 翔田さん「(しおりの中で)孫権の墓参りで孫権が案内してくれるのがなんか、不思議な感じ」 この「権ちゃんお墓参りツアー」の実物しおり、意外な形で大活躍することになるんだけど、それはまだまだ先の話、 それで、清岡の隣の席の、ガ馬超さんがなにやら、小さい人形を持っている。 どうやら、また、いな吉さんから頂いたようだ。 清岡「なんなんですか、それ?」 ガ馬超さん「え、えーとな、えーとな……ちょうせん、貂蝉9)」 清岡「あー」 ガ馬超さん「貂蝉きらい?」 清岡「まぁ……(苦笑)」 ガ馬超さん「芙蓉姫! 横光だけの限定の!」10) 芙蓉姫って(笑)
1) モンキー・パンチ先生。代表作はコミック「ルパン三世」。というより、呉書三国志の著者、斉藤洋先生をお忘れなく(笑)
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2) 呂範と孫河。「時唯範與孫河常從策、跋渉辛苦、危難不避、策亦親戚待之、毎與升堂、飲宴於太妃前。」(三國志卷五十六呉書十一朱治朱然呂範朱桓傳より)。「範」は呂範のことで「策」は孫策のこと。このように常に呂範と孫河が孫策に常に従っていて、苦楽を共にしたことがよくわかる……ってやはり、この本、孫堅の遺したもの(譜代の臣)というのを強調したくて、この二人をぬいたのかな。 <<戻る 3) 白羽扇。正式名称は知らないけど、孔明の持っている白い扇のこと。無双のアイテムとして出てくるそうなので、こちらの名称の方が今のはやりかな。あと、「白毛扇」って言い方があるそうなんだけど、これで検索すると、孔明が「白毛扇」を持っているイメージがどこから出てきたか、わかってしまう(ということは「白毛扇」が正式名称?)。東晋の裴啓による「語林」(「裴子語林」とも言うらしい)に書いてあるらしい「使人視武侯、(乘)素輿(著)葛巾、持白毛扇、指麾三軍、皆隨其進止。宣王聞而嘆曰:可謂名士。」というところ。あ、この情報は「中台醫護技術學院」(>>リンク)の深いところにある、「人文學報 第一期」の「諸葛亮形象演進探微」の引用の引用。なのでこの記述が「裴子語林」にあるかどうか清岡は知らない。 (2004年12月20日追記)さらに詳しい情報がサポ板に書いてあったので、リンクはっておく。 <<戻る 4) 美姿顏。「美姿顏」で検索かけると、日本ではうちのサイトだけが引っかかる(汗)(2003年1月18日現在。>>そのページ)。孫策の容貌はそんな感じで無名なんだけど、周瑜の「長壮有姿貌」は二、三、引っかかって有名かねえ……というかWeb小説のタイトルになるぐらい。例えば、「荊州城」(>>リンク)の「ためにならない三國志講座」の文中とか……それとWeb小説の方は「ことの葉館」(>>リンク)の「伝小橋」のところね。 <<戻る 5) そういや三巻とも書いてなかった。 斉藤洋/作 モンキー・パンチ/絵「呉書三国志 1−将の巻 孫堅伝」(講談社1990年刊 ISBN:4-06-204951-1)。 斉藤洋/作 モンキー・パンチ/絵「呉書三国志 2−王の巻 孫策伝」(講談社1990年刊 ISBN:4-06-204952-X)。 斉藤洋/作 モンキー・パンチ/絵「呉書三国志 3−帝の巻 孫権伝」(講談社1990年刊 ISBN:4-06-204953-8)。こうならべてみると、副題、格好いいなvv 将、王、帝と続くのも雰囲気出て、良いッス。 <<戻る 6) 譚其驤(主編)「中国歴史地図集 第三冊三国・西晋時期」(中国地図出版社出版)ってやつです。日本の出版じゃない。小説書きやコンテンツ作りのお世話になってる020714-11) <<戻る 7) 「権ちゃんお墓参りツアー」の実物しおり。その作り方はうちのサイトにおいてる。本編の企画「権ちゃんお墓参りツアー」はそこからリンクをたどってください。 >>実物しおりの美味しい作り方 <<戻る 8) コンテンツ「十一月、二つの三国志系イベント」。お互いに全然、違うパンフレットを貰ってきている。同人誌も片方のイベントで買ってます。 >>「十一月、二つの三国志系イベント」 <<戻る 9) 貂蝉。三国演義の登場人物。「允潛歩窺之、乃府中歌伎貂蝉也。」(「三國演義第八回王司徒巧使連環計董太師大鬧鳳儀亭」より)とか。ある意味、三国志の人物たちより有名。演劇やドラマの主題に選ばれたりするし。 <<戻る 10) 芙蓉姫。横光三国志020814-6)のオリジナルなんすか? <<戻る |
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