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レポ:さねよしいさ子with 山際英樹+鎌田ひろゆき
2013.01.13.

<<ムジカの幸福さねよしいさ子登場レポ


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>>メモ:第6章 武侠漫画の映画的手法表現の成立をめぐって

 上記の三国志ニュース記事の続き。
 16時過ぎにJR新宿駅で三鷹行きの中央線各駅列車に乗り、阿佐ヶ谷駅で下車。160円。時間調整するために、スターバックス コーヒー 阿佐ヶ谷駅前店に入る

>>Starbucks Coffee Japan - スターバックス コーヒー ジャパン

 しかし、下記のリンク先で触れた前回と同じように、店内は混んでいて、店員から席を確保してから注文して欲しいと言われ、二階でしばし待つ。

>>22日はボーヤンの日

 しばらくするとやっぱり三人並びの向かい合わせの席が空き、そこに荷物を置き、一階に戻り注文の列に並ぶ。長い夜になりそうで、ここでコーヒーを飲むとテンションのピークが早まり疲弊しそうだったので、マンゴーパッションティーフラペチーノ ショートサイズとイタリアンソーセージとチーズのタルティーヌを注文。レシートを見ると16:27:09となっていた。
 行きの昼特急高速バスでライブへのテンションを上げようと、ハードディスクプレイヤーを全曲ランダムで聞いていたら、結局、さねよしいさ子さんの歌はライブCD『アイス!』(~さねよしいさ子ライブVol.3~   はちみつレーベル   HLSI-0901)収録の「天の揺りかご」、シングルCD『マルコじいさん』収録の「風の輪くぐり」だけだった。強いて言うならそれに加え『キョロちゃん』のジングルかな。

<<ムジカの幸福さねよしいさ子登場レポ(2010年7月25日)
 ※ちなみにこの時に比べれば標準体型に落ち着いたという印象がある。

 上記リンク先にあるように、さねよしさんのライブは二年半ぶりか。
 まず会場の場所を念のため、下記サイトで確認する。阿佐ヶ谷駅にはここ一年、スポーツバーに何度か来ていることもあって、馴染みがあるものの、そのスポーツバーへの道、アーケード以外、利用したことがない。

>>Acoustic Live Bar harness

 どうやらスポーツバーが南へ行くのに対し、ライブ会場には東に行くようだ。どちらにしても駅からさほど離れていないようだ。
 18時開場で10分前に着くように店を出る。外はすっかり暗くなっていた。
 迷うかと思ったら、そうでもなく無事到着。距離が離れていないというのもあるが、もう5人ぐらいの行列ができていて目立っていたからだ。十字路の南西の、その一角は暗くてもしかして別のライブの行列かもしれないと内心で自己ツッコミしながら列の最後尾へと着く。

ビルディング店の看板本日の出し物

 左の写真のような建物で見にくいが右に北向きの階段があり、よく店の場所を見ていなかったので、建物のどこに会場の「Acoustic Live Bar harness」があるか把握してなかった。上の右二つの写真は帰り際に撮ったのだけど、やがてこのようにライトアップされる。真ん中の写真じゃ判りにくいが「SINCE 2012」とあって最近できたことがわかる。右の写真を見ると、この行列が目的のライブに続くものだと知る。あと当日券ないんだ。
 そして店の人が出てきて、順に店内へと招く。意外と半階分降り、つまり地下0.5階に店があった。中は下記の見取り図のようになる。


店内



 半階分降ったとあって、その部屋の東側は天窓みたく外の地上から光を取り込むような曇り窓がある。もちろん夜なので、街灯ぐらいしか入ってこないのだけど。広さは2003年年6月28日土曜日の「さねよしいさ子とかっぱ隊の梅雨時ツアー」の会場となった、大阪千日前 Bar Stinkよりは確実に広いだろうってところか。

<<二夜連続ライブ体験1-1

 列の後ろに立っていたこともあったが、一人一人会計を済ませてからの入場となるため、しばし待つ。自分の出番になり、アンケートを含むチラシを渡され、ワンドリンク制なのでオレンジジュースを注文し、さらに一つだけ置いてあった、以前から欲しかったCD-R『宙から妹の仔馬に乗った神さまが』(はちみつレーベル HLSI-1101)を購入。「宙」と書いて「そら」とルビがされてあって、後で告知があったので、それで最後の一枚とかではなかったのだろう。ライブ代3000円、ワンドリンク500円、CD-R1000円の計4500円也。
 『★☆★さねよしいさ子メールマガジン★☆★』第032号(2012年1月10日発行)によるとそのCD-Rは2011年にライブ会場で販売されており、2012年中旬から、手作業でCD-Rを焼いて順次、発送されていったそうな。記録のためにも曲目書いておこう。後日、聞くとストリングが印象的だった。

 1. 仔馬
 2. Gosh
 3. 月といもうと

 「仔馬」はライブCD『チェリー!』(~さねよしいさ子ライブVol.1~、2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)収録曲で、「Gosh」は他のCDには収録されておらず今回初で、「月といもうと」は『手足』(フォーライフレコード FLCF-30119 1991年11月21日発売)、『チェリー!』(2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)収録曲だ。

※参照リンク
<<春のライブレポ
<<ムジカの幸福さねよしいさ子登場レポ(2010年7月25日)

>>はちみつレーベル

 話を戻し、一つ前の客が店員から言われていたのだが、最前列は女性専用列だとのこと。前の方が詰まっていたので、三列目のソファーの真ん中に座る。頭の間から見れると思っていたが、結構、前の人の頭が視界を遮っていた。まぁ、仕方ない。
 ジュースを飲みながら、店内に流れるビートルズやカーペンターズのカバー曲(あと「Tax man」って誰の曲だっけ? 高橋幸宏さんのカバー曲でしかしらないや)を聴きながら待ち時間を過ごす。その間、どんどんお客が入ってきて、気付けば満席になっていた。その頃にはジュースも飲み終えて、グラスを返し、図書館から借りてきた、藤子不二雄A/著『78歳いまだまんが道を…』(中央公論新社2012年8月)を読んでいた。
 19:15ぐらいになると、山際英樹さんと鎌田ひろゆきさんが現れギターのセッティングをし始める。私がこういう楽器にくわしくないから印象だけで書くが、山際さんがエレキギターっぽい見た目で鎌田さんがアコースティックギターみたいな見た目、つまりダブルギターでのライブだそうな。
 19:20ぐらいで、入口の扉が開いたと思ったら、黒っぽいコートを羽織るさねよしさんがいらっしゃって、私の席からだと、外、つまり階段を半階分降りたところでコートを脱ぐ姿が見える。そして、パーマにヘアバンド、胸と二の腕のラインがスカートの女の子柄なのが印象的な主に暖色系の柄物のニットのセーターで、やはり柄物の膝上までのスカート、赤いタイツ、黒いシューズといったステージ衣装で現れ「おまたせいたしました」と第一声。ジーンズにシャツとか普段着っぽい衣装か、レザーのスカートのステージ衣装っぽいのどちらか楽しみにしていたが、こうきたか!
 それからギターのチューニングに混じって発声練習。再び「おまたせいたしました」とおっしゃったときに会場で拍手が起こる。右手にマイクを持つさねよしさん。イントロが入りライブの世界にいざなわれる。

一部

1. 星めぐりの歌

 この叙情を誘う歌詞とメロディーにダブルギターは結構、合うね。間奏に口笛が入る。

 ちなみにアルバムCD「夜光杯」(2003年12月10日、ミディ、MDCL-1454)とライブCD『アイス!』(~さねよしいさ子ライブVol.3~   2009年12月12日 はちみつレーベル   HLSI-0901)収録曲。

 曲が終わると拍手、さねよしさんの挨拶が始まる。この部屋は景色が全く違い、すごい熱気だとおっしゃる。
 話によると前回もこの場でこういったライブがあったそうな。さねよしさんによる鎌田さんの紹介によると、ここのオーナーさんだそうな。あと山際さんが引越風水的に運勢が上がるとか。いつものしどろもどろな感じで場を和ませる作用になっているのだけど、さねよしさん自身、それを覚っているらしく「なんか、わたし、また失敗に向かって一歩踏みだしそうになった」とおっしゃり、さらに場を和ませた上に「今、二歩ぐらい」と鎌田さんからツッコミが入り、笑いを誘っていた。そういった導入で、次の曲に。

2. いとことふたりで

 ギターのミニマルでリズムを刻む曲調に、もう一方のギターのコードが乗っかるイントロでさねよしさんの歌声がかぶさる。例の「懐かしい」感じが徐々にギターの音と絡まってきて、ある種「怖さ」みたいな激しさが乗ってくる。最後はさねよしさんの声だけ→ギターの曲だけ→それに「ホイホイ」との声や口笛で遠ざかる感じで終わる。場内拍手。

 4thアルバムCD『うてな』(1993年2月19日、フォーライフレコード、FLCF-30200)とライブアルバムCD、ライブレコーディングvol.1『チェリー!』(2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)に収録。

 しばしさねよしさんが飲物を探すターン。その間、他のお二方はチューニングしていた。さねよしさんによると、その飲物はリハーサル中にどこかにやったそうで、喉に考慮した茶色いものとのこと。ようやくカウンターの向こうのカバンに見付けたようで、

さねよしさん「何もかもおおっぴらになってごめんなさい」

とおっしゃり場を和ませ観客の笑いに繋がる。

3. Gosh

 中盤まで地を這うような歌詞とメロディー。そこからの徐々に上昇し、二番になると、やはり底流のような歌詞とメロディーで、徐々に上昇し、最後は伸びやかさで飛翔するまでなるところが溜まらないカタルシスで、とても心地よい。口笛で終わる。拍手

 最新のCD-R『宙から妹の仔馬に乗った神さまが』(はちみつレーベル HLSI-1101)に収録。

 さねよしさんは何かを探されているようで、それを取り繕うために、「甥っ子が好きだった何秒かで終わる歌」を歌うそうで…と言っている矢先に、それが北の奥の窓のところに置かれているのを発見される。リハーサル時に置いたそうで。
 それでその歌は、童謡の「ぶんぶんぶん」を変化させたので、「ぶんぶんぶん」は普通に歌って「はちがとぶ」を高速で歌うというネタ。こう説明するとさっぱり面白さが伝わらないだろうけど、さねよしさんが歌われると会場でかなりウケていた。そしてしたり顔で

さねよしさん「今、笑った人は子ども心がある人」

とおっしゃる。
 それに気をよくしたのか、「昔、マネージャーさんの子どもさんが幼稚園で覚えた」という「変拍子らしい」歌を披露。きのこの歌。これもネタではないが、ウケていた。「わたしも聴いた印象で歌った」とさねよしさん

4. マンナカ山

 いつもの愉快で呑気で、それでいてテツガク的なテーマが潜んでいて油断できない歌詞と曲調(四方を訪ねるあたり仏教説話だね)。そして狭いステージの中で踊るようにターンしその雰囲気を演出している。間奏ではダブルギターと口笛の共演。曲終わり場内拍手。

 5thアルバムCD「スプーン」(1999年5月8日、ミディ、MDCL-1345)とライブアルバムCD、ライブレコーディングvol.2『カナリア!』(2006年7月7日、はちみつレーベル、HLSI-0602)収録

さねよしさん「うまくいった? だんだん上向いてきた」

 次は鎌田さんの曲とのこと。その流れでさねよしさん曰く「わたしの曲ってむずかしいらしい」と。
 先程、探されていた歌詞の書いたいつもの冊子(黒地に白十字のやつ)を手にして。

※冊子参照 >>忘年会ライブレポ

5. (タイトル未確認)

 鎌田さんの弾き語りにさねよしさんが歌やバックコーラスで入ってくる。曲終わり場内拍手。

 さねよしさんのお正月、家族で集まった話。もちろん話の中にパンパパ登場(※私は年末のテレビ朝日の番組『ビートたけしの超常現象 (秘)Xファイル 2時間半SP』にUMA関連で出演されていたことを思い出しつつ)。何か家族がぎくしゃくしていて、どうやらそれは「赤口」(しゃっこう)のせいだそうな。「赤口」の意味は甥っ子さんがパソコンで調べるに鬼が八匹も現れるから気を付けろ、ってことだそうな。

<<スーラジ(2012年12月22日の雑記)


 あんまりやったことのない曲という紹介の後、次へ。

6. 太陽の蜜

 鎌田さんがコーラスも担当。個人的には(悪い意味ではなく)、工口く感じてしまう曲調と歌詞だよね。これも上昇感がすばらしい。口笛とギターの音で締め。拍手。

 意外とCD未収録曲のようだね。

 次の曲の前に、突然、さねよしさんから今日の衣装の話。あまり緊張しないように今まで着て気分がよくなったのを選んできたそうな。髪形とヘア・バンドは、部屋の中のものだそうね。そこでさりげなく鎌田さんから「かわいい~」と茶々を入れる声。そしたらさねよしさんは冗談っぽく火が着いたような勢いで

さねよしさん「わたしが、かわいぶっている様子だったとかそういうこと?!」

とおっしゃり、笑いを誘う。

7. 月といもうと

 太陽の次は月で、そのギャップが、漂う夜の神秘性を引き立てる。口笛をちょいちょい入る。最後にかけてだんだんとテンションが上がってくる様子。曲が終わり場内拍手で休憩に入る。

 3rdアルバムCD『手足』(1991年11月21日、フォーライフレコード、FLCF-30119)、ライブレコーディングvol.1『チェリー!』(2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)収録。

 19:55。再び店内にBGMが流れ(「ヘイ・ジュード」とか)、忘れない内にアンケートに第一部の感想を箇条書きに書き殴っていた。その後、図書館から借りた本を読んでいた。

二部

 20:05を過ぎるとギターのチューニングみたいなのが始まり、20:10には二部が始まるアナウンスがさねよしさんからされる。

8. 星のうた

 ダブルギター版は音質のせいか、個人的にはより叙情的に、後半はよりセンチメンタルに感じてしまうね。

 マキシシングル「天使のほほえみ」(1998年12月2日、ミディ、MDCS-1020)収録。

9. (鎌田さんの曲)

 さねよしさんは口笛と歌で参加。しっとりした曲調からだんだんと盛り上がってくる。曲が終わり場内拍手

 再び「赤口」についての家族話。そこから明るい話をしようって流れからiPS細胞の話をしたってことで。

10. 手足

 それまではさねよしさんはほぼマイクを右手で持っていたが、この曲は精神力、引いては体力を使うのか何度かマイクを左手に持ち替えられていた。内省的感傷的に始まるこの歌は終わりに行くに従い、揺るがない自己肯定が顔を出し、毎回、心を揺すぶられ、何か許してもらったというか癒されたというか認めて貰ったというかそんなところで目に涙を溜めてしまう。言葉にならない泣いているような声を入れてくるあたりそれがさらに促されるね。曲が終わり場内拍手。

 3rdアルバムCD『手足』(1991年11月21日、フォーライフレコード、FLCF-30119)、アルバムCD『夜光杯』(2003年12月10日、ミディ、MDCL-1454)、ライブレコーディングvol.2『カナリア!』(2006年7月7日、はちみつレーベル、HLSI-0602)収録曲。

11. Calling You(※映画『BAGDAD CAFE』より)

 つまりはカバー曲。「Calling You」と歌うときの伸びやかで心に直接来るのが個人的な聴き所。今回は歌詞を見ずに歌ってらした。曲が終わり場内拍手。

 どうやら次が最後の曲らしい。さねよしさん「最後は、手足、やって」と言い誤る。「みなさま、ありがとうございます」とおっしゃって、次の曲へ。

12. まぶた

 ギターの音に伸びやかで汽笛のような口笛が乗るイントロ。序盤はやわらかくてあったかい毛布のような曲調と歌詞。あと言葉遊びが印象的。(良い意味で)あくびのような伸びやかさがアクセントを付け、次第にテンションが上昇してくる。今回は他の人の歌声が入ってこない版だね(他のさねよしさんの曲もそうだけど)。曲が終わり場内拍手。

 これもCD未収録曲だね。

 メンバー紹介して、一旦、楽屋に帰る、ならぬ一旦、外に出るさねよしさん一行。そして通過儀礼のように止めないアンコール要求の拍手。今回はすぐ外ということもあって、すぐにアンコールへ。その前にギターのお二方のそれぞれの告知。またさねよしさんの次のライブは同会場で異なるメンバーで2013年3月22日金曜日に行われるという。

encore. うてなのありか

 少しセンチメンタルな中でもそれを許容する優しさのある歌詞。その分、優しい気持ちになれる。二年半前に聴いた同曲と違い、CD未収録の歌詞が末尾に足されていて、それで歌が終わる。

<<ムジカの幸福さねよしいさ子登場レポ(2010年7月25日)

 4thアルバムCD『うてな』(1993年2月19日、フォーライフレコード、FLCF-30200)でアルバムの最後を飾る曲だね。

 満場の拍手! そのままさねよしさん一行は感謝の言葉と共に外に出て行かれた。アンコールは再びないぞといわんばかりに、店内にBGMが流れる。20:50頃だった。
 余韻に浸りつつも、忘れない内に、第二部の感想を、休憩時間と同じくアンケートに書き殴る。これ後で読んだら恥ずかしいんだろうな(何者だ?!って感じの)、と思いつつ、それを振り払うかのように書き終え、店員さんに渡し、外に出る。そしてこのページを書いているとき、アンケートで「星のうた」を「星めぐりの歌」と誤って書いたことに気付き、ファンにあるまじきことで恥ずかしい気持ちになっている。
 その後、他の客と同じく、店の外の写真を撮っていた。それらが冒頭の写真。ふと十字路の反対側(つまり東北方向)を見ると、ステージ衣装のままのさねよしさんとが北から南へ歩いており、こちらの視線を感じたのか、そのまま東方向へ去っていかれた。九年半前の大阪千日前 Bar Stinkのようには戻ってこないかと思いつつ、それを見守っていた。。

<<二夜連続ライブ体験1-1

 その後、心の中でさねよしさんの歌を口ずさみつつ、西へ歩き出し、アーケードを南下し、馴染みのスポーツバーへと向かう。
 次は金曜日ということで遠方からの参加は厳しいが、どうにかしてまた来てみたいと思っていた。そういや会場によく相応しそうな「天使のほほえみ」は出なかったね。

>>リベンジ一発目なるか(※音楽と無関係な雑記)




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