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ムジカの幸福さねよしいさ子登場レポ
2010.07.25.
<<忘年会ライブレポ


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   このページはレポート・コンテンツです。本サイトでは全然、ジャンル違いなので注意です。


   上のリンクは2006年年末のレポートになるけど、レポートしていないだけで、年一ぐらいのペースでライブ鑑賞はしているようだ。以下にリンクを張る。

<<さねよしいさ子   2007ツアー   梅雨月[つゆづき]ライブ(2007年6月17日の雑記)

<<メモ:「さねよしいさ子   LIVE   2009 ルナルナの色」(2009年5月23日の雑記)

   そもそも2010年7月7日発行の『★☆★さねよしいさ子メールマガジン★☆★』第026号を見て、今回のライブを知る。

>>はちみつレーベル

   前日の7月24日の大阪 心斎橋 ラグタイム大阪での「シンフォニー宙   真夏の夜の、宙の音(シンフォニー) with さねよしいさ子」はタイトル通りさねよしさんがメインではなくゲストだったし、資金と時間に余裕がなかったため行かずにいた。下記ページにあるように昔だったら二夜連続で行ってそうだったけど(…ってかるく七年前か)。

<<二夜連続ライブ体験★目次★

   それで行ったのは7月25日の大阪梅田 ムジカジャポニカの「ムジカジャポニカ4周年記念 ムジカの幸福さねよしいさ子登場」。
   初めて行く会場だったので、「Googleストリートビュー」で念入りに調べていた。京阪のなにわ橋駅から歩いたが、当日は天神祭の最中で、自動車の交通規制があって、年の真ん中の大きな道路なのに車が一台も通っていないという奇妙な光景を見ていた。
   会場は扇町公演近くの扇町ビル。開場18:00の5分前には来ていたのにすでに10人以上は並んでいた。

>>梅田   ムジカジャポニカ

   通りの向こう側には中学校があって、部活帰りか何かの女子中学生が楽しそうに集団下校していた。

   18時過ぎ開場で順々に会場へ入っていく。特に予約した順番とかではなく前売りの行列順のようだ。会場はマンションの一室の壁をぶち抜いたような作りで、客の入口が北の外の壁からで、楽屋が本来部屋の出入り口(南側)だったところから廊下に出て同マンションの別の一室に行くような作りになっている。店の東側がステージスペース、西側がカウンタースペースで、東西を仕切っていた壁のすぐ東の北側に楽屋口があって、ステージは東側の南面になる。客席は1列に4席+4席あって、それが3列あり、つまり24席だ。3列目は一段高くなっていて見やすくなっている。他にも壁際にも席がいくつかある。私は二列目の席を取る。会場ではジャーマンロックっぽい音楽が流れている。
   ワンドリンク制だったのでパインジュース、それから昨年12月12日に発売になったライブCD『アイス!』(~さねよしいさ子ライブVol.3~   はちみつレーベル   HLSI-0901)を購入。記録のためにも曲目書いておこう。

   1. 星めぐりの歌
   2. イパネマの娘   (THE GIRL FROM IPANEMA)
   3. イーハトーヴ
   4. quiet tea
   5. あしたあしたが来る
   6. Dream Of You
   7. 夏の夕暮れ
   8. Raindrops Keep Fallin' On My Head
   9. 天の揺りかご

   次第に客が集まってきて、カウンターのスペースまで立ち見客がどんどんつまってきて、50人以上は入っていた感じ。さすがに新規ファンっぽい方は見かけなかったかな。客層はみんな中年に差し掛かっているかそれ以上(いや暗いからよく判らなかったが)。

   今回、ショピンとのジョイントライブということで、まずショピンの出演。6曲披露。
   2曲目後のMCによると、ショピンのヴォーカルの野々歩さんは「ロバの音楽座」のメンバーの娘さんらしく、子どもの時(小学生の時)にさねよしさんと懇意な間柄だったそうで、J-POPは「たま」とさねよしさんの曲しか聴けなかったご家庭だったそうな。今日、15年ぶりぐらいに会ったら、さねよしさんから「まともにしゃべっている」って言われたそうな(笑)

>>ROBAHOUSE INDEX

   「ロバの音楽座」というと、今は無き、さねよしファンサイト「ムーンライトパーク」(http://member.nifty.ne.jp/tsuta2/moonligt_park.htm)のライブレポートでその昔、見た名である気がする。

   15分ほど休憩。

   さねよしいさ子さん登場。もちろんステージの中央。ボンバヘッドなパーマ。ネックレス二つ。淡い赤紫のワンピース。後の首のところがチョウチョ結びリボン。左手に金のブレスレッド。結局、常に左手にマイク。両足首に金のブレスレッド。茶色のミュール。
   向かって右奥にピアノがあって、その前に島田篤さん。コーラス用のマイク着き、黒地に白い花のアロハにジーパン。
   向かって左手前   柴田奈穂さん。濃い青の肩出しワンピース(というか帯があるしドレスっぽい)。黒のブーツ。

   それにしても、さねよしさん「落ち着いて」を自らに何回も言うほどテンションがいきなり高い。伴奏が入るが結構、しゃべってる。

1. プランテロンの結婚

   一度出だしをとちって伴奏が止むものの、観客から暖かい拍手と歓声。
   再開し、一番歌いきって、間奏で口笛歌うものの、二番の出たしとちる。だけど、曲止まらずそのまま再開。二番歌いきり、サビの部分で三度目の歌詞間違ったようで自ら歌うのを止める。曲が止まない中、さねよしさん曰く「いや~どーしよー。こんな失敗しちゃって引っ込みがつくのだろうか」といって場内爆笑。柴田さんの助けもあって続行。曲終わって場内拍手。

さねよしさん「人というのは伸びたり縮んだり緊張したり緩んだり散らかったり引き締まったり……はぁ、やっちまったなー!」

   場内に笑いが起こる。
   この曲はライブアルバムCD、ライブレコーディングvol.2『カナリア!』(2006年7月7日、はちみつレーベル、HLSI-0602)に収録してある愉快な曲。
   失敗してやり直すことは結構あっても、これはかなりレアバージョンだね。

   昨年の「さねよしいさ子   LIVE   2009 ルナルナの色」に比べ、さねよしさんは明らかに痩せたような気がしたが(髪型の所為もあるか?)、その動きを見ると、その分、フィジカル面でパワーアップしている印象だった。前述したように左手からマイクを持ち替えることはなかったし、すごくよく動くし。一ファンとしてはこれから数年は安心して見ていけそうな感じだ。

2. いとことふたりで

   4thアルバムCD『うてな』(1993年2月19日、フォーライフレコード、FLCF-30200)とライブアルバムCD、ライブレコーディングvol.1『チェリー!』(2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)に収録。
   やはりこの曲はバイオリンとピアノも合うねぇ、懐かしい感じが出ていて。あと間奏で口笛。サビのところの倒錯的なところとか、楽器の音がほとんどなくなってヴォーカルソロっぽくなっているところとかが良い。曲終わり拍手。

3. トーナス・シーナス

   1stアルバムCD『風や空のことばかり』(1990年4月21日、フォーライフレコード、FLCW-31061)収録。あとシングルCDの『えみちゃんの脱出』にはスタジオライブバージョンがある。
   スタジオライブバージョンはピアノのみだったけど、バイオリンが会った方が深みがあるね。伸びやかに歌う感じ。島田さんにより最後のコーラス部分は入れ込まれていた。曲終わり拍手。

さねよしさん「ここで何かをしゃべりたくなる予定だったけど、そうでもなかったので」

とおっしゃり場内を沸かしつつ次の曲へ。「実話に基づいた」と前置きが入る。

4. 月といもうと

   3rdアルバムCD『手足』(1991年11月21日、フォーライフレコード、FLCF-30119)、ライブレコーディングvol.1『チェリー!』(2006年2月、はちみつレーベル、HLSI-0601)収録曲。
   コーラスとピアノの音とバイオリンの伸びやかな音とで夜の神秘性が出ている。もちろんメインはさねよしさんの歌声なんだけどね。曲終わり拍手。

5. ひみつ玉

   自主制作ライブカセットテープ『りんご水晶』(1996年)、5thアルバムCD『スプーン』(1999年5月8日、ミディ、MDCL-1345)収録曲。今回、個人的に、間奏で、ピアノとバイオリンの音がせめぎ合っているところにさねよしさんの言葉じゃない声が入ってくるところが聞き所だった。終わりの方の切ないところも良いね。曲終わり拍手。

   ここでショピンの野々歩さんが飲み物をステージへ持ってくる。さねよしさん、口をぶるぶる震わせ、次の曲の準備。

6. マッチ箱

   3rdアルバムCD『手足』(1991年11月21日、フォーライフレコード、FLCF-30119)収録曲。途中で歌詞誤っていたけど、やはりこの曲は子どもが持つセンス・オブ・ワンダーがよく現れていて伝統的な楽器ともよく合う。ふと左を見ると、野々歩さんが東西を隔てる北側の壁の端にもたれ掛かって、さねよしさんのステージを見ている姿が妙に可愛かった。曲終わり拍手。

さねよしさん「どうしようかね…やろうかっ。ここで小話しちゃうとすごいとっちらかっちゃうからね、私は。やさしくしてください。心のどこかに甘えがありました、私」

と場内を沸かせつつ、次へ。次に歌う新曲の解説。新曲と言っているが、十年前ぐらいに書いた曲で島田さんに譜面をかいてもらったそうな。さねよしさん曰く、英語の出来る弟によると、「Gosh」とは「God」を丁寧に言ったものだそうな。

7. Gosh

   新曲なんでCD未収録曲。世界名作劇場な感じのロンドな印象。サビでは上昇感があり伸びやかに歌われる。曲終わり拍手。

8. まぶた

   CD未収録曲。でもライブでは結構、歌われるので、馴染みのある曲。男の子のように、ゆっくりとのびやかに盛り上がっていくところが良いね。次第に音色が深くなり、終わりの方ではコーラスが入ったりと。曲終わり拍手。

さねよしさん「それでは『風や空のことばかり』という曲を歌わさせていただきます」

とタイトルコールしただけで場内拍手と歓声。

9. 風や空のことばかり

   1stアルバムCD『風や空のことばかり』(1990年4月21日、フォーライフレコード、FLCW-31061)収録曲。いやぁ、毎度、この曲の情感(孤高な感じ)の迫力には鳥肌立つし涙が出る。バイオリンとピアノの音、それにさねよしさんの言葉じゃない声が加わって劇的に倍加している感じ。あれ?、私はもしかして初めて生で聴くのかな?   曲終わり拍手。

さねよしさん「最後の曲になりました」
会場「えーっ!」
さねよしさん「ここは『笑っていいとも!』ですか?」
   場内笑
さねよしさん「面白いですね……最後ということになっている曲をやらさせていただきます」
   場内爆笑

10. うてなのありか

   4thアルバムCD『うてな』(1993年2月19日、フォーライフレコード、FLCF-30200)収録曲。まさかの「うてなのありか」!   生で聴くのは初めてで終わりに相応しいちょっぴり切ない曲。バイオリンの伸びやかな音が合っている。間奏ではさねよしさんの口笛。CDと違って終奏で「ラララ」とさねよしさんが歌う。曲終わり満場拍手。お三方退場。
   そして拍手は続き、皆、アンコールを呼び込もうとする。

   そして再び来場。

さねよしさん「じゃ、何か宣伝部長は?   そんな人居ないか」
   場内笑

   ここで柴田さんからさねよしさんのニューアルバム『アイス!』の宣伝。場内拍手。

encore 1. わたしの名前はあなたの名前

   自主制作ライブカセットテープ『りんご水晶』(1996年)、ライブレコーディングvol.2『カナリア!』(2006年7月7日、はちみつレーベル、HLSI-0602)収録曲。神秘性があって迫力があって心に浸みる。曲終わり拍手。お三方退場。
   そして拍手は続き、やっぱり皆、アンコールを呼び込もうとする。

   そしてみたび来場。
   「イパネマの娘」か「手足」をやるってことで、英語の曲、わかんないだろうから、「手足」でってことに。

柴田さん「島田さん、『手足』なんか弾けんの、あんた?」
   場内笑
島田さん「やったことあるある」
さねよしさん「島田さんなりの『手足』をやってくれ」
   場内笑

というような寸劇を繰り広げスタート。

encore 2. 手足

   3rdアルバムCD『手足』(1991年11月21日、フォーライフレコード、FLCF-30119)、アルバムCD『夜光杯』(2003年12月10日、ミディ、MDCL-1454)、ライブレコーディングvol.2『カナリア!』(2006年7月7日、はちみつレーベル、HLSI-0602)収録曲。いやぁ、素晴らしいピアノの伴奏から入るね。『夜光杯』の流す感じよりは『手足』や『カナリア!』に近く、やはりライブでは情感たっぷりで孤高感が出ていて正直、泣けてくる。バイオリンとピアノの音がそれを盛り上げてる。それに、さねよしさんの言葉ではない歌声も。それで終わるのが良いね。曲終わり満場拍手。お三方退場。

   ライブの曲目は全て終わったと言わんばかりにBGMが流れ出し終了。21時半ぐらい。

   遠くに住んでいたので急ぎ会場を出て来た道を戻る。ちょうど天神祭が終わったぐらいで、何十人も着物の人とすれ違った。




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