というわけで国際ワークショップなのでスーツを着て、ホテルから出て駅の方に向かうと、何やら若年層の人々が逆方向へと向かって来る。その殆どがコロコロを引きずっている。そしてその全てがある公共の建物へと入っていく。見覚えのある光景だな、と思いつつも後で馴染みのサイトでチェックしてみると、やはり下記のように同人のオンリーイベントだった。アニメ化もされたサッカー・マンガの『
GIANT KILLING』の二次創作イベント。しかも主催はその筋でお馴染みの会社スタジオYOUだね。そして会場はその筋で有名な
都立産業貿易センター(台東館)だった。
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2012年2月19日(日) GIANT KILLINGオンリーイベント【浅草トライアンフ 4th】
その集団を横目に、まず
スターバックス コーヒー 浅草駅前店に行き、やはりオレンジブリュレラテのホット、トールサイズ、ショット追加とフィローネ春野菜&ローズマリーを注文する。今回は写真付き。
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Starbucks Coffee Japan - スターバックス コーヒー ジャパン
その後は下記の
三国志ニュースの記事にあるように、国際ワークショップ「
湖南出土魏晋簡牘をめぐる諸問題」に一般聴講のため、立正大学に行く。
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湖南出土魏晋簡牘をめぐる諸問題
それが終わって夕方にホテルに戻り、仮眠をとり、21時には起きて出かける。
東京メトロ銀座線→
東西線→
JR中央本線という流れで、
阿佐ヶ谷駅で降りる。駅前商店街を南下し、やって来たのが下記写真。
スポーツバー「ミラニスタ」だ。
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東京のスポーツバー ミラニスタ
上の左の写真の階段で二階に行ったところにミラニスタがある。右の写真は
ACミラン戦の日に掲げられる旗とのことだ。南北の商店街に対し、東側にある店だ。朝方、サッカーマンガのオンリーイベントのサークル参加者とすれ違い、夜、こうしてスポーツバーに特定チームのコンセプチャル・バーに来てカルチョを観戦するだなんて、両者の言い分だと多分、一緒にされたくないだろうが、サッカー文化は裾野が広い。そして、ミラニスタの予行練習のために大阪のスポーツバーのアズーリに行ったようなものなんだから。
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引き続きレジャー運、良好。(2012年2月16日の雑記)
階段上がって右の扉を開け、中に入ると左右(つまり東西)に長い店で、向かって右の壁(西の壁)にダーツマシンが三台あり、またそれに接した北の壁にモニターがある。つまり西三分の一ぐらいがダーツのスペース。三人ぐらいがダーツに興じている。向かって左側、東側にカウンターが横にあって(つまり東西)、カウンターに座るとちょうど一番大きなモニターが見えるという作りだ。すでにACミランのユニフォームを着た人が何人か居て、当然、店員の二人男女もユニフォームを着ていて、マフラーだけ付けてきた私は若干、恥ずかしい思いをしながら(しかも中央本線の電車の中で付けた)、座るんだったら、左三分の二のサッカー観戦スペースだろうと思いつつ、近付くと、モニターの一番近い席とその右の席にはすでに客が座っていて、仕方なく左の席に座るとよくそのカウンターを見ると、「予約」のコースターが置かれていたので、そのさらに左の席に着く。
ミラニスタ風パスタを注文し、店員さんが話し掛けてくれて、どうやってこの店を知ったか、聞かれたので、店のサイトのブログだと答える。そうすると、そのブログを書いている人がモニターの最近席に座る方だと教えて下さる。あのブログを書いているのは常連じゃなくて確か、ミラニスタのオーナーさんだったはず、と心の片隅で思いつつも、その方と談笑。その過程で気付いたんだけど、やはりその方はオーナーの
竹内和彦さんだった。オーナーで一番良い席に座ってACミランのカルチョを観戦するだなんてとても羨ましい。ファンの目指すところの一つだね。
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AC Milan - Biglietti Milan online
※前節・
ファラオ!(2012年2月12日の雑記)
※前戦・
引き続きレジャー運、良好。(2012年2月16日の雑記)
入ったときはあまりカウンター前に人が居なかったが、やはりキックオフが近付くにつれ人が集まってくる。日本時間23時に、
セリエA第24節 ACミラン×チェゼーナの始まり。
前回の
ウディネーゼ戦に引き続き
イブラ出場停止中の2戦目。おまけにチャンピオンズリーグで活躍した
KPボアテングが負傷欠場なので、セリエでも活躍できるのか、びにょり貯金は依然、残っているのか注目される
ロビーニョがキーになりそうな予感だった。そして逆サイドのトップは
マキシ・ロペス。
ウディネーゼ戦に引き続いての活躍に期待だ。トップ下は
エマヌエルソン。右ハーフが
ノチェリーノに対し、左ハーフは初出場の
ムンタリ。
アッレグリ監督の話によると、冬の市場で即戦力として
インテル・ミラノからレンタルで入れた選手、とのことなのに、2月からすぐに投入されずようやく出場となった。それはなぜかというとガーナ代表として
アフリカネイションズカップ2012に出場していたからだそうな。
得点シーン以外で気になったのが左サイドバックの
メスバ。審判に対しナイス・ジャッジを意味する親指立ての動作×2。店内から「やりすぎるなよー」と観客からツッコミが入っていた。
ミランの1点目は何とムンタリ。初出場初得点で鮮烈な印象を与えていた。そしてゴールを決めたムンタリに駆け寄る面々の中で、ムンタリに欽ちゃんのような跳び方で跳び蹴りをノチェリーノが入れていたのを私は見逃さなかった。2点目はエマヌとロビーニョの二人によるカウンターからの速攻で、エマヌが初ゴール。店内ではしばしエマヌかロビーニョかどちらが入れたかプチ争点だった。なにせゴール直後、ロビーニョが喜んでエマヌに向かってジャンプしエマヌがキャッチしそのまま持ち上げていたので、まるでロビーニョが入れたみたいだったから。それにしてもエマヌはアッレグリの起用方法の良いケースだね。役が与えられ着実に成長するっていうのが。3点目は右サイドの
アバーテからまさかのロビーニョが中央から右斜めに入りゴールを入れる。欲しかった動きだった。ロビーニョはホントにメザメーニョになったのか!?
よくよく考えたら、今節、ゴールを決めた、ムンタリ、エマヌエルソン、ロビーニョは三人とも黒人だが、実は国籍も出身大陸も違うという奇跡だ。念のために書くと、順にアフリカ・ガーナ、ユーラシア・オランダ、南アメリカ・ブラジルね。今度からひそかにミランの三大陸トリオと呼ぼう。3-1の気持ちの良い勝利で、唯一の心残りはマキシがあまり活躍しなかったことぐらいかな。ちゃんと次使ってくれるかだね。
ゲームが終わるとやはり客が徐々に帰っていったが、私は次の日に朝から用事があるものの(国際ワークショップ2日目)、タクシー代節約のため列車の始発で帰ることに決める。その後は迷惑だっただろうけど、オーナーさんにミランの一人一人の選手を挙げあれこれ話を伺っていた。それに加えブログをどう書いているかの話だ。ゲームを見つつ、ノートにポイントをメモしているとのことで。その間も店の西でもダーツが絶え間なく行われており、店の財源の一翼を担っているのだな、と妙に感心したし、それでミラン・ファンの楽しめる場所が支えられているのだから、これだけ有り難い話はない。また、一度、オーナーさんの下へ店員さんが開発中のメニューが二種類届け、その意見を伺っていたり、メニュー開発熱心な様が垣間見れていた。
そのうちオーナーさんが奥の部屋に姿を消し、常連のニシさんによると、眠りに行ったとのことだ。なるほど。それに、
アクイラーニのユニフォームを着た“アキラーニ”こと店員のアキラさんが加わり、談笑。ニシさんからノンアルコール・カクテル、奢って貰ったし。というよりそれがあるんだったら次回からは初めっからノンアルコール・カクテルを頼もう。話を聞くにアキラさんは元々、バーのミラニスタの常連客だったとのことで、通い始めた当初の様子を聴けた。店の名前からミランのファンが集まるところと思ってきたがほとんどおらず、ダーツのお客さんがいらっしゃったぐらい、とのことだった。通う内にミランのファンが集ってきたとのことらしい。
始発の出る頃の28時半ぐらいになったので、ここで店から帰ることにする。会計を済ませると、店のポイントカードを作って下さる。あと、ゲームが終わって常連客が帰っていった頃に気付いたんだけど、帰る際にオーナーさんと店員さんが玄関外まで見送って下さる。
また来たいお店だ。
※次節・
後を引く話(2012年2月26日の雑記)
※追記・
転換点を見逃すな(2012年12月1日の雑記)
※追記・
消化不良になりそうなマッチにファラオの一撃(2012年12月16日の雑記)
※追記・
ロビーニョ誕生日とカカへの思いとNHKによるステファン紹介と(2013年1月23日の雑記)
※追記・
冬の移籍情報第一弾2013(2013年1月25日の雑記)
※追記・
セリエA開幕2013/2014(2013年8月25日の雑記)