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気になるアイツ(孫文台)
040425
<<気になるアイツ(桓伯緒)


   上のイラストは左のバナーをクリックして行けるサイト「>>江東の空」(みや様のサイト)でカウンター3594hitの記念に頂いたもの。いわゆるキリバンイラストってやつ。

   なんと、題材は、孫堅(字、文台)と呉夫人〜♪

   実は、厚かましくもこのカップルを描いてもらうように頼んだのは、私(汗)。だって好きなんですわ、この二人(笑)

   個別でも好きなのに、二人揃えば、もう頭の中は大変!
   結婚エピソード(>>参照)も兄弟誕生夢エピソード(>>参照)も好きで、いろいろ想像(というより妄想)を巡らせている。
   そんな想像の中にでてくる、素敵なお二人さんを見事に映像化していただいたって感じで、みや様には感謝感激雨アラレなのだ(←古い表現・笑)

   「仲むつまじい」って言葉がとても合うイラスト。


   「気になるアイツ」のシリーズ。いつもだったら明確に気になったことを覚えているんだけど、あまりにも古すぎて、文台に関しちゃはっきり覚えていない
   それどころか、三国志を知り始め、はまっていくこともあまり覚えちゃいないんだな、これが。

   よく個人サイトのコンテンツでも企画ものでも、「三国志との出会い」なんて文が結構、あって、とても面白いんだけど、私がそういった文を書けないもんだから羨ましくて悔しくてのもある。「好きな三国志人物との出会い」ってのも以下同文。
   何かのきっかけで断片的に思い出すってこともあるんだけど、そういった文を書けるほど、覚えちゃいない。
   でも、良い機会だから文をまとめていこう。どうしても思い出せない部分は気兼ねなく創作を入れていこう。
   上のイラストを見ていると何だか思い出せそうな気がするし♪

   というわけでこのページでは「三国志との出会い」(「3594hit」記念だし♪)を出しつつ、「文台との出会い」、つまり気になりはじめたころを思い出しつつ語っていくことにする。文台や呉夫人のことはこのサイトで何度か語られているので、関連リンクを文の中にちょくちょくあげとくことに。


   で、何度かネット上で「三国志との出会い」なんて書く機会があったので、ちょいと見直してみる。
   まずハッキリしているのが、マンガの「横山光輝三国志」、TV番組の「NHK人形劇三国志」(再放送かビデオで見たか失念)、TVゲームのKOEI「三国志」(何作目か不明。当時でも古かったような…)という作品を近い時期に触れているってこと。
   細かいことを言うと、マンガの古典として「横山光輝三国志」を読んでいた。当時、三国志のことに詳しくないから「三国志」の作品を見るというより、マンガの原作を読みながらアニメを見るような感覚で、「NHK人形劇三国志」を同時に見ていたんだろう。
   KOEI「三国志」は一人でやったというか、親戚関係か友達関係か忘れたけど、「みんなでゲームをする」ってシチュエーションの中、成り行きでやっていた記憶があって、「知らないのになぁ」って印象が記憶に今でも残っているから、これが最初のきっかけになった可能性が高い。



   はっきり覚えてないけど、ネットのレビューとかみると、前者二つの作品で「文台さん好き」になる要素なんてなさそう。むしろ、「誰やったっけ、それ」とか言ってそうなイメージが(汗)
   となると残りは後者一つ。
   でもそう断言してしまうのは早すぎるかな?   もしかしてこれ以降の何かで「文台さん好き」になったのかもしれない。

   でも一応、思い出してみる。KOEI三国志をやって「文台さん好き」になったと仮定して、何か、文台さんに関係しそうな記憶を思い出す……

……思い出す……思い出す………

……ん?   何かゲームでの画面が思い浮かんできたぞ……あ、赤い帽子をかぶった孫堅だ!

   もしかして、私は孫堅を選んでゲームに参加してたかもしれないな。
   ゲームの絵とはいえ、汗くさそうなオヤジが居並ぶ(失礼)歴史ゲームの中で、赤い帽子はおしゃれでさわやかなような気がしていたような……ってもしかして私はヴィジュアルで選んだのかな(汗)…まさかね……まさかね……まさかね……

   正確とは言えないまでもこれら三つで「三国演義」のストーリーを大まかにつかんだんだけど、この次、どうやって三国志に親しんでいったか覚えてない。
   多分、一つのジャンルに、はまったのでありがちな「そのことに関して何でもとびつきたくなる」状態だったと思う。
   それで友達に借りたか図書館で借りたかなんかで読んだのが、いわゆる学研の歴史群像シリーズの三冊、「三国志   上巻   曹操・劉備・孫権天下への大計」「三国志   下巻   諸葛孔明、中原回復への冀望」「群雄三国志   諸葛孔明と勇将、激闘の軌跡」。
   さっき、上の書名をネット経由で図書館の蔵書検索でしらべたんだけど、ベタベタ蜀漢中心の本っぽいタイトル。実際は今、手元にないので内容がどうだったか確認とれないんだけど。それと、ここでも文台さん好きになる要素がないような(汗)
   とりあえず、ここで言えることはこの三冊でどうやら歴史書の「三国志」の存在を知ったということ。おまけに日本語訳があるとのことで。それまで「三国志」がどういったものか把握しているつもりだったけど、それは「三国演義」のストーリーを把握していたことだったというのは、当時の私にとってかなりショックだったようで、どうにかして、その「三国志」に触れてみたいという欲求が日増しに高くなっていたと思う。

   その思いが爆発して「三国志」訳本を買うことになる。筑摩の世界古典文学全集の全三冊。ハードカバー版ってやつ。当時の経済状況(って大げさだけど)からいってよく買ったなぁと感心してしまう。えぇ、若いって良い(笑)



   あまり魏書、蜀書をみたという記憶がなく、呉書ばかり見ていた印象があるので、もうこのころには、呉に目が向いていたんだろう。
   だけど、いつ呉に気が向いたのか立ち戻って思い出してみる。

   それで思い出すのが、三国志呉書でも孫堅のくだりではなく、孫策のくだりをワクワクしながら読んでいたこと。ん?   私は元々、孫策ファンだったの?!
   確かに上に書いた「横山光輝三国志」でも孫堅のところはまったく覚えてないけど、孫策のところだったら何となく覚えている。特に孫策と太史慈のところ。取っ組み合いの喧嘩のシーンだとか(一騎打ちと称するのかな・汗)、太史慈が走れメロスばりに期日までにやってくるところとか(いや、あくまでもイメージね)。

   「横山光輝三国志」のときには気にもかけなかったと思うけど、三国志呉書の訳本をみる段階では孫策の周辺やその親類も気になりはじめ、いろいろ読んでいたと思う。
   そのうちに孫堅や呉夫人のことが気になりはじめていつしかファンに……ってこの展開は少々、無理があるので、もうちょっと思い出してみる。一歩引いて考えてみると、孫策をさしおいて孫堅のファンになるほど、魅力がないと思う(…とそんな断言できるだなんてどんな「文台さん好き」やねんって感じやけど)

   「学研の歴史群像シリーズ」→筑摩「三国志」訳本って流れの真ん中には、何か目的みたいなのがあったような気がする。
   今からそれを思い出すと真っ先に「虚構の部分をなくして見てみたい」というのが出てくる。すぐ記憶の引き出しから出せるんで、返ってどうも疑わしいんだけど、ここではあまり考えない。
   それで、まがいなりに自分で「なぜ虚構の部分がでてくるんだろう」もしくは「なぜ虚構の部分がこんなに目立っているんだろう」と思い始めるようになったんだろうかねぇ。

   その思いと平行にあって強め合った思いが、「三国演義」は劉備中心に話が進められているイメージがあるけど(「三国演義」は読んでいないので「イメージ」ってことで)、「三国志」を題材にした作品は何も劉備中心じゃなくても良いんじゃないか、って思い。それが強め合って劉備周辺以外にスポットを当てたいって思いに変わっていた。

   今でこそそんな三国志系の作品なんていっぱい知っているけど(「蒼天航路」「かぜ江シリーズ」など)、当時は知らなかった。
   なら自分で三国志ものの小説を書いてみようと思い立つ(もちろん、趣味だけど)。

   じゃ、劉備(蜀漢)系以外で何を書くかってことになる。
   そこで出てきたのが曹操でなく孫策の方だったと思う。
   単純に考えたら二者択一なんだけど(←今なら突っ込まれそうな記述)、なんで孫策(というか孫呉)の方を選んだのか定かじゃない。
   多分、小説の題材として魅力的だったのかなぁ。若くて勢力をどんどん広げていくあたり。

   で、話がやっと元に戻ったんだけど、そういう「小説の題材」という意味でも筑摩「三国志」訳本の呉書を読んでいたのかなぁ。
   ほとんど頼るものがない状態でやがて国ができるほどになる。これほど物語としてうってつけな題材はないと思ってた。
   ただ一代でそれを成したのではなく、志をリレーのように引き継ぎ、代をかえ国を成したってことに惹かれていた(※当時は単純にそう思っていた)。それだったら、孫策からじゃなく、孫堅から書くことにしようと思っていた。
   多分、そのころに孫策とはまた違った物語性を孫堅に感じていたんだろう。
   孫策には軍を指揮したりと大勢の人の上に立つイメージがあるんだけど、孫堅の若い頃は個人と個人のやりとりの方が私の中で真っ先にイメージで出てしまう。やっぱり初めの海賊退治エピソード(>>参照)、それから呉夫人との結婚エピソード(>>参照)が頭にあるからだろうか。
   それが小説上、記号化しようが大勢は大勢なので、どちらかというと孫堅の方が小説を書くのに魅力的だったってのもあったかもしれない。

   そうやって目的があって(と言っても漠然としたもんだったろうけど)読んでいくと、三国志呉書にある孫堅(字、文台)に関係するところに、いろんなドラマを見てしまう。
   主役の文台には兄、弟、妹がいる家庭で、少し離れた町(といっても数十キロは離れている)には、弟と二人暮らしの、才覚と容貌が良いと噂の女性がいる。
   父との旅行中、海賊を追っ払うというアクションシーンはあるし(本当は知謀だけど)、噂の女性との恋の物語もある(本当は女性の親族とのいざこざ話・汗)。その他のエピソードは特に思い浮かばないけど、これらの人間関係や社会情勢からいろいろ創作への想像を巡らしてしまう。

   そうやって巡らせた想像を私は今でもうまく表現できてないけど、どれが近いかって言われると、きっと冒頭に掲げた絵のように、さわやかで暖かなイメージ。
   表情一つとっても凛々しさや優しさや喜び、いろんなことがまざって深みのあるものなのだ。

   ずっと気になり続けている。



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