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「黄巾一年戦争」イントロ
040419


この作品は?
   この作品は読み物系同人誌「黄巾一年戦争」(仮題)の出だし部分です。
   実のところ、この同人誌はここのサイトのコンテンツ「孫氏からみた三国志」(>>ここ)の再編集本になる予定です。こう書くと、「じゃそれを読めば、本なんて要らないじゃないか」って感じで購買意欲をそぎそうなんですが、一応、サイトの方は孫氏中心で同人誌の方は黄巾中心になりますので、いくらか書き足す部分がでてきますし、本としての読みやすさが出ると思います(段組にして、一番下の段を脚注にあてるとか)。


史書からアレコレ「黄巾一年戦争」イントロ


   むかしむかし、中国のお話。

   そのころは今の日本と同じように、平成とか昭和とか元号を使われていた。
   ただ、今の日本と違って、天皇一代に一元号ってことじゃなく、何か理由があれば元号をかえていた。

   熹平という元号、西暦でいうと一七二年から一七八年の間のこと。
   京師(みやこ)の西方、三輔と呼ばれる地域に駱曜という人がいた。
   当時、宗教がらみの盗賊が流行っていたらしいんだけど、彼もその人たちの一人と思われていた。

   駱曜は緬匿法なるものを民衆に教えていた。
   緬匿とは辞書によると「遠く身を隠す」だけど、緬匿法が何のことなのかよくわからない。
   教えを受けた者に、張角と張脩という者がいた。張角は東方にいて、張脩は漢中というところにいた。
   張角はその教えから「太平道」をつくり、張脩は「五斗米道」をつくった。道といっても何のことだかわかりにくいけど、一種の信仰と思ってもらえばいいのかな。この二人が行ったのか、それぞれの取り巻きを行ったのかしらないけど、この二つの道はやがて組織だったものになっていく。


   この二人のうちで張角の方がこの本の話の主流になるんで、こちらを見ていくことにする。
   さっき張角は東方にいるって書いたけど、詳しく書くと、冀州の鉅鹿郡の鉅鹿県というところ。
   彼は自らを「大賢良師」と称していた。

 
・本の中身(小見出し)
上巻
   ▲ 駱曜 すべてはここからはじまって
   ▲ 張角 大賢良師となった男
   ▲ 馬元義 初めの殉教者
   ▲ 張角、張宝、張梁 戦乱の三兄弟
   ● 劉続、劉忠 囚われた二人の王
   ● 何進 大将軍出撃!
   ▲ 張曼成 荊州の神上使
   ● 呂強 中央の政戦
   ● 傅燮 戦線に居ながらも
   ▲ 波才 潁川の渠帥
   ● 皇甫嵩 左中郎将の奇変
   ● 曹操 京師からの騎都尉
   ● 盧植 北中郎将の追撃
   ● 秦頡 乱世の南陽太守
   ● 張鈞 渦中の中郎将
   ● 七賢 汝南郡の混乱
   ● 王允 派遣された豫州刺史

下巻
   ● 孫堅 勇敢なる佐軍司馬
   ▲ 彭脱 汝南黄巾の大将
   ▲ 張脩 西の片翼
   ▲ 趙弘 南陽の後継者
   ▲ 卜已 えん州の黄巾
   ● 程いく 東阿の勇士
   ● 董卓 急造の東中郎将
   ● 張温 司空の助言
   ▲ 韓忠 さらなる後継者
   ● 朱儁 攻城の中郎将
   ☆緊急コラム☆ 劉備
   ● 李燮 安平相の進言
   ▲ 張梁 人公将軍の奮戦
   ▲ 張宝 黄巾最後の将軍
   ▲ 孫夏 祭り上げられた将
   ● 程普 宛とケでの戦い
   ● 閻忠 突然の訪問者
   ● 皇甫嵩 忠義の左車騎将軍
   ● 朱儁 栄光の右車騎将軍
   ▲ 張燕 次世代黄巾へと引き継がれ



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