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2011年10月の雑記
2011.10.01.
<<2011年9月の雑記


このページは?
   このページは日記コンテンツです。本サイトでは全然、ジャンル違いなので注意です。


10/1   集中力の欠く

>>連続テレビ小説「おひさま」|NHKオンライン

   連続テレビ小説『おひさま』の最終回で、育子の現在の役として黒柳徹子さんが出てきたいた。そのサプライズ以外(ちなみに真知子は司 葉子さん。メモだけど語りと現在の陽子は若尾文子さん)は最後の方は見る方に集中力を欠かせる作品になっていた点。


10/2   記憶と知識とく

   何十年ぶりに見るんだ、って感じの映画『時空の旅人』でのキャラクターデザインが萩尾望都さんだったんだね。それより私の記憶では歴史改変エンディングだったんだけど。


>>NHKスペシャル|巨大津波 その時ひとはどう動いたか

   NHKスペシャル『巨大津波 その時ひとはどう動いたか』で、「災害時、人はどういう罠に陥るのか?」ってことで正常化バイアス、同調化バイアス、愛他行動との三つの罠だね。


10/3   満足の先!

>>連続テレビ小説「カーネーション」|NHKオンライン

   連続テレビ小説『カーネーション』の初回。小林薫さんの岸和田弁の演技見れるだけで満足! まぁ、話自体、実在の話、コシノジュンコの母親をモデルとした主役のサクセスストーリーで面白そうだけど。


   CSでアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚』#66を見ると、京都編が終わるとダメダメって聞いたけど、その通り。でも画面の左にコマンド入力のボタン表示がでて対戦格闘ゲームパロディーがあったり、変なところで時代感に触れられ楽しめる。この回から本編からエンディングテーマへシームレスに流れるパターン(※追記。と思ったが次回からは普通に戻っていた)


10/5   出演者

>>ザ!世界仰天ニュース

>>ホンマでっか!?TV - フジテレビ

   同時間の番組『ザ!世界仰天ニュース』のスペシャル(ビューティー祭り)と『ホンマでっか!?TV』のスペシャルの両方に出演される女子サッカーの澤選手には驚き。うまく出演時間が被らないようにしているんだろうけど。


>>Dead Zone / デッド・ゾーン

   ドラマ『デッド・ゾーン』シーズン5終了。一週休みだけど、二週間後にシーズン6開始! おめでとー


   CS放送でドラマ『3年B組金八先生(3)』#9でまた金八先生武田鉄矢さんが会うシーンがあった。シーズン1以来。


10/6   アーチャー

   CSのSFドラマ『エンタープライズ』#97「テラ・プライム(後編)」は、全体的にたるい話のような気がするが、アーチャーの演説は感涙もの。


>>NHK クローズアップ現代

   番組『クローズアップ現代』「“ケータイ事故”駅のホームでいま何が」を見る。通路を塞がれて苛つくことがあるけど、そんなささいなことではなく事故になりうる、としてこうしてこの番組で取り上げられているのが、何か時代の流れを感じるね。


>>爆問学問(爆笑問題のニッポンの教養)

   番組『爆問学問(爆笑問題のニッポンの教養)』「その数字、クセモノにつき…エコノミスト門倉貴史」にて。質問が統計結果を規定するって話他。あと文化背景で答えが控え目になったり盛られたり。いわゆる数字のマジックね。終わりの方でようやくご専門の地下経済の話が出ていた。


10/7   最後のフロンティア

   CSのSFドラマ『エンタープライズ』#98最終回「最後のフロンティア」(原題「These Are the Voyages...」)を見終える。つまりライカータッカーに己を重ね、答えを見出そうとする話。吹き替え版では悪役の声がデータと同じなので、データが声で登場を察知した。(※後日、ベースとなったドラマ『新スター・トレック』#164「難破船ペガサスの秘密」(原題「The Pegasus」)と併せて見てもうまく頭の中で繋がらなかった)


   幼き頃に連れられた北大阪サイクルラインについてネットで検索。


10/9   それぐらいじゃないと

>>2011 F1グランプリ - フジテレビONE/TWO/NEXT(ワンツーネクスト)

   フジテレビNEXTで『2011 F1グランプリ 第15戦 日本グランプリ 決勝』を視聴。やはりハミルトンさんは気が強くせいか安定感がなく、結果を残せないが、だからこそ面白い!


   知人が「昔(のテレビ番組)は続きはウェブで、だったけど、最近は続きはツイッターでだ」と。なるほど、言われてみれば。


>>秘境駅を旅する - 鉄道|旅チャンネル

   CSで『秘境駅を旅する』#1を見ると、飯田線秘境駅号とか急行が出ていたんだね。それぐらい商売っ気ださないと。


10/10   繋がった!

>>吉川英治記念館 - 講談社

>>テレビ: 草思堂から(※上記ブログ記事)

   日テレの番組『真実発掘ミステリー 歴史はこうしてつくられる』を見て、ふと気になったんだけど、上記のブログ記事で解決した。やはりあのVTR出演者はあのブログの方だったか。


10/11   個人的には憲剛祭

   「2014FIFAワールドカップ アジア三次予選 日本対タジキスタン」を見ると、前半の4点で直前のパスや一つ前のパスで中村憲剛選手が絡み、後半の6点目で待望のシュート。個人的には憲剛祭だった(笑)


>>[WBS]ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

   報道番組『ワールドビジネスサテライト』によると大田区産業プラザで「おおた研究・開発フェア」が開催されたそうな。一ヶ月前に同会場で「三国志フェス2011」があったなんて遠い昔だね。

<<そして当日(2011年9月10日の雑記)


10/12   ドラマの時間

   『3年B組金八先生(3)』11話にて、先週の9話10話が降雨の関係でほとんど見れなかったが、父子家庭の父親が亡くなる件って『3年B組金八先生スペシャル6「新・十五歳の母」』の焼き直しだよね。父親は役名が違うけど(当たり前)、前田吟さんが演じているし。というか、元SMAPメンバーの森且行さんが出演されていたのを今さら気付いた。だからなかなか放送されなかったんだね。
<<それはもう衝撃的で(2011年8月17日の雑記)


   映画『ファイトクラブ』を見る。見ているこっちが消化し切れてない感じなので、刺激の強い、良い意味でのバカ映画としか言えない(笑) 独りで殴られる演技良いね! というかそこあらブラックな笑いに変わっていったが、またシリアスにもどった。先が見えないという意味では『マルコヴィッチの穴』だな。…と見終えると「独りで殴られる演技」も伏線だったとは!


10/13   貴重な記録

>>クソゲーまとめ @ ウィキ - トップページ

>>クソゲーまとめ @ ウィキ - 割れ厨

>>クソゲーまとめ @ ウィキ - 小林裕幸/問題発言

   こういう情報はなかなかキャッチできないものだから有り難い。但し、裏をどうとればいいかわからないが。


10/14   コンテンツの再利用

>>ニュースモーニングサテライト:テレビ東京

   『ニュースモーニングサテライト』の「ネタのたね」のコーナーは、『ワールドビジネスサテライト』と同じ映像が多いんだけど、女子アナ2人の会話形式でなんか妙に空々しいところが見所。

>>[WBS]ワールドビジネスサテライト:テレビ東京


10/16   マステ!

>>サキどり - NHK総合

   番組『サキどり』で「マステ」が紹介されていた。おしゃれアイテムとして、あれこれ貼って彩れ、その上から書けることもできるテープ(柄物あり)として紹介されていて、「それってマスキングテープじゃないの?」って思ったらやっぱりそうだった。昔、その上から字が書けるってことで薦められたけど、私はどちらかというと両面テープ派でパソコンから出力した紙を貼って切ったりできたからってのを思い出した。そのマステの開発された経緯ってのが、熱心な女性三人が岡山県倉敷(カモ井加工紙)の会社に工場見学を要求しさらに商品提案(こんな色のマスキングテープが欲しい)をしたが、当時は採算の関係で断っていたが、それがきっかけでマステが開発されたって話。つまり消費者発信の手法だそうな。エクストリームユーザー、極端な発想な消費者からなので、NEEDSというよりSEEDS起点なんだろうね。

>>カモ井加工紙株式会社ホームページ


   プロ野球のことは全然、詳しくないが、マジック1の中日相手に三連勝し、三位を確定させクライマックスシリーズ進出確定を決めた巨人はすごいと思った。


10/17   そんな編成って

>>フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)

   アニメ『聖戦士ダンバイン』#28-#35の一挙放送を見たけど、CSのフジテレビはなぜアニメをリピート放送も含め定期的に放送していると思ったら、急に連続放送して終わらせるかなぁ。おかげで「東京上空」15話から27話まで(番組表を見返すと3日早朝から連続放送なんで、3日と10日放送を見れてない)を見ず終いだ。ビルバイン登場を見れたのは良かったが。
   #32「浮上」でまた東京に戻ってきた。こういう作中の異世界と現実世界(作中では「地上界」)との交わりがセンス・オブ・ワンダー。(※追記。最終回を含めた最後の一挙放送を見損ねるというオチ・汗)


10/18   実学の領域でも

>>WIRED.jp

>>「より速く適切に学べる人」:その理由(※上記サイト記事)

   上記『WIRED.jp』の記事によると、「ドゥエック氏によると、知性をほめられた子どもは、自分を賢く「見せる」ことに気持ちを向けるようになり、間違いをおかすリスクをとれなくなるのだと説明している。」とのことで、なるほどなぁ、と思った。使う機会は今、一切ないけど、何か応用がききそう。


10/18   実学の領域でも

>>CNET Japan

>>「これを読めばすべてわかるっていうブログはないんか?」:佐々木俊尚 ジャーナリストの視 - CNET Japan(※上記サイト記事)

   「おじさんはポータルがお好き」って小見出しだけで満足。
   まぁ、冗談はともかく断片的な情報、しかも重複も有り得るってのを拾っていくのがもどかしいってのは感覚的に判るような気がする。問題は若い人たちはこのまま断片的な情報が流れる状況で満足していられるかどうか、って話。それを見極めたいね。満足していなければ、ビジネスチャンスがあるってもんだ。


10/20   これが興醒めってやつか

   アニメ『のだめカンタービレ』#14を見る。それまで面白く見ていたけど、まさかと思ったが、そんな非現実的な設定って。


10/21   今回はあたりか

>>連続テレビ小説「カーネーション」|NHKオンライン

   連続テレビ小説『カーネーション』に田丸さんが出ていた、顔の輪郭が強調されるヘアスタイルと丸メガネで(笑) 岸和田出身をカミングアウト(?)しつつあるんで、そのキャラを推して行くんだろうか。それは兎も角、今回の連続テレビ小説はアタリやね。


>>ハイジ起きた寝ろ現象(同人用語の基礎知識)

   常々おもっていたことで言語化されてあってスッキリ。テレビ番組 『テレビ探偵団』(1986年10月12日~1992年3月29日/ TBS系列) あったね~。しばしWikipediaの項目を読んでしまった。


10/22   需要と供給

>>京都国際マンガミュージアム

>>京都精華大学大学院マンガ研究科博士後期課程開設記念学術シンポジウム「マンガ・研究・博士」

   京都精華大学大学院マンガ研究科博士後期課程開設記念学術シンポジウム「マンガ・研究・博士」を一般聴講しに京都国際マンガミュージアムへ。機能マンガ実用マンガと似て非なるものらしい。後者が納期までできるだけをやるのにたいし、前者は質優先とのことで。何か事象を説明するというマンガの機能に特化したマンガ、で良いのかな。その説明で聞いてすぐに思ったんだけど、これって雇用創出につながるんじゃないか。何か一般の方に馴染みのない分野や運動(ムーブメントね)であれば、それを知らしめようとする需要がありそうだ。但し機能マンガ自体を浸透させるSEEDSの部分が大きそうだが。そんな感じであれこれ期待しつつ聞いていたんだけど、質疑応答を聞く限り、マンガ学部の学生は自分の表現を優先させたい人が多いので(※アーティストとして当然だが)、進んで機能マンガに取り込みたいって人はいなさそうって話だった。そこらへん難しいんだね。


10/23   ゲーム欲が刺激されて

>>芸夢亭 <ゲーム亭>

   上記サイトを見ているとゲーム『ファイナルファイト』をプレイしたくなってきた。どうもPSの『カプコン クラシックス コレクション』に収録されているそうで。

>>カプコン クラシックス コレクション - CAPCOM


>>三大ライブラリ/ 同人用語の基礎知識

   なるほど、「三大ライブラリ」が今のpixivに繋がる系譜だね。


>>自己表現のプラットフォームは移り変わる

   世代別をも言及。「自己表現」っていう切り口が面白い。


10/24   ゲーム欲はズレてきて

   CSで放送された映画『ストリート・オブ・ファイヤー』は『ファイナルファイト』の元ネタと聞いて見てみた。前半が女性ロック歌手を救い出すまでで、後半がボンバーズのボスと戦う話。互いの仲間が見守る中、一対一で戦うシーンが『ファイナルファイト』っぽいかな。そもそも、主役は同じ「コーディ」

<<ゲーム欲が刺激されて(2011年10月23日の雑記)


10/25   これこれ、なつかしー

   CSで放送されたコメディー番組『謎のホームページ サラリーマンNEO』シーズン0を見る。初期の頃ってスタッフ笑いがあったんだ。昔、夜に行った食堂のテレビで「会社の王国」を見たのが、私のこの番組の初視聴。。


10/26   昔にこういうの、欲しかった!

>>ニュースモーニングサテライト:テレビ東京

   『ニュースモーニングサテライト』の「ネタのたね」のコーナーで、パイオニア「ポタナビ」来年2月発売、4万円前後が紹介されていた。欲しい!

>>ポタナビ | サイクルナビゲーション | パイオニア


>>東洋亭INDEX

   東洋亭京都駅地下の方で、チーズハンバーグステーキがなくなっていた。あれが私のヘビー・ローテーションだったのに残念。代わりに和風ハンバーグステーキがはいっていて、それ注文。その足でヨドバシカメラに行って『カプコン クラシックス コレクション』を見付けたので、勢いのままトイカード2000円分で買おうとしたら、トイカードが使えず。購入断念する。残念。

>>ディズニーキャラクターこども商品券 株式会社トイカード


>>フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)

   CSのフジテレビNEXTで放送されていた映画『スペーストラベラーズ』は安心して見れる邦画だね。


>>Dead Zone / デッド・ゾーン

   地上波で『デッド・ゾーン』シーズン6「エゴ」を見る。バナーマン保安官が殉職した次の週の話。三人の女性に拒否されるジョニーかっこわるい。新しい展開といえば新しい展開だが、今回のダメさかげんからいけば、最後に新しい保安官が言ったのもうなずけるところだ。


   CSで映画『キサラギ』(日本2007年)。オフ会の様子の映画。冒頭のネット上とのギャップとか本名の扱いとか趣味を軸で集まった人間模様とか、あるあるネタ的で、どちらかというと資料に残る映画だね。その後の展開が「実は」的なエスカレート式で見所。かなり引き込まれた


   CSでドラマ『新スタートレック』(原題『Star Trek: The Next Generation』)を見る。この話、何回、見たんだろ。以下、パラレルワールドへの移動に関するメモ
   1,2回 画像ログなし
   3,4,5回(3回連続) カーデシアとの戦闘シーン、ディアナと夫婦、ドクター・オガワ
   6回 制服赤(指揮系統、中佐、副長)、ドクター・クラッシャー、クラッシャーの息子(大尉)が居る、子どもたち、ベイジョー強い


   CSでドラマ『3年B組金八先生スペシャルVIII 卒業アルバム』を見ると、なんでまた教室の掃除をやらない生徒にかわって金八先生がやるって話をやった上で、昔、同じことがあったと生徒に言わせるかな。


10/27   そんなところで繋がるか

>>CNET Japan

>>暗黙共同体へ−秋葉原事件で考える:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan

   つまり、ある行動を起こそうとAmazonである物を購入すると、その関連する物を勧められるって現象。過去に同じ購入をした人が浮き彫りになる。そんなところで、Amazonのリコメンドが繋げるだなんて、妙な現象だね。


10/28   素朴な印象論でしかない

>>CNET Japan

>>インフォコモンズは社会とネットを最終接続する - CNET Japan

   上記のブログ記事で「ひきこもり=ネット漬けというイメージは、素朴な印象論でしかない。」とあり、なるほどな、と納得する。「ひきこもり」の方は実際にはネットを使う暇なんてなく、ひたすら自らの感情の波に苛まれているとのことで。


   ようやっとCSで『機動戦士カンダム』初回を見れた。手柄を焦った新兵か。爆風で飛んできたガンダムマニュアルをアムロがとったんだね。作中、ガンダムの初登場はそのマニュアルの図。初めてのモビルスーツ同士の戦い、そしてこちらも初めて作品を見る感覚のつもりで見ると、格好いいし惹き付けられる。顔のアップで恐怖や焦りなどの作中の感情を伝えているね。最後の例のシャアの「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」ってシーンはシャアの顔が斜めに移っているのは、宇宙空間ってのとシャアの不安定さを表現しているのだろうか。


10/29   思ったより面白い

   CSでアニメ映画『ドラえもん のび太の太陽王伝説』を見る。藤子・F・不二雄マンガ原作でない映画で期待していなかったが面白かった。のび太と王子が入れ替わってそれぞれで生活するぎこちなさが見所。あとジャイアンの師弟関係。フリといい盛り上げ方といいシンプルにまとまっている。


   CSで映画『風が強く吹いている』を見る。小出恵介さんの演技に注目。もちろん映画『キサラギ』のスネークと比較で。やはり声の出し方が印象的かな。より太く出している。それにしても朝の連続テレビ小説『てっぱん』の駅伝くん(滝沢)はこの映画のカケルを連想させるんだよな。

<<昔にこういうの、欲しかった!(2011年10月26日の雑記)

<<良い意味で裏切られた!(2011年3月24日の雑記)


10/30   そういうことね

   図書館から石田美紀/著『密やかな教育 <やおい・ボーイズラブ>前史』(洛北出版2008年11月)を借りて。読み切る。というわけで後に繋げるメモ。
   「第二章 ヨーロッパ、男性身体、戦後」のP.104「異世界そのものの魅力、夢の作り出す虚構のロマン」の引用の引用。元は米沢嘉博「恋から始まる少女マンガの大冒険」(『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界I 昭和三十四年-六十四年』平凡社1991年 P.136)、P.116「思想であれ、作品であれ、何かが時代のイコンとなるとき、支持はその独創性にのみ集まるわけではない。」 つまり親和性の方を忘れるなよ、と。「思想家や文学者といえども、彼ないし彼女が生みだした表現が、当該社会の集団的な心情と連続しており、多くの人びとにとっての心情を「代弁」となりえた場合にのみ、ポピュラリティを獲得しうる。(中略)その意味では著名な思想家とは、「独創的」な思想家であるよりも、同時期の人びとに共有されている心情を、もっとも巧みに表現した者である場合が多い。」 小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉──戦後日本のナショナリズムと公共性』新曜社、2004年、PP.20-21より
   新井素子「あたしの中の……」『あたしの中の……』(集英社、1989年)について。P.180「社会学者・金田淳子(一九七三-)は、「あたし」が親密な調子で語ることで、読者、主人公、そして作者の連続性が三人称小説よりも容易に確立されるからであると説明する。▽40」。さらにこの脚注が「▽40 金田は次のように説明している。「…従来の言文一致体の「地の文」と「会話文」の境界がなくなっているために、読者が主人公に対する一体感を覚えやすいと考えられる。あとがきもこの文体で書かれていることから、小説の主人公と作者との連続性が与えられ、それによってさらに、読者が作者に対して親近感を持ちやすくなる」。金田淳子「教育の客体から参加の主体へ──一九八〇年代の少女向け小説ジャンルにおける少女読者」『女性学』vol.9、2001年、P.40。」となる。この「親近感」っていうのがさっき触れた親和性と同じで、要は読者を惹き付けるテクニック。
   「第四章 「耽美」という新しい〈教養〉の効能 雑誌『JUNE』という場」P.205から引用すると「▽1 ファッション・ブランド「JUN」(発音はジュン)からクレームがつけられたため、改題することになった。佐川俊彦の証言(二〇〇七年二月一七日、おたくやおい部会にて)によれば、このとき、三号の版下は出来上がっており、「E」の字を慌てて書き足して「JUNE」にしたという。なお、企画段階での仮題は「デミアン」であった。」とあり、貴重な記録だね。
   なんでこんな書籍のタイトルになっているか、気になっていたが、勝手に解釈するに、第四章のP.236「八〇年代、次世代創作者の育成(その一)「ケーコタンのお絵描き教室」」、P.240「八〇年代、次世代創作者の育成(その二)「中島梓の小説道場」」に結実していると思う。




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