三国志演義の世界 増補版(2010年5月下旬)

東方書店のメールマガジン「【中国・本の情報館】Webユーザーのみなさまへ」vol.67(2010年5月14日発行)によると、東方書店より金文京/著『三国志演義の世界 増補版』が2010年5月下旬に1890円で発売するとのこと。ISBN 9784497210098。

・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/

・国内書 三国志演義の世界 増補版 【5月下旬刊行予定】【中国・本の情報館】東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497210098&bookType=jp

※新規関連記事 中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代(講談社学術文庫2020年11月12日)


上記書籍ページから下記へ内容紹介を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
物語としての『三国志演義』は、いかに作られたのか。正史『三国志』に基づいた史実とフィクションを交えた叙述のスタイルを分析し、唐代以前から明清代にいたる『演義』の成立事情、謎につつまれた作者羅貫中の人物像、関羽・劉備・張飛ら登場人物のキャラクターの変遷など、奥深い作品世界を案内する。後半では、『演義』の研究にも大きな影響を与えた民間伝承『花関索伝』、明清代の書坊による出版戦争、『演義』に反映された正統論や五行思想など、物語の背後にある文化や世界観も描き出す。本「増補版」では、初版から十七年を経た研究の進展を随所に反映させるとともに、日本と韓国における『演義』の受容を第九章として新たに加えた。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 というわけで、これは1993年11月に発売した『三国志演義の世界』に第九章として韓国と日本での『三国演義』の受容を新たに加えたという意味で「増補版」だそうな(右の商品リンクは旧版)。
2005年7月31日に開催された「三国志シンポジウム」での金文京先生による基調報告「日中韓三国の三国志」とリンクする内容なのかな。

※関連記事 2005年7月31日「三国志シンポジウム」雑感1

※追記 第29回 春の古書大即売会(京都古書研究会2011年5月1日-5日)

※追記 第30回 春の古書大即売会(京都古書研究会2012年5月1日-5日)

※リンク追記
・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店~
http://www.toho-shoten.co.jp/
※メールマガジン「【中国・本の情報館】Webユーザーのみなさまへ」vol.84(2012年7月2日発行)に「topic 3 今月の注目 1 「三国志」関連書籍」があり、渡邉義浩/著『「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち』、渡辺精一/著『三国志40人の名脇役』、坂口和澄/著『真説 その後の三国志』、金文京/著『三国志演義の世界 増補版』、陳維東・梁小龍/著『三国演義』(全20冊)(輸入書マンガ、安徽美術出版社)18900円が紹介されている。

※関連記事
 「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち(2012年6月10日)
 三国志 40人の名脇役(2012年6月)
 真説 その後の三国志(2012年5月18日)
 中国名作新漫画「三国演義」全10巻(2010年2月8日)

※追記 第36回 秋の古本まつり(京都古書研究会2012年10月31日-11月4日)

※追記 メモ:第19回三顧会 前夜祭(2013年8月13日)

※追記 三国志 (一)(2013年9月10日)

※追記 中国古典文学と挿画文化(2014年2月)

※追記 プレ1 関プチ5 全国ツアー(2014年4月26日)

※追記 メモ:CafeBar曹操(広島県広島市中区流川町)

※追記 お便り紹介コーナー 三国志のページ(1980年4月-1995年3月)

※追記 リンク:アイシン・グルンの『三国志演義』(宣和堂遺事2016年5月22日)

※新規関連記事 戦争にまつわる残酷な話(月刊しにか2001年8月号)

※新規関連記事 中国を学ぶための入門書・ガイドブック(東方書店2018年4月)

※新規関連記事 中国古典小説研究の未来(2018年5月)

※新規関連記事 メモ:三国志大文化祭 発表(2020年9月13日)

※新規関連記事 リンク:箱崎みどりが語る、三国志の魅力とおすすめの本(日経BOOKプラス2024年1月18日,25日,2月1日,8日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1670