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こんにちは。
漢文に関しては文盲なので、せっかくお招きいただいてもお力になれないと思いますが…。
これは、怨霊さんのおっしゃる通りだと思います。原文では「而遜外生顧譚・顧承・姚信,並以親附太子,枉見流徒.」とありますが、もし陸遜が流徒されたのであれば、「而以遜外生顧譚・顧承・姚信,並親附太子,枉見流徒.」(A)と書いたのではないでしょうか。「以(〜を理由に〜)」の挿入位置からすると、流徒されたのは顧譚らであって陸遜ではないと思います。
しかし、原文から「而して遜の外生顧譚・顧承・姚信、並びて太子に親附するを以て、枉げて流徒せらる。」と読み下したのを見てみると、上記Aを読み下したのと同じ形になってしまいます。つまり一度読み下し文にすると、流徒されたのが陸遜なのか顧譚たちなのか、あとでそれを読んでも判断できなくなってしまうわけですね。
おそらく、ちくま訳者は、あらかじめ読み下し文を作っておき、しばらくしてそれを根拠に現代語訳を作っていったものと思われます。その過程で主語を取り違えたのではないでしょうか。
それと同様のケースが『魏志』后妃伝に見られるようです。
http://homepage.mac.com/taihakuzan/essay/essay4.html
なお、ハードカバー版ちくま訳では、「陸遜の甥にあたる顧譚・顧承・姚信らが、みな皇太子のふところ刀となっているといいがかりをつけられ、陸遜は流罪にされた。」となっています(初版第三刷)。
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