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二夜連続ライブ体験1−4
030723
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このページでの曲目(著者の記憶によるところなので間違っている可能性あり):
11.指輪姫(朗読)   >>here
12.THE CHARMING STORY   >>here
13.天使のほほえみ   >>here
14.Gold   >>here
アンコール.中央高架下公園   >>here


   先ほどの外国語の伴奏が再び流れ始める。

さねよしさん「次は三つ目のお話………『指輪姫』」
 
とタイトルコールと共に朗読が始まる。朗読「指輪姫」だ。
   初めの朗読「かんしゃく姫」からなんだけど、田中さんのパーカッションが朗読に深みを与えてる。
   あ、例によって例のごとく、内容は割愛。
   作中の時間が過去二作より長い。そういった時間感覚が面白い。
   やっぱり、朗読中にでるさねよしさんの唄も良いです♪

さねよしさん「おしまい」

   場内、拍手。
 
   MCなく続けられる。
   「ドゥドゥドゥ……」と単調でノリのよい音が鳴り響く。さらにメロディーが乗る。
   その音の縄跳びに、入るかのように、さねよしさんの唄声。

   これは、「THE CHARMING STORY」♪
   CDアルバム「スプーン」0208141919-02)に収録されている曲。CDでは最初の曲で、ちょうど日曜日に出かけるウキウキ感がある(どちらかというとデート♪)。今のこの曲もそんなウキウキ感。
   だとすると、「ドゥドゥドゥ……」って音はウキウキ感?
   ちなみにCHARMINGは、お守りのことね、CD「スプーン」の歌詞カードによると。

   ちょいとCDバージョンとは発音が違うってのも良い。
   サビの部分は、CDバージョンだとさねよしさんの声のバックコーラスが入るんだけど(CDだから自分の声で重ねられるんだね)、ここでは良原さんのバックコーラス。
   以前のライブではテープか機械的なエコーのさねよしさんの声だったような気がする。だから新鮮な感じ♪

   さねよしさんの唄声と楽器の音の掛け合いがどんどんウキウキ感が高まっていく高まっていく

   口笛でしめ。

   場内、拍手。

さねよしさん「全然、私、しゃべってない」

   とおっしゃる。お、これはMC開始の合図?
   それで、さねよしさんのお話は、会場(というか、ちょうど私の座っているカウンターのところ)で販売しているCDについて。
   かっぱ隊ツアーでマキシシングルを持ってきたんだけど、昨日の名古屋のライブ会場で売り切れてしまったとのこと。(余談だけど、清岡は市販されている分はもっている)
   ぱっと、よこ(CD売場)を見ると、確かに、他のアルバムCDやミニアルバムはあるけど、マキシシングルが何種類か抜けている。

さねよしさん「なんかマキシシングルが出ているってあまり知らない人がね、多いみたいなんでね…今日、やった、Voo−Doo   チャイルドだとか、『♪アゼリカ』とか言っていた……もうみなさん、忘れていると思いますけど…」

   場内笑。

   ははは、そんなに謙遜なさらなくても、バッチリ覚えてますよ。

   その後、さらに売り切れてこの場にないCD話が続く。
   良原さんの言葉。住所を教えてくれたら、送料はかかるものの、サイン入りのCDを後で送るという提案。
   でもいつ送るとかは決めかねるみたいで……

良原さん「落ち着いた頃に…いつか届くと思うんですが…」

   場内笑。

   でも、送料がいくらかかるか正確なところはわからないので、結局、この企画がポシャリそうなるとかで、気苦労だけが残った感じで…

さねよしさん「すっかりしょんぼりした気分になっちゃったよ」

と、こぼす。
   話題は良原さんのCDはあるという話。
   さきほど演奏した「フランス語の曲で三拍子の」(さねよしさんの言葉より)曲が入っているとのこと。
   あー、さっきの唄はそういうことだったのか。
   あと、宍戸さんのCDもあるとのこと。


   MCが終わり次の曲に行きそうな雰囲気にて。

さねよしさん「あと2曲ぐらいですね……あ、ほんというと3曲ですね」

   場内爆笑。

   これを読んで、なぜ笑っているのかわからない人へ説明。
   たいていのライブは予め、アンコールで弾かれる曲が用意されているみたいだ(といっても、私が行った中で私が受けた印象という意味)。
   さねよしさんの発言はそういう意味が込められた自己パロディーなのだ。その会場にいる方は大抵、わかっていたみたい。(……と説明すると全然、面白くないな…)

   アンコール前は退場という形をとるんだけど、この会場じゃ、廊下でアンコールの拍手を待つ形になることを配慮しているのかな。

   「天使のほほえみ」とタイトルコールがなされ、その後、「ピコピコピコ……」と小気味良い、電子音が鳴り続ける(良原さんがコントロール?)。そして、ギターの音が前面に来る。
   ノリノリの音の場に、さねよしさんの声が入ってくる。
 
   この唄はマキシシングル「天使のほほえみ0208141919-03)とCDアルバム「スプーン」0208141919-02)に収録されている。その二者はお互いにアレンジが違うんだけど、共通するところは、情感豊かにしっとり唄うってところ。
   ところが今、耳に飛び込んでくるのは、アップテンポで、なんていうか、格好いいのだ。
   私がイメージするところのロック調♪
   間奏でよく聴けるギターもグッド♪
(私の頭の片隅でちょっとその分、詩がおいてけぼりにされているかな、と思うんだけど、なんかマッチして、かっこいいのだ)

   ここでも言葉でない唄声は健在。胸の奥を打ち付けてくる感じ。

   曲終了→場内拍手

 
   それから「Gold」とタイトルコールしそのまま次の曲。
   伴奏が入る。金属のパーカッションがGoldを彷彿とする。

   今までは椅子に座って唄うことが多かったけど、これは立って唄っている。
   「Gold」はミニアルバム「Gold」0208142104-01)に収録されている。そのミニアルバムが発売される前は、ファンの間でCD化がかなり望まれていたのだ。

   こちらもギターが前面に出ているようなアレンジ。さっきよりはテンポ遅めでじっくり聴かせてくれるような感じ。
   じわりじわりとサビへと近づいている。
   ところがさねよしさんの唄声に、なぜか半笑いの声がのっている。
   気付いたら、あれだけ唄に深みをつけていたギターの音も消えて、アコーディオンの音だけ聞こえている。

   さねよしさんたち、演奏を中断して、何かあわてている様子…
   サビに入る前に…

さねよしさん「大丈夫?……電気がきれた?」

   電気が切れた?   それで宍戸さんのエレキギターが鳴らなくなったのかな?……何が原因だろ?   熱か何か?   などと、思いながら、目と鼻の先で繰り広げられる様子を見ていた。

宍戸さん「あっ」
さねよしさん「どうしたらいいの?」
良原さん「わかんない」

   舞台が本当に近いんで、そんな小声も聞こえてしまうのだ。

   さねよしさんの言葉を借りれば「あと1曲、ほんとは2曲」で、こんなときに何も故障しなくても良いのに、と私は思っていた。それに今日はまだ一組目。二組目が残されている。んー、弱った。

   どうしよう、どうしよう、と話し合う、さねよしさんと、かっぱ隊のみなさん。電気がなくても弾こうとする宍戸さんに、まだ解決策はあるとばかりにそれを止める二人。
   原因を探る三人。話は電源の話になる。
   それで、コードをたどったのか、メンバー一同、壁に視線をそそいでいた。

   何か、原因が分かった様子。
   断片的な情報から推察するに、その原因とは……

   コンセントが抜けていた

さねよしさん「いさ子が踏んじゃったかも」

場内、笑

さねよしさん「わーう、わーう、ホントに?……絶対、そうじゃないの?   だってこれ、抜けてたもん」

   なぜ、コンセントが抜けたかというと……さねよしさんが踏んだから(汗)
   そう、狭いスペースの中、立って唄うってのが裏目に出たみたい。

   ふってわいた災難が実はさねよしさん自身が原因だなんて、思ってもいなかったことだろう。
   だから、恥ずかしさも相まって、うなるうなる。
   途中で意味不明の言葉も入る。それは表現すると

「※%#☆△+&〜   おう、おう、おーう」

ぐらいの勢い。
   動揺して体も大袈裟に動かすし、かがんだりのびたり、もう大変
   ちょうど、よろけて後へ向いてかがんで、起きあがったとき、ちょうど、壁に掛けてある鏡の前に。

   さねよしさんと、鏡の中のさねよしさんの御対面となった。

   さねよしさん、驚いて曰く

さねよしさん「おのれからは逃げられないと言うのかぁ」

   場内、爆笑

   ようやく、場の動揺もおさまって…

さねよしさん「相当気持ちを入れ替えて、何もなかったような気分で」

   というわけで、「Gold」再開♪
   パーカッションの「キラキラ」音、そしてギターのじっくりした音。アコーディオンの深い音。さねよしさんの唄声。
   肉薄してくる感じ。もう涙腺を刺激してくる。
   だめ押しに、言葉じゃない、叫びに似た唄声。

   曲終了で拍手
 
さねよしさん「一応、終わりのふりをして…」

   と茶目っ気たっぷりな、さねよしさん。
   終わるときに恒例の、演奏者のメンバー紹介をする。それに合わせて拍手。


数秒沈黙。


さねよしさん「さて、アンコールを始めたいと思います」

   そんな様子に場内、爆笑。そして拍手で暖かく迎える。

   で、リズミカルな音、それにさねよしさんの口笛。
   ファンだったらわかる。こりゃ、「中央高架下公園」だ。
   CDアルバム「スプーン」0208141919-02)、それにバージョン違いで、マキシシングル「Voo−Doo   チャイルド」030719-01)に収録されている。    フィナーレを飾るのにふさわしい明るく元気な曲。
   はじけた楽器、はじけた唄声。
   高架下の公園の、童心あふれる歌詞に、もう無邪気に、はしゃいだ気分♪

   それでさんざん高揚した後、唄終了。

   場内大拍手

さねよし「今日は雨の中をありがとうございました。」

   ここで普通の会場なら、すぐ楽屋に行くんだけど……

さねよし「すっと出ていけない」

とのこと。
   玄関までの狭いところをメンバーがゆっくり出ていって、終わり。
   ほんと、ワンルームマンションから出ていった感じだったなぁ。このライブのアットホームな雰囲気を象徴するかのよう。
   いやはや、とても貴重な体験。

   BGMにやぱっぱり、レゲエっぽい曲が流れて、いよいよ終わりなんだな、と実感する。
   さてアンケート、書くか……



   おまけ。
   玄関から廊下へ出ていった、さねよしさんとかっぱ隊のメンバー。
   もう明日まで会わないだろうなって、思ってたら、結構、普通に廊下にいた(笑)
   ほんと、目の前にいるんだもんな(笑)(←こっちからは後頭部と背中しか見えてないけど)
   さっきのライブでは大袈裟な表現で「目と鼻の先」って書いたけど、これはほんとに「目と鼻の先」。手を振ればあたっちゃうよ!
   こっちもこっちで、何か声、かければ良いんだけど、何も言葉、思い浮かばないよ、さすがに。
   うん、普通、そうだよな、そうそう。小心者なんかじゃない(笑)




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