<< |
真夏のライブ体験(2) |
0208142104
|
<<真夏のライブ体験(1) ここでまたまたMC。 今度はさねよしさんが、近藤さんの所属しているリコーダー四重奏バンド「栗コーダーカルテット」(略称、栗Q)の紹介をする。 10月12日にここ、磔磔で栗Qのライブがあるそうな。 そういえば、チケット買ったときにもらったチラシ集にそういうチラシも入ってたなあって思ってたら、MCで「岸田さんがさっきこのチラシを書いてくれた」(註:岸田さんとはこのライブの主催「オレペコ企画」の責任者の方)というようなことをおっしゃっていた。はぁ、出来立てのホヤホヤなのか。。。 で、話題はさっきの話の続きみたいなことに。 近藤さんが出かける前に、音楽店のJEUJIA(京都では有名な大手レコード店)に荷物を置かせてもらったと言ったら、すかさず、さねよしさん曰く 「なまけものなんですよ」 それで、近藤さんが、京都は三方、山に囲まれていて、山のないのは南と言ったら、さねよしさん、聞いた話をすぐひけらかして、というように、再度、突っ込み。 はは、絶妙な漫才コンビ。客席、ウケつづけてる。 で、唐突にさねよしさん、左へ飛び跳ねていって曰く 「クイズ、(京都の)上がる下るはどっちの方?」 そう、京都市内でいう、方角を示す「上がる下る」ってやつ。 近藤さん、答えて曰く、「上がるは皇居のある方?」 すかさず、さねよしさん曰く、「ブー」 客席から「北」という声。正解。 で、話題はさっき出た、近藤さんの呼ぶところの「タクシーの運ちゃん」話に移る。 京都市内は通りで住所を表すといった話。 「また、世間話になってごめんなさい」という、さねよしさんの言葉で次の曲へ 8曲目は「My Life is Lucky」。 歌詞の一人称「ぼく」のとてもテンポの良い明るい曲。 さびの「My Life is Lucky」という歌詞は口ずさみたくなるような、そんなノリ。 さねよしさん、左右に振り子のように曲にあわせて揺れてる。口笛も吹いてる。 ギターがテンポよく、明るく激しく楽しく、良い感じ。 9曲目は「Gold」1)。 今まで、さびの部分で音量が大きくなって盛り上がるって感じだったが、この曲は初めの「おいでよって」という歌詞から、いきなりハイボルテージ。 さっきの曲と同じで、歌詞の一人称「ぼく」だけど、さっきと違って痛々しく哀しく孤高な感じ。 ギターも激しく叩きつける感じで、その様子を盛り上げる。 前の唄からこんなに一変するなんて、はっきり言って、やられた。もう涙腺、ゆるみっぱなし あと、細かいところだけど、「手はここ、足はここ」って歌詞の部分で、左手を見て、左の太股を押さえるって表現をしていた。 それと、この唄も、言葉になっていない声が情感こもってて良い感じ。 で、曲が終わり、さねよしさん、ステージ左奥に置かれているペットボトルの水を飲んで、唇でブルブルと鳴らした後、口笛で何かのメロディーを奏でる。 いったん、咳して中断するも、再度、口笛でメロディー。 そう、そのまま10曲目「夏の夕暮れ」2)が始まる。 この唄は、さねよしさんのファースト・アルバムに収録されているんだけど、それとは違って、「流すイントネーション」がとても印象的。 そういや、ここで初めて夏の曲がでてきたなぁ。 夏休み、とぼとぼお家へ帰る情景が浮かぶ。懐かしい。 曲が終わると、再度、ステージ左奥へ。今度はノートみたいなのをとってくる。 そのノートみたいなのは黒っぽいカバーが掛けられている。カバー上で、白い二本線(計4本)が右側で十字に交差している。 さねよしさん、そのノートを見ながら歌い出す。 ん、どこかで聞き覚えがあるぞ。CMで使われていた……そう、11曲目はCyndi Lauperが唄っていた「Time After Time」。 あぁ、なんとも懐かしい。 それにさねよしさんが唄うととても新鮮。 曲の終了後、突然、さねよしさん、近藤さんの横に行って、マイクなしでなにやら、しゃべり出す。 しばらく、近藤さんと話した後、さねよしさん曰く「内緒話、終わり」っと元気良く言って、立ち位置に戻る。 それから、次の曲について、近藤さんとともに説明。 曰く、John Dowland(1563〜1626)という作曲家がつくった唄「Come Again:Sweet Love Doth Now Invite」を次にやるとのこと。(ちなみに清岡は当日は聞き取れなくて後日、ネットで正確な名称を調べてる。) その説明は、相変わらず、おとぼけ感が漂ってる(笑) 近藤さんが言葉に詰まると、さねよしさん、「何? ワニ、ナニ、ワニ、カニ」と言葉遊びで、飛び跳ねる、はしゃぎようだし(笑) で、始まった12曲目「Come Again:Sweet Love Doth Now Invite」 前曲と同じくノートを見ながらの唄。英語の歌詞。なんか、教会の唄を連想してしまう、ちょっと荘厳な感じ。 「To see, to hear, to touch, to kiss, to die」っていう歌詞が小気味よく、耳に心地よい。ここらへんは、さねよしさんの唄にあい通じるものがある気がする。 で、そのノートを元のところへ置いて、13曲目は「天使のほほえみ」0208141919-2)0208141919-3)0208141919-4)。 直立の姿勢で、じっくり唄ってる。 こちらは一聴して、かわいらしい感じなんだけど、実は涙ポロリな感じが清岡にはする。 一転して14曲目は遊び心満載の「アゼリカ アゼリコ」3) 今回、短く、はじくようなのギターで良い感じの曲。 さねよしさん、その曲にあわせて、体が振動してる。 そこから、もうノリノリな唄い方。 「白い、白い、白い鳩」と唄うところは左向いて、口元を左手で隠して、まるで内緒話をするこのようだし、「サボテン トランプ」って唄った後に「タリラッタッタ」と合いの手みたいな歌詞を唄うし、めっちゃ楽しい♪ 間奏では、さねよしさん、唇をブルブル鳴らし、口笛でメロディー、奏でてた。 それにあわせて、近藤さんのギターが強くなってる。 もう、かなり楽しい音楽空間。 で、MC。 近藤さんが今日のさねよしさんの言葉がなまっていると指摘したことから始まり。 なまっているご本人も何なまりか分からない様子。 さねよしさんが、出身、東京なのに、どこの出身ですか? とよく訊かれるという話をしていたら、左の壁際の客席から「京都弁ですか?」とのかけ声。 そうすると、さねよしさん、がんばって、なまっている理由を解説しはじめる。 曰く「神経のたかまり」が声に出ているとのこと。 ここらへんの「さねよし節」はとても面白かったんだけど、うまく伝えられないのが残念。 で、どうやら、残り二曲とのこと。 次の曲にうつろうと、さねよしさん「まぶた」とタイトルコール。 ところが、近藤さんの演奏が始まらない。どうやら、段取りを間違った様子。 間髪入れず、さねよしさん「チューニング、デス」と言って、場内、笑。 それから、さねよしさん、ステージの左奥のお水を飲みに行って、曰く「オミズ」。場内、爆笑。 というわけで、始まった15曲目「まぶた」 一人称「ぼく」で、しっとりした曲。 この曲で印象深いのは「エト、セト、ラト、シト、ドト、レト、ミト、ファ」というところ。文字に書くとわかりにくいんだけど、言葉遊びの類。思わず口ずさんでしまうところ。 さびのところで、上昇感があって、うっとりしてしまう。 最後の曲、16曲目は「Gloria」1)0208141919-2) この曲、私は毎回、ライブで聴くたびに私は泣かされている。なんていうか痛々しい唄。 歌詞上で「わたし」が「あなた」に、語り、自らをさらけ出すという内容。 さびの「大空をもらった」と「ほんとうを開いて」というところで、ボルテージが上がる。ギターも弾いて強い。やっぱり、今回も泣かされてしまう(苦笑) 間奏では、「あーー、あーあー」と淡いコーラスが入って、それにあわせてギターも静かに弱くなる。 そしてやがて唄だけになる。あーとてもグッとくる感じ。 で、曲が終わると、さねよしさん、近藤さん、退場。 来たときと逆で、会場を横切り、二階に上がっていく 拍手鳴りやまず、拍手鳴りやまず…… 拍手鳴りやまず……そう、どこのライブでもあると思われる、アンコール待ち。 拍手の中、再度、二階からさねよしさん登場。近藤さんの姿はない。 で、拍手が鳴りやむと、さねよしさん曰く、 「(京都に来るのは)久しぶりだから、昔の曲なんか、宜しいんじゃないでしょうか」 それで、唄おうとしたのがアカペラで「マルコじいさん」。その昔、mister DonutのCMで有名だった。 で、アカペラと聞いて、客席では手拍子が始まる。 恐縮しながら、さねよしさん、唄い出す。 「ボラボラの〜」 ところが急に「違った、もう少し高い音だった」といって中断。一同、笑。 で、17曲目(アンコール1)はアカペラ「マルコじいさん」4)。 手拍子の中、唄われる。会場との一体感が心地よい。 ちょうど、半分ぐらい唄って終了。 なんでも、東京からお友達を連れてきたとのことで、さねよしさんに紹介されたのが、お座敷中央にデンとすわる芸人の寒空はだかさん。黒縁メガネに赤いシャツが印象的。 で、寒空はだかさん、さねよしさんから3分、時間を頂いて、ネタをすることになる。 さねよしさんは、ステージ右のさっき近藤さんが座っていたところへ座り、中央に寒空はだかさん登場。 芸人らしい前振りの後(「言っている間に二十秒は経ったのですが」)、手拍子の中、寒空はだかさんは「母をたずねて三千里」のオープニング曲「草原のマルコ」を唄い出す。 察しのいい方なら、わかったと思うんだけど、私の頭にはなぜこの曲? ってのが渦巻いていた。 で、答え。 途中で唄う曲が変わる。 なんと、寒空はだかさん「マルコじいさん」の替え歌「マルコ少年」(清岡が勝手に命名)を唄い出す。「ボラボラのマルコ少年」といった調子。 そう、「母をたずねて三千里」の主人公の名がマルコなのと、かけての替え歌だ。 「じいさん、おいで」というバックコーラス部分はちゃんと「母さん、さがせ」と歌詞を差し替える芸の細かさ(笑) 場内、爆笑。さねよしさんもウケて上機嫌なご様子。 (よくよく思い返すと、さねよしさんのアカペラ「マルコじいさん」ってこの前振りだったのかな・笑) で、続いてのネタが、寒空はだかさん定番の「東京タワーの歌」。 手拍子しないとやめない、というようなことを言いだし唄い出す(笑) あと、この歌、87番まであるそうな。 で、途中で、「京都タワーの歌」に変化する。タワーに上って、八つ橋を食べたそうな。芸が細かい!(笑) それが終わって、近藤さんが二階から降りてきて、さねよしさん、元の位置に戻る。 どうやら、本当の最後の曲のようだ。 始まろうとしたとき、スタッフの方(?)が小走りで何やら、ステージへ物を渡しに来る。 で、さねよしさんが受け取ったのがミニアルバム「Gold」。CMをするのを忘れてたようだ。 で、そのCDを掲げて、宣伝しているときに、さねよしさん、ふと照明の光がCDケースに反射して客席へと行くのに気付く。 それで、はしゃいで「これ、眩しい?」と言って、右側の客席に、光を送る。ははは、さねよしさん、かなりのご機嫌さん。 で、本当の最後、18曲目(アンコール2)は「手足」5)。 しんみりとした出だし。 直立で唄っている。 さびの「だから、あたしの手足よ」って歌詞のところでボルテージが上がる。 この唄は痛々しいほどの孤高感と共にそれでも上昇する感覚が好きだ。 さびのところの、言葉ではない声のところも好き。 というわけで、名残惜しくもライブの曲目はすべて終了した。 21:04 アンケートを書き終え、回収箱に入れ、磔磔を後にした。
1) ミニアルバムCD「さねよしいさ子 / Gold」(ミディクリエイティブ CXCA-1083 2001年8月10日発売)に同タイトル収録。さねよしさんの初のミニアルバム。
<<戻る
2) アルバムCD「さねよしいさ子 / 風や空のことばかり」(フォーライフレコード FLCW-31061 1990年4月21日発売)に同タイトル収録。さねよしさんの初のアルバム。廃盤になったって小耳に挟んだけど、ほんとうかな。 <<戻る 3) マキシシングルCD「さねよしいさ子 / とても正確なことが」(ミディ MDCS-1030 1999年10月14日発売)に同タイトル収録。さねよしさんの二枚目のマキシシングル。 <<戻る 4) アルバムCD「さねよしいさ子 / うてな」(フォーライフレコード FLCF-30200 1993年2月19日発売)に同タイトル収録。さねよしさんの4枚目のアルバム。 <<戻る 5) アルバムCD「さねよしいさ子 / 手足」(フォーライフレコード FLCF-30119 1991年11月21日発売)に同タイトル収録。さねよしさんの3枚目のアルバム。 <<戻る |
<< |