<<
>>
ココにも瓜繋がり
020624
<<「文台の初陣」/「マリオネットの晩餐会」

   2001年初頭に、前回紹介した「マリオネットの晩餐会」で私が書いた小説「文台の初陣」が連載していた。

   そのころの私は、いろいろな三国志系サイトを探し出しては、三国志オンライン小説があるかどうか探すということを盛んにしていた。そこでいろんな三国志系サイトを把握していたけれど、それぞれのサイトに必ずといって良いほど設置されていた掲示板(BBS)には参加していなかった。
   特に書き込まなかった理由はなかったんだけど、やはり繋がりがない人のサイトで書き込むのに緊張するので敬遠していた。

   そんな日々に変化が起こる。
   例によって三国志オンライン小説を探してネットを彷徨っていた(おそらく東呉連環をつたって行った)とき、「水天宮」1)というサイトに巡り会う。そこには数本、呉関係の短編小説があって、中でもアップされたばかりの「晴れた空に」という小説が気にかかる。
   何と言っても、孫堅、呉夫人がでてきて、しかも光和五年の話なので、もう私好みの孫堅&呉夫人若夫婦が登場すること、間違いなし、というのに惹かれる(というかカップルなら、なお良い)。
   それでホクホク顔になった私は気分のいいまま掲示板(BBS)を覗いてみる。そうすると、その時の話題の中心が私の飛びつきたいような「瓜」の話題だった。

   少し話は戻る。
   それより半年前に、「マリオネットの晩餐会」の掲示板で「孫堅の父、孫鍾にまつわる瓜伝説」(>>参照)に関する話題で盛り上がっていた。2)
   なので、「水天宮」の掲示板で瓜の話が出ていたので、思わず私は飛びつく。以下がその時の掲示板での書き込みである。

思わず瓜話にとびついてしまいました 投稿者:清岡美津夫 投稿日: 7月10日(火)23時05分33秒

はじめまして。
いきなりですけど、私も「晴れた空に」、読みました。
孫堅さんのあのへんの時期の小説って珍しくて良いですねー。
孫堅さんってどうしても武将のイメージが強いから、
こういう家族の話って何だかうれしくなります。

あと、瓜の話!
実は瓜の話が出てたのでおもわず飛びついてしまったんですよ。
孫堅さんの父上って若いとき、瓜を売ってたって逸話があるらしいんですよ
もしかして小説に出てくる瓜って実家から送られてきた瓜かもしれませんね

っていきなしの書き込み、すみませんでした3)

と、感じたことを書けたので、私は満足していた(というか、唐突に書き込んで失笑をかったんだろうな・汗)。
   でもさらに嬉しいことが起こる。この後のレスで「水天宮」の管理人・しまみおさんは、なんと私の小説を読んだことがあるとのこと。それで私の小説を褒めてくれる。とても嬉しい思い出。

   すっかり気をよくし、調子に乗った私は、そこの掲示板へ通うようになる。
   それから一ヶ月あまり、そこの掲示板は、いろんな人の書き込みにより、主に三国志小説を書くときの話で事欠かなくなる。
   話題はざっと、

●主従間や夫婦間での互いの呼称(小説内の会話文とか)
●小説を書くとき、BGMをかける方かかけない方か
●小説をパソコンでつくるか、手書きにするか
●話をどうやってくみたてるか(結末から書くとか、会話から書くとか)

となる。
   で、小説中の人物は自分のことをどう呼ぶか(俺とか僕とか)とか口調とかの話題になったとき、私は、

実は…… 投稿者:清岡 美津夫 投稿日: 8月 5日(火)18時48分01秒

最近、試しに権ちゃん主人公、一人称の小説、出だしだけ書いてました。
権ちゃんは数え年で三歳(今で言う一、二歳)だからか、「ぼく」です。
ちなみに七歳の姉は「わたし」で十歳の策ちゃんは「俺」でーす
描写の視点が三歳児に固定されているので、表現が限定されて
ある意味、楽しいです。ひらがなが多いー

↑あ、なんで試しかというと、ほら、例えば、CDのアルバムって一枚十何曲、
入ってますが、シングルカットとか言って、良い曲、二、三曲だけ切り出して
CDシングルとして売り出すじゃないですか。
その小説版ってできるかなあって思って、長編の一シーンだけを切り出して、
主人公や描写を変えて、一つのお話にしようとしてました。

しまみおさんの話、すごく参考になります
いろいろ、考えられておられるのだなあって、面白いです。
特に次男坊ってところで感心しました。それって結構、重要ですよね〜
皆様の書きやすいパターンっていろいろだなって思いました
あと、現実の男の人だったら、同僚や後輩には「俺」で
目上の人に対しては「僕」とか使い分けてますよね。

Splendissimaさん、いいかげんなんて全然ないと思いますよー
戦闘シーンで見える範囲ってことは、読者としては
感情移入しやすいシチュエーションだと思います
(Splendissimaさんの小説って実際、そうですよね)

あ、TMKさんの口調の話って、私も大ありです。
話し方が似てきて、書いてるときに「ちゃんと人物の違いわかるかな」って
読者に気をつかったりすること、あります
丁寧な口調、フレンドリーな口調、暖かみのある口調、横柄な口調などなど

って、六花さんってば何か執筆中なのですか??(ひそかに期待、、)3)

と書き込む。
   そうすると、はじめの数行のところで皆さん、反応してくれて、私の「権ちゃん主人公の一人称小説」を読みたいと言ってくださる。

   そこで清岡は急いで、この小説「しらないひと」を仕上げて、2001年8月11日には、しまみおさんがサイト「水天宮」にその小説を載せてくれる。
   
   今も「水天宮」の「宝物の間」というページにその小説があるので、良ければどうぞ。(もちろん、しまみおさんの小説も♪)


1)   しまみおさんが管理人の「水天宮」。今はこのころと違って「三国志ファンに100の質問」なるものがあって、小説共々楽しめる。   >>行ってみる   <<戻る

2)   翔田ますみさんのサイト「孫堅的世界」の挿話ページにある「私的呉書孫堅伝」参照。また、そこのサイトの「文台様話専用BBS」の瓜スレッドも参照。   >>行ってみる   <<戻る

3)   前述のサイト「水天宮」にあるBBS「賓客の間」が引用元。但し、日付を見てもらうと分かるように随分、前だし、掲示板も一度、換えられているので、もうその部分のログは残っていない。今も賑やかな書き込みが続いているので参加してみてはいかが。   >>サイトへ行ってみる   <<戻る

<<
>>