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「文台の初陣」/「マリオネットの晩餐会」
020618
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   小説「文台の初陣」は他サイト「マリオネットの晩餐会」に掲載されています。サイト内の掲載場所などの小説情報は、「●掲載小説」をご覧ください。

●サイト紹介
サイト名マリオネットの晩餐会
バナー マリオネットの晩餐会
管理人翔田ますみ様
URLhttp://www.iris.dti.ne.jp/~mayuko-k/
分類三国志/ファンサイト(イラスト中心)/孫堅
発足1998年11月12日
   サイトは「展示の部屋」、「孫堅的世界」、「張紘的世界」の三つに分かれている。
   この中で清岡がよく訪れるのは「孫堅的世界」。やはり、一番、目を引くのが管理人様による美麗イラスト。しかも、変に人選でウケを狙わず、ひたむきに孫堅やその周辺人物(呉夫人、孫静、呉景、孫策、孫権)を描いている。また、管理人様や投稿者による孫堅だけのイラストギャラリーもある。管理人様の絵を下地に、Java Scriptを使った「孫家訪問」、顔イラスト入りの「人物紹介」、サイト開設○周年記念やクリスマスなどのイベント企画など、管理人様の人柄がにじみ出たような、それらの趣向も嬉しい。また、ここには文台様専用話BBSという孫堅ファンにはたまらない掲示板がある。

小説名文台の初陣
作中年月喜平三年(西暦一七四年)四月〜
作中場所揚州、呉郡富春県〜会稽郡
主な登場人物孫文台、徐子直、孫幼台、呉伯明、朱君理
主人公孫文台(客観描写)
本編紹介県内での続発する強盗事件に頭を抱える若き県尉、孫文台。ところがその裏には隣郡の反乱が大きく関わっていた。
執筆年月1998年7月
Web公開年月2001年12月〜2002年3月
掲載場所上記サイトの→「孫堅的世界」→「挿話」
主要題材三國志卷四十六呉書一(孫破虜伝)
●作品についてのコメント
   実は「孫氏三代」は私がインターネットと関わる以前から三作品ほど書いている。
   そのうちの一つがこの「文台の初陣」。他二作品は公開していない。
   書いた当時、資料として手元に筑摩書房の「世界古典文学全集   三国志」しかなく、それを元に書いていたので、今、読み返してみると、反乱鎮圧の年月や、太守の名前など書き直したい箇所がいくつかある。

   「歴史的な予備知識なしで読んでもらいたい」や「歴史小説にありがちな俯瞰した視点(時間・場所を超越してる)を入れない」といった決め事で、当時の私はこの作品を書いていた。
   当時、小説を読んでもらう前に「これは三国志を題材にした小説」ということを伝えると、「三国志は知らない」と言って敬遠された(つまり読んでもらえなかった)ので、もしかすると前者の決め事はその反動だったのかもしれない。今は逆に三国志を知っている人ばかりに読んでもらっているので、もしかすると、小説を書くのに際し、私は知らず知らずにこういった暗黙の歴史的な予備知識に頼りきっているのかもしれない。なので、再検討の必要があるかも。後者は、描かれている歴史の臨場感を出すための手段みたいなもの。どうも、市販されている歴史小説を読むと、こういった俯瞰した視点で書かれると、読み物として面白く感じるが、小説(物語)として私は面白く感じられない。この決め事、いわばコンセプトみたいなものは、良いか悪いかは別に、今の孫氏三代にもきっちり受け継がれている。
   それで当時、書いてすぐ、三国志なんてまったく知らない数人に渡したのだけど、多くは、日本人らしからぬ漢字の名前や地名・役職名などに戸惑いを覚えたみたいで、まったくと言っていいほど、読んでもらえなかった。だけど、その中で読んでくれた二人からは面白いと言ってくれて、それが私にとって大きな救いになっている。

   そうやって書いた作品が上述のサイトに掲載されている小説「文台の初陣」。
   「文台の初陣」は書いた直後、人に見せた以外、特に表へ出しておらず、私の手元でほこりをかぶっていた。そんなときに、このサイトに出会ってそこの掲示板でいろいろ話をしていると、「文台の初陣」を差し上げると、文台さん大好きの管理人さんに喜ばれるし、その小説が陽の目をみるからいいのかなあと思っていた。
   で、お贈りすると、とても喜んでもらえたし、書き下ろしの挿絵までいただく。私はとても幸せ気分だった。


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