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▼げんりゅうさん:
>かなりためになりました!結局のところ、五行説を「自分の良い様に解釈した」ということなのでしょうか。
そういうことだと思います。
>そこで質問ですが、「袁術伝」の注で『典略』に「術以袁姓出陳、陳、舜之後、以土承火、得應運之次」とあります。これは袁術が火徳の漢から土徳である自分が取って代わるという意味で合っているんでしょうか?ちくまの『正史 三国志』には「……土が火をうけつぎ……」とあるんですが、漢文を正確に読めないので誰かご教授お願いします。
ちくまの「土が火をうけつぎ」というのは土徳は火徳をうけつぐ意味のことを
言っていますので、あってますよ。袁術は相生説で正統化を図ってますね。
きっと袁術はこんなふうに考えたのではないでしょうか(笑
1.相生説では火徳から土徳に引き継ぐのだな。舜は土徳にあたる。
2.氏姓の展開では、舜の子孫から陳姓が出て、陳姓から袁姓が出た。
3.袁姓のワタシは土徳・舜の子孫であるから、ワタシも土徳だ!
4.ほほーっ、火徳である漢朝から引き継ぐのはワタシではないかっ!
この頃、袁術と袁紹は袁家の棟梁を巡って派閥争いをしていましたから
袁家の棟梁=自分である、と考えていてもおかしくないですよね。
結局、土徳を主張する「仲」という王朝を建国しましたが、
世の中は漢朝の威光がまだあったので、反逆者というレッテルを貼られ
討伐理由の対象となり、群雄のえじきとなってしまった、ってとこでしょうか。
参考:五行相生説と割り当て
伏羲:木徳
神農:火徳
黄帝:土徳
少昊:金徳
せんぎょく:水徳
ていこく:木徳
堯:火徳
舜:土徳
夏:金徳
殷:水徳
周:木徳
漢:火徳−赤色
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