|
はじめまして(お名前を拝見した気がしますので、もし違っていたらごめんなさい)。
清岡さんが史書を調べられたとのことなので、この辺の時代の壁画や俑(死者と共に埋葬する人形)などが左利きか調べてみました。
最初に、魏晋代の壁画としては第一級の資料であろう嘉峪関の壁画を確認したのですが、ナント!! 多くの人が左利き!
家畜にむち打つ人も、弓を射る人も、出征する兵士も、騎兵もみんな左利き!
……などと一瞬思ったのですが、構図的に顔が右を向くと全員左利きに描かれるようで……。あはははは……、はぁ…。
──閑話休題。
壁画がまったく役に立たないことが分かりましたので、今度は立体物をチェックしてみました。
秦漢から南北朝の俑を調べたのですが、利き手がはっきりと分かる像はみごとなまでに右利きですね。
もっとも、自分が持っている資料なんてほんとうに微々たる物ですし、利き腕がどちらかか判定に困る物も多いのですが、少なくとも当時の中国に右利きが多かったのは確かなようです。
その中で唯一、秦始皇帝陵の武官俑にあきらかに左手で武器を持つものがいました。
ただ、兵馬俑坑の俯瞰図などを見ても、この像以外に左で武器を持った俑を見つけることができませんでしたし、解説によるとこの像は将軍俑の右側に立つものらしく、左側の右手で武器を構える像と対になるように作られた可能性が高いので参考にならないかもしれません。
いずれにしても、実際の画像をお見せできればいいのですけどねぇ。
|
|