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【2375】お初ですvv 三悟空 2006/7/8(土) 19:04 教えて

【2377】Re:お初ですvv はてな君 2006/7/8(土) 20:46

【2377】Re:お初ですvv
 はてな君  - 2006/7/8(土) 20:46 -

引用なし
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   ▼三悟空さん:
>あの・・・。突然ですが、学校の夏課題で僕は三国志を
>やることになったんですが、三国志のことが全然わかりません!
>お願い何ですが、魏・呉・蜀についてどう説明すればいいか
>教えていただけませんか???よろしくお願いします。

これは僕が中学校のときに発表したときの原稿です。
地図と一緒に見てみて下さい。

「三国志」の奇々怪々について
1.史実では曹操の独り勝ち。三国鼎立は脳内の妄想
この勢力図を見て下さい。これを見ると、誤解する人がいます。ご覧のように中国大陸はほぼ三つに分断され、三つの王朝があり、三国が鼎立しているかのように見えます。しかし史実は違います。まず、呉の南方の交州(現在の福建・広東省など)は、一応呉の版図に入れてはいますが、異民族や独立小勢力の反乱に悩まされ、呉領土とは言い難い状態です。また長江の北岸は、常に魏と奪ったり奪われたりの土地で、その国境ラインは、まるで、サッカーのバックラインのように、戦況によって南北に上がったり下がったりでした。
蜀との境の荊州もハンジョウの戦いで魏と裏で同盟を結びやっとのことで関羽を破りようやく版図に組み入れましたが、呉の支配は隅々まで行き届いてはいません。正々堂々と呉の領土と言えるのは都の建業から襄陽付近までに至る長江流域(地図の青い部分の半分くらい)に限定されます。後世「南朝」を称した王朝と比べると、はるかにその勢力範囲は小さいといえます。蜀はさらに小国でした。朱色の部分の南のほとんどが山岳地帯で人口が少なく、わずかに成都から漢中近辺までが税を徴収し、兵を集めることができる領土でした。王朝と呼ぶにはほど遠く現在の四川省限定の地方政権と見た方が実質的に近いのではないかと思います。
 その一方で曹操が興した魏は「中原」と呼ばれる最も漢土も豊かで人口の多い地域を総奪りし、北方についても袁家を倒して直接支配、地図の黄色い部分のほとんどが実質上の領土で堂々たる中央集権国家を形成していました。魏が漢王朝の行政地域の三分の二を支配していたんですから、諸葛亮が唱えた【天下三分の計は】などはまさに絵空事です。僕が思うには、『三国志』とは名ばかりのものと思います。史実は曹操を祖とする魏の独り勝ちだったんだと思います。
 それでも、後世、三国の対立史として物語が伝承されたのは、呉や蜀に人の心を揺さぶる、魅力的な人物が多かったからなのではないかと思います。
2.典型的な武勇の人だった関羽がなぜ商売の神に?
赤い顔をした関羽、その両脇に黒い顔の周倉、白塗りの関平が並んでいて神戸の南京町で校外学習があったとき参拝者の奉納する線香の煙が立ち上るのが見られます。南京町の関帝廟を見たときに不思議に思ったのはなぜ史実では典型的な武官であった関羽が、財神というか、商売繁盛の神様になっているのか、ということです。
日本人の僕も含めて三国志ファンの感覚からすると、関羽は武勇と忠義の人であり、悲劇の武将でもあるんです。
どう考えてもお金儲けとは関係がないような気がします。
 ある書物にこう書いてありました。その一説は。関羽には理財の才があった、などと説明されていましたが、「正史」の「関羽伝」にはそんなことは、まったく書かれていませんでした。劉備と出会う前の関羽は道端で小商いぐらいしていたかもしれませんが、そこから神にはどう考えてもつながりません。もうひとつ別の本には一説に、福建や広東で貿易をしている商人が、航海の安全を守る守り神として沿岸の拠点に関羽を祭ったのが、商売の神様となった始まりだそうです。
 また、商売が成功する鉄則は、冒険心と約束を守ること出そうです。武勇と忠義の人だった関羽は、まさに商売の神様にふさわしい、とする説もあります。決定的な理由は謎のままなんですけれども、ともかくチャイナタウンは世界中にあり、そして華僑達が商売をして暮らしている一角には必ず関帝廟があります。
それほどまでに関羽の霊験があらたかなならば、どこか酔っぱらいの守り神の張飛廟はないのかな?(笑)

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