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「矢野顕子リサイタル」に行ってきました♪ |
020808
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<<「矢野顕子リサイタル」チケット購入記 2002年8月2日金曜日、やまと郡山城ホール0206091000-2)でおこなわれる「矢野顕子リサイタル」に行って来る。 矢野顕子さんの音楽会のたぐいは2001年6月3日の三木市文化会館小ホール0206091000-1)での「出前コンサート」、2001年11月30日の大阪フェスティバルホールでの「さとがえるコンサート2001」に続く三度目。 「出前〜」の方が、矢野さん一人がそこにあるピアノを弾き語りってやつで、「さとがえる〜」の方が、ベースやドラムを弾くメンバーがそれぞれいる、いわゆるバンド形態ってやつ。 で、調べたら、すぐわかるんだけど、私は今回のリサイタルがどちらか、知らないで当日を迎えていた。(ちなみに私は両方好きだけど、どちらかというと後者の好み) 開場の一時間ほど前に会場へ到着。 やまと郡山城ホールは同じ建物内に図書館があるので、そこで時間をつぶす。 音楽関係のページで申し訳ないけど、やはり、私は三国志ファン。中国史のコーナーの本棚をチェックする。 そこで一番、読み込んでいたのが、「漢帝国と辺境社会」という本1)。考古学的史料からあれこれ書いてあって、辺境と言っても当時の中国の生活が浮き彫りになっている感じがある。原文もその訳もちゃんと書いてあるのが良い。今度、注文して買おうかな… その本を読み込んでいる間に、あっという間に開場時間。 いざ、ホールに向かう。さすがにいっぱい人がいる。年齢層はやはり矢野顕子さん自身、確か、デビュー25周年ぐらいなので、少し高めな印象がある(って、私の音楽の趣味で十代向けどころか二十代向けもないのだろうけど……)。 で、私の席は、チケット販売日にがんばった甲斐があって、最前列の左側。 ホールの一番後ろの出入り口から入ってしまったので、その良さを味わいつつ、意気揚々と前まで進む。 すでに舞台にはグランドピアノ一台、その鍵盤の上にマイクがセットされている。 いざ、自分の席に座ると、ピアノの裏側が見える。そんなに近い位置にいるんだ、と変なところで感動する。 ここで、今回のリサイタルがピアノの弾き語りであることが判明する(←遅すぎ! しかもチラシをよく読むと「とても暖かいピアノソロ弾き語りコンサート」って書いてあった・汗)。 と、ここで、こういうライブやコンサートやリサイタルの類にありがちな、入り口でもらったアンケートを書こうとする。だけど、筆記用具を忘れたことに気付く。 これは結構、ショック。 たかがアンケートとあなどるなかれ。普通、アンケートに自分の住所を書いておくと、そのアーティストに関係するコンサート情報やその先行予約を郵便で送ってくれたりするのだ。 それに、筆記用具で曲名や印象をメモして、後でサイトのコンテンツとしてページにしようと思っていたし…… (ちなみに後日、ファンサイトで、セットリストをみかけた。これ以降、それを参考にしている。曲名は大きな文字で表記している) そうこう考えている間に、照明が暗くなってきて、いよいよはじまり。 左から矢野さんが登場。 ロングのストレートヘアー、それに淡いグラデーションかかったピンク地に青っぽい花の柄(バラ?)のノースリーブのシンプルなワンピースが印象的。 で、一曲目の弾き語りが始まる。 曲はすぐにわかる。「CHILDREN IN THE SUMMER」2)。 タイトルの通り、夏の唄。静かな展開からはじまり、夏らしい元気なさびになる唄だ。 私なんか、夏のさわやかな空気に触れると、いつもこの唄が頭に流れ出す。 舞台上のピアノは観客席から見て横に置いてあり、鍵盤は向かって左側にある。なので、矢野さんはピアノの左側に座って演奏する。 そんなんだから、観客は矢野さんの横からの姿を見てばかりのように思えるけど、少し違う。 矢野さんは演奏中、頻繁に観客席の方に向くのだ。 例えば、この曲で「そいつは君だ」って歌詞があるんだけど、それを唄うとき、観客席の方へ笑顔を向けてくれる。 もう本当に「エンターテイナー」という感じがする。 矢野さんの弾き語りにある魅力の一つだ。 続いて「夏なんです」3) こちらもタイトル通り夏の唄。 「夏づくしで、つかみはOK」なんて私の頭にそういうありきたりなフレーズが浮かんでいた(苦笑) この曲はカバー曲。 1982年から87年までのコンサートをまとめた、矢野さんのライブ盤「出前コンサート」にもこの曲が収録されているから、古くから定番曲になっているようだ。 もともと、「はっぴいえんど」というバンドの曲。 だけど、矢野さんが唄うと、オリジナルとはまた違った「矢野さん色」がでて良い感じ。 曲や詞の印象は、なんだか、夏の懐かしい情景が浮かんでくる感じ。 少しのトークが入り、「人間に大切なものは食べること」というようなことをおっしゃったあとに始まった曲は「You Are What You Eat」4) 「食べたものがあなたになる」という特徴的な歌詞が印象的。 何かを食べると、その一部が血や肉になるのは当たり前だけど、こういうふうな歌詞で唄にされると、妙な不思議感と感動が湧いてくる。 それに二人称を使われると、何だか、大切な人に励まされているような感じが私にはする。 この曲は最新アルバムに収録されているんだけど、それは軽快な印象があるが、この弾き語りはもっと親近感があるような印象。 続いて、カバー曲「いないと」4)、「突然の贈りもの」。 (清岡註:すいません、そろそろ記憶がなくなりつつあります) 前者が川村結花さん作詞で、後者が大貫妙子さんの唄。 間のトークでそれぞれのファンの話をしてくれる。 川村結花さんのライブに行った男の人が号泣して帰ってきた話とか。 それと関連して、大貫妙子さんと矢野さんのファンは女性ファンばかりという話。 言われてみれば、このリサイタルでも女性の方が多いような… 次が「ふりむけばカエル」5) 私ごとだけど、この曲はお気に入り。オリジナルも弾き語りも両方好き。 昔、よくいっていたカラオケにその曲が入ってて、行くたびに必ず唄ってた曲。 なのでイントロを聴いただけですぐその曲だとわかって、ウキウキしてた♪ それで聴き進めていくと、なんだかいつもと違う。それも嬉しい方向へ。 この曲の歌詞は、糸井重里さんによるもので、内容は、唄われる主役(?)が、日常で失敗をするんだけど、そこでカエルに何やら言われるってもの。 その昔、NHKの番組「みんなのうた」で流れてたぐらいの明るい唄。なんていうか、唄われる主役のトホホ感を笑い飛ばすといった感じ。 で、なにが、いつもと違う「ふりむけばカエル」かというと、なんと、矢野さん、カエルのセリフ部分のところを声色をかえて、唄ってた。 どんな声色かというと、ゲコゲコ感のある声。郷ひろみの物まねをするときの声色といえばいいのか、「ワレワレハ、トオイホシカラ、ヤッテキタ」という宇宙人の物まねをするときの声色というか、そんな感じ。 その部分がスパイスになっててとても良い感じなのだ。 終わりの方では、そのゲコゲコ声を織り交ぜてノリノリで唄っている。 ここらへんのアドリブは矢野さんのコンサートならではの醍醐味♪ 以前、「出前コンサート」で同タイトルの唄を聴いたけど、そっちより断然、こっちの方が好み♪ んー、今度、カラオケで唄うことがあれば真似しちゃおう♪ で、終わったあとのトークで判明したんだけど、矢野さんが見ていた歌詞カード、なんと、糸井重里さんが作詞して矢野さんに送ったファックス紙のコピーとのこと。 だから、その詞に曲をのせる段階で削られた部分も間違って唄ってしまったとのこと。 具体的には「白身にかこまれて」というところを「白い白身にかこまれて」と字余りに唄ったとのこと。 んー、何だか、いろんな意味で、とても貴重なものを聴きました。
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