三國志研究第十六号(2021年9月5日発行)

※前の記事 リンク:六間道商店街 神戸市長田区(YouTube2013年3月16日)

 2021年9月4日土曜日。これを読んでいる人にとって関係ない話だけど、下記関連記事のの記念番号5700のに続いて今回で記事番号5800で記念となる番号だ。

※関連記事 メモ:中国、日本と台湾の「真・三國無双」BL同人誌(BLが開く扉 2019年10月25日発売)

※新規関連記事 パリピ孔明 7巻(2021年11月18日)

 三國志学会について。昨年、流行り病で例年と違って直接受け取ったのではなく年一回の大会後、その学会誌が郵送で送られてきたのだけど、対面開催とオンライン開催両方の今年はどうなるかと思っていた。

・三国志学会
http://sangokushi.gakkaisv.org/

※関連記事 リンク:【感想】三国志の作り方講座(YouTube 2021年7月12日)

※新規関連記事 メモ:三国志大文化祭2021(2021年9月5日)

※前号記事 三國志研究第十五号(2020年9月13日発行)

※次号記事 三國志研究第十七号(2022年9月4日発行)



 今回は上記前号記事の昨年同様、原則的に全会員に郵送となったようで、しかもその号は大会前に発送されたようで、その日、4日土曜日、つまり大会の前日夕方にうちのポストに刺さっていた。『三國志研究』第十六号(B5 188ページ、ISSN 1881-3631)。2021年9月5日発行
 『三國志研究』は上記サイトにもあるように汲古書院で購入できるそうな。

・株式会社汲古書院 古典・学術図書出版
http://www.kyuko.asia/

※新規関連記事 「古典中国」における史學と儒教(2022年6月23日出版)

※リンク追記・国内書 三国志研究 第16号【中国・本の情報館】東方書店
https://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=9900011050&bookType=jp

 それで『三國志研究』第十六号の内容は、その目次から下記へ引用するようになっている。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
論考
 高橋 康浩  孫呉政権における徐州人士の動向…………………………………1
 木村 政博  西晋(恵帝期・懐帝期)における州都督について………………13
 和久  希  庾敳の肖像――西晋名士の一典型――……………………………35
 仙石 知子  『華陽国志』における女性顕彰について…………………………49
 渡邉 義浩  『後漢書』李賢注における引證注の導入…………………………59
 大村 和人  晩唐・李商隠「代魏宮私贈」「代元城吳令暗為答」試論………77
 佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証VII(青龍三年~景初元年)…  93
 朝山 明彦  明代に於ける関羽祠廟の名称………………………………………119
 中川  諭  『三国英雄志伝』の六巻本と十二巻本……………………………133
 箱崎  緑  日中戦争期のラジオ番組と中国理解………………………………153
          ――ラジオドラマ「音楽劇 三國志」を中心として――
 清岡美津夫  マンガ化された『三国志演義』……………………………………173
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※関連記事
 第5回“三国志”の作り方講座(東京都新宿区戸山2020年12月19日)
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 米粒写経書籍談義 04関帝のほくろ(2020年12月24日)
 メモ:三国志学会 第十五回大会 報告(2020年9月13日)


 今回は11報も論考があって、どれも興味深そうで、一度開くと時間がぶっ飛んでしまいそうなんで、しばらく開かずに置いとくとして(気が向いたら追記するかもだけど)、それでもパラパラ見ると、戦時下のラジオ番組「音樂劇 三國志」って目にするだけでワクワクするなー。そうかそんな時代のそんなメディアの切り口があったとは!
※追記。箱崎緑「日中戦争期のラジオ番組と中国理解」を読んだ。外堀から丁寧に時代背景とメディアに近接する様が心地よい。少ない資料、配役から話の筋の推測、残された台本から音楽の重要性や聴者にあわせた改変、知的好奇心がみたされるね。

※関連記事 メモ:三国志学会 第十五回大会 報告(2020年9月13日)

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 清岡の論考は上記関連記事で触れた昨年の報告分「マンガ化される「三国志演義」―横山光輝作品を中心に」の論文化なわけで、三国志学会のサイトにそのときのレジュメが依然読むことができて、それと比べてもらうとわかるのだけど、今回の論文はそのレジュメより明らかに少ない。というのも全部を論文にすると規定枚数を余裕で超えそうなので、とりあえず横山光輝「三国志」を一つの集結点としてまとめてみた。そのため研究に大事な新規性が激減してしまったのだけど、一応、残りの部分、マンガジャンル内で三国マンガが展開される様の続き論文は構想されていて、今回の論文でも予告されてるのだけど、実際、書かれるかどうかは来年、見てみよう、といったところだろうか。

※次の記事 メモ:三国志大文化祭2021(2021年9月5日)

※新規関連記事 メモ:三国志マンガの歴史(岐阜県大垣市 時re風2023年6月16日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/5800