関西学院大学の入試で『三国志』巻三十魏書東夷伝

※前記事 関西大学の入試で『三国志』

※関連記事 大学入試で三国志関連2010

上記関連記事にあるように昨年の関西学院大学の入試の中で、世界史や日本史で邪馬台国と卑弥呼に関する文が見られた。

・関西学院大学 KG Kwansei Gakuin University
http://www.kwansei.ac.jp/

前記事に続き今年も下記の読売新聞のサイト「大学入試速報2011」でチェックしてみる。

・大学入試速報2011 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://nyushi.yomiuri.co.jp/


そうすると2011年 関西学院大学 全学日程(神学部・社会学部・経済学部・国際学部・教育学部・総合政策学部)(2月2日実施)の世界史 IIにある文に洛陽の歴史が書かれており、それについての[問い](5)で魏から西晋までの時代に関して誤りを選ぶ四択問題。洛陽に限定されず、魏の農政、匈奴の建国、八王の乱、竹林の七賢の四文。また[問い](4)の一文(一択)に鄭玄の姓名が見える。


次に2011年 関西学院大学 経済学部・国際学部・総合政策学部(2月4日実施)の日本史 III Aの問題文が卑弥呼関連で、下記の漢文の書き下し文が用意され、設問用に空欄が二カ所(「帶方」と「鬼道」)設けている

・『三國志』巻三十魏書東夷伝
倭人在帶方東南大海之中、依山島為國邑。舊百餘國、漢時有朝見者、今使譯所通三十國。(中略)乃共立一女子為王、名曰卑彌呼、事鬼道、能惑衆。

この文に付随する【設問】は三問あり、その1と3がそれぞれ前述の空欄を問う四択問題で、2が文中にある卑弥呼について誤った文を選ぶ四択問題。


最後に2011年 関西学院大学 社会学部・法学部・人間福祉学部(2月7日実施)の
世界史 III に魏晋南北朝に関する文があって、それに付随する[問い](1) が誤った文を選ぶ四択問題で、それらの中の二文にそれぞれ曹丕と司馬炎についての文となる。

※次記事 同志社大学と慶應義塾大学の入試で『三国志』

※追記 大学入試センター試験で三国志関連2012

※追記 関西学院大学の入試で三国志関連2012

※追記 立命館大学の入試で三国志関連2014
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1982