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正直なところ、後宮も宦官も教育制度もロクに知らないので
サッサと逃げたいところですけど一点だけ。
皇太子の教育係というのは、必ずしも皇太子の教育を主眼としたものではありませんよ。
皇太子に任命すると言うことは、次代の皇帝に指名したというです。
それに高名な人物を教育係とするのは、
単に皇太子を指導するだけではなく、後見人として太子にハク付けをするためです。
それと同じように皇太子につけられるご学友や属官も、
将来皇帝となったときに股肱の臣となることを期待してのものですよ。
したがって、有望な若手が選ばれて任ぜられます。
上に出ているように劉禅には董允などが、
曹丕には陳羣や司馬懿らがそれぞれ付けられています。
どちらも皇太子が登極すると、それに合わせて朝廷の大官となってますよね。
このように東宮に属す官職というのは、
額面通りの役割だけでなく、次代の朝廷という重要な意味をもつものです
だいたい、成人した頃になって慌てて教育したって手遅れですよ。
皇子たちの教育というのは、その時々によってマチマチでしょうけど、
その王朝が異常な状態でなければ、優秀な人物をつけて行っていたと思いますよ。
史書に名をなす大人物ではなくても、優れた人物は沢山いたでしょうからね。
そのよい例が曹丕の弟・曹植で、
彼はそれまでの中国史上で最高とまで讃えられる詩人です。
あと、劉禅は英俊でないにしても暗愚かどうかは……。
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