三国志ファンのためのサポート掲示板 ※共同掲示板。話題は三国志関係。横レス歓迎。初心者モードの質問からマニアックな雑談まで
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【2664】諸葛亮と気球 2007/1/5(金) 23:40 教えて

【2681】Re:4位 諸葛亮 「100人の偉人 天才編」 USHISUKE 2007/1/7(日) 4:28
┣ 【2683】Re:4位 諸葛亮 「100人の偉人 天才編」 巫俊(ふしゅん) 2007/1/7(日) 5:58
┗ 【2684】孔明燈 清岡美津夫 2007/1/7(日) 10:32 感謝♪
┣ 【2685】Re:孔明燈 黒耀竜 2007/1/7(日) 15:45 感想
┗ 【2718】平溪天燈節 清岡美津夫 2007/1/23(火) 18:41 追記
┗ 【3051】上桧木内の紙風船上げ 清岡美津夫 2008/2/8(金) 12:13 追記

【2681】Re:4位 諸葛亮 「100人の偉人 天才編...
 USHISUKE  - 2007/1/7(日) 4:28 -

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   ▼清岡美津夫さん:
>
>3 孔明が気球を使って脱出する(問1正解説明)
>※これはツリー元の記事[#2664]と同じです
>

こんにちは、USHISUKEと申します。
最も気になっている「気球」に関して、出典未詳の途中段階ながら何らかの手がかりになればと思い、書かせていただきます。
諸葛亮が発明したと伝えられる気球は、「孔明灯」「天灯」「諸葛灯」などと呼ばれるものだそうです。
手持ちの書籍やインターネットであたったところ、以下のような内容を確認できました。
1.『歴史群像【中国戦史】シリーズ 真三國志三』学研刊より
「“発明家”諸葛孔明」という1コーナーで「孔明灯」の解説があります。以下抜粋です。
「雲南地方の少数民族は、毎年正月になると『孔明灯』と呼ぶ熱気球を作って飛ばしている。…彼らの言い伝えによれば、遠い昔、孔明が南征した際に教えられたものだという。…孔明はこの『空飛ぶ異形の物体』を雲南の人々に見せ、彼らを畏怖させようとしたのではないか。…」
また、関連する内容として、明代の劉文■(←文字を打つと文字化けするため…)が編纂した『テン志』という書物に以下のような記述があるようです。
「諸葛灯,出諸葛井中。土人于星夜常見,火光如灯。」
http://www.shandong.gov.cn/art/2005/12/24/art_6399_165813.html

2.中国語版ウィキペディアより
http://www.wikilib.com/wiki/%E5%A4%A9%E7%87%88
「天灯」の解説として、よりTV番組で紹介されたものに近い内容が掲載されています。
以下抜粋です。
「相伝孔明灯是諸葛孔明為了伝達軍情,所以発明了用紙括的大型空漂紙灯籠。諸葛亮当時被司馬懿困于平陽,以当時的科技水準,無法与外界連絡,只好制作大型灯籠,空漂后当成求救信。」
中国語はわからないのですが…ザックリと
「司馬懿によって平陽で包囲され、外部との連絡が途絶えた諸葛亮が、紙で作った大型の灯籠を飛ばして救いを求めた」
と書いてあるような気がします。
※上記内容に似た文章は中国語検索でかなりの量がHITしますが、散見した感じだといずれも出典が不明です…。

【2683】Re:4位 諸葛亮 「100人の偉人 天才編...
 巫俊(ふしゅん) WEB  - 2007/1/7(日) 5:58 -

引用なし
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   >「雲南地方の少数民族は、毎年正月になると『孔明灯』と呼ぶ熱気球を作って飛ばしている。…彼らの言い伝えによれば、遠い昔、孔明が南征した際に教えられたものだという。…孔明はこの『空飛ぶ異形の物体』を雲南の人々に見せ、彼らを畏怖させようとしたのではないか。…」
>また、関連する内容として、明代の劉文■(←文字を打つと文字化けするため…)が編纂した『テン志』という書物に以下のような記述があるようです。
>「諸葛灯,出諸葛井中。土人于星夜常見,火光如灯。」
>http://www.shandong.gov.cn/art/2005/12/24/art_6399_165813.html

「諸葛の井戸の中から出る」とありますから、西南中国に散在する天然ガスの採取用の井戸ではないですかね?
直感ですが井戸というあたりからしてそう感じます。
中国西南地方では漢代より竹筒を地中に埋めて天然ガスが採取されていまして、

「諸葛灯、諸葛井戸から出る。現地の住民はいつも夜間の星空をここで眺めていて、明るい光は灯のようである。」

とあるわけですから、ガスだと思います。
「明るい光は灯のようである」というところからして、その雲南地方の博物誌の記録はガス灯と解釈するのが穏当だと思います。
そのガス灯が気球を暖める器具として使用されていたかどうかは、もっと詳細な記録にあたってみる必要がありそうですね。

(漢代に天然ガス、という話は『画像が語る中国の古代』が出典です。)

【2684】孔明燈
感謝♪  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2007/1/7(日) 10:32 -

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   ▼USHISUKEさん:
>▼清岡美津夫さん:
>>
>>3 孔明が気球を使って脱出する(問1正解説明)
>>※これはツリー元の記事[#2664]と同じです
>>
>

USHISUKEさん、情報ありがとうございます!
これでかなりすっきりして少々興奮気味です。


>こんにちは、USHISUKEと申します。
>最も気になっている「気球」に関して、出典未詳の途中段階ながら何らかの手がかりになればと思い、書かせていただきます。
>諸葛亮が発明したと伝えられる気球は、「孔明灯」「天灯」「諸葛灯」などと呼ばれるものだそうです。
>手持ちの書籍やインターネットであたったところ、以下のような内容を確認できました。
>1.『歴史群像【中国戦史】シリーズ 真三國志三』学研刊より
>「“発明家”諸葛孔明」という1コーナーで「孔明灯」の解説があります。以下抜粋です。
>「雲南地方の少数民族は、毎年正月になると『孔明灯』と呼ぶ熱気球を作って飛ばしている。…彼らの言い伝えによれば、遠い昔、孔明が南征した際に教えられたものだという。…孔明はこの『空飛ぶ異形の物体』を雲南の人々に見せ、彼らを畏怖させようとしたのではないか。…」
>また、関連する内容として、明代の劉文■(←文字を打つと文字化けするため…)が編纂した『テン志』という書物に以下のような記述があるようです。
>「諸葛灯,出諸葛井中。土人于星夜常見,火光如灯。」
>http://www.shandong.gov.cn/art/2005/12/24/art_6399_165813.html


学研の『真・三国志』って結構、有名な本だから、番組のリサーチの人はこれを参照にしているかもしれないですね。
それから上のページも面白いですね。

諸葛燈
明・劉文徴
諸葛燈、出諸葛井中。土人于星夜常見、火光如燈。
(《[シ眞]志》卷三《古跡》)

↑とりあえず諸葛燈のところの抜粋です。やっぱり文献となると明代ぐらいまで時代が下っちゃうんですかね(でもこれって巫俊(ふしゅん)さんがおっしゃっているように[#2683]、気球っぽくないですね)
 他にも諸葛亮由来があって、掲示板の他のツリーにも波及しそうです(諸葛菜とかありますし)

餡さんのおしゃっていた饅頭の記載がある『事物起源』[#2674]も引用がありますね

饅頭
宋・高承
諸葛公之征孟獲、人曰:「蠻地多邪術、須[示壽]于神、假陰兵以助之、然其俗必殺人以其首祭、則神享為出兵。」公不從、因雑用羊豕肉、而包之以面、象人頭以祀、神亦享焉、而為出兵。后人由此為饅頭。
(《四庫全書》本《事物紀原》卷二)


>2.中国語版ウィキペディアより
>http://www.wikilib.com/wiki/%E5%A4%A9%E7%87%88
>「天灯」の解説として、よりTV番組で紹介されたものに近い内容が掲載されています。
>以下抜粋です。
>「相伝孔明灯是諸葛孔明為了伝達軍情,所以発明了用紙括的大型空漂紙灯籠。諸葛亮当時被司馬懿困于平陽,以当時的科技水準,無法与外界連絡,只好制作大型灯籠,空漂后当成求救信。」
>中国語はわからないのですが…ザックリと
>「司馬懿によって平陽で包囲され、外部との連絡が途絶えた諸葛亮が、紙で作った大型の灯籠を飛ばして救いを求めた」
>と書いてあるような気がします。
>※上記内容に似た文章は中国語検索でかなりの量がHITしますが、散見した感じだといずれも出典が不明です…。

これもすごいです!
上のwikiのページにある写真なんて番組のアニメーションそのままじゃないですか。
(番組のリサーチはwikiを中心に見ていたとか……?)

上のwikiのページが参考資料にしているページが二つあって、そのうち、一つは見れないんですが、もう一つは見れますね。
http://tinyurl.com/dldho
(※ちゃんとクリックしてページへ飛べるか不安ですが)
↑ここの「肆、社會的部[イ分]−天燈的演進與其社會的影響」の「一、天燈的演進」によると

天燈又稱「孔明燈」、傳説為諸葛亮於爭伐南蠻時所發現、供作軍事通信目的使用、[口/力]一種説法則説他的外形像是孔明畫像的帽子而得名。

とここでは伝説が出典になってますね。南蛮平定のときに発明し、軍事通信目的なんですね。
「孔明畫像的帽子」って(笑)

<余談>
このページを見ると小さいのだったら何だか作れそうですね。
三国志城の三顧会でみんなでつくるのもおもしろかもしれないです。
孔明燈におのおの好きな絵を描いたり文字を入れたりして
(企画、提示してみようかな。。。。)

【2685】Re:孔明燈
感想  黒耀竜 WEB  - 2007/1/7(日) 15:45 -

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    皆さまのご意見、興味深く拝読しております。
 恥ずかしながら、話題元となった番組を見ておりませんのであまり偉そうなことは言えませんが、思いついたことを書かせていただこうと思います。

 すでに取り上げられている学研『真 三國志三』P.122の記述では、蜀には“火井”があるのでそこから石油を採取して熱源とした、蜀には石綿の産地があるのでそれでゴンドラ部分を作ったかもしれない、などとあります。
 また、『図説 中国の科学と文明』(河出書房新社)P.314には、『淮南万畢術』なる書物を引用して、BC2世紀には“卵の殻”を使った熱気球のおもちゃが作られていたことが書かれています。同書には、古代の紙はかなり強靭な繊維で作られていたことも触れてあります。

 こういった断片的な情報を都合良く組み合わせれば、そして「原料はあるのだから、作ることは不可能ではない」と言えば、三國志の時代に熱気球があったとしても不思議ではないのかもしれません。
 ・・・マジに技術的要素をひとつずつ検討していけば、伝承にあるような気球は「当時では100%あり得ない」と断言できますが。
 現実には無理でも、小説などの創作では面白いネタになるかもしれません。話題元の番組でも、その辺わかっててあえてオーバーに話を作ったのではないでしょうか。

 わたし自身は「発明家 諸葛亮」には否定的で、自サイトもその方向でやっておりますが、饅頭にせよ気球にせよこういったエピソードを思いつく人たちには素直に感心します。リアリティはともかく、発想力は素晴らしいなぁと。
 それから、知恵の輪の話は初耳でした。古代中国の玩具や娯楽もいずれ調べてみたいと思います。

 まとまらない文章で、なにが書きたかったのか自分でもわからなくなりましたが、皆さまのお話が面白そうだったので書き込みさせていただきました。

【2718】平溪天燈節
追記  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2007/1/23(火) 18:41 -

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   追記というかほぼ雑談です。
台湾の台北県で毎年元宵節(旧暦1月15日)の時期に「平溪天燈節」という催し(?)があるそうです。
孔明燈は天燈とも言うらしいです……とこれはUSHISUKEさんが[#2681]で書かれていますね。

・臺北縣政府文化局
http://www.culture.tpc.gov.tw/index1.asp

上記URLの「台北縣文化暦」の「活動内容」(2006年の「平溪天燈節」や2005年)や「魅力焦點」(ここの平溪天燈節)で写真を見ることができます。
すごく綺麗な光景ですね。あと人の何倍もの大きい天燈もあって興味深いです。

【3051】上桧木内の紙風船上げ
追記  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2008/2/8(金) 12:13 -

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   ▼清岡美津夫さん:
>追記というかほぼ雑談です。
>台湾の台北県で毎年元宵節(旧暦1月15日)の時期に「平溪天燈節」という催し(?)があるそうです。
>孔明燈は天燈とも言うらしいです……とこれはUSHISUKEさんが[#2681]で書かれていますね。
>
>・臺北縣政府文化局
>http://www.culture.tpc.gov.tw/index1.asp
>
>上記URLの「台北縣文化暦」の「活動内容」(2006年の「平溪天燈節」や2005年)や「魅力焦點」(ここの平溪天燈節)で写真を見ることができます。
>すごく綺麗な光景ですね。あと人の何倍もの大きい天燈もあって興味深いです。

sage書き込みでこっそり追記します。

日本でも似たような祭りで上桧木内の紙風船上げというのがあるようですね。

・秋田県仙北市公式ウェブサイト
http://www.city.semboku.akita.jp/
・上桧木内の紙風船上げ2008 西木の冬祭り
http://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=104

上記の写真を見る限り、こちらはあまり光らないのですかね?
<sage>

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