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【145】泣いて馬謖を斬る たいがあ 2003/6/13(金) 23:15
┗ 【146】Re:泣いて馬謖を斬る むじん 2003/6/14(土) 20:30
┗ 【169】「泣いて」+「馬謖を斬る」 清岡美津夫 2003/6/21(土) 12:12 雑談

【145】泣いて馬謖を斬る
 たいがあ WEB  - 2003/6/13(金) 23:15 -

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   結構、この表現は会社で汚職があったときなどに
会長、社長の首を切るときによく使いますよね。
この馬謖は三国志ファンにはおなじみですが
孔明の命令にそむいて高台に陣を張り魏軍に
大敗を喫し、軍令違反として処刑されたという
故事でしたよね。ただこの話は諸説あるようで
馬謖は捕らえられ逃亡したため、処刑されたとか
…、実際は馬謖にはまったく責任はなかったとか
…ただいずれにしろ、後世の歴史家はこの内に
厳しい孔明の姿勢を非常に評価していますね。
三国志から故事成語になった言葉はたくさんありますが
現代まで生き延びて使われている例はそう多くないと思います。
正史ではこの件はどう扱われていますか。

【146】Re:泣いて馬謖を斬る
 むじん E-MAILWEB  - 2003/6/14(土) 20:30 -

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   実際『三国志』を見てみると、これに該当する記述はないんですよね。「馬良伝」に附す「馬謖伝」では、馬謖が投獄されて「物故」すると諸葛亮は彼のために涙を流したとあるだけです。「諸葛亮伝」では馬謖を殺戮して軍に謝罪したとあります。
『三国志演義』(百二十回本)第九十六回のタイトルに「孔明、涙を揮って馬謖を斬る」とありますので、ソースはこれかと思います。しかしよくよく読み返してみると、諸葛亮が涙を流したのは馬謖を愛借したためではなく、馬謖を用いてはならぬという劉備の遺言を守らなかった己の不明を恥じたからだと言っています。どうも言葉だけが一人歩きしているような感じです。

【169】「泣いて」+「馬謖を斬る」
雑談  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2003/6/21(土) 12:12 -

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   ▼むじんさん:
>実際『三国志』を見てみると、これに該当する記述はないんですよね。「馬良伝」に附す「馬謖伝」では、馬謖が投獄されて「物故」すると諸葛亮は彼のために涙を流したとあるだけです。「諸葛亮伝」では馬謖を殺戮して軍に謝罪したとあります。

はじめ、よくわからなかったんですけど、つまり涙を流しながら(苦しみながらもあえて)、馬謖を斬る(処刑する)シーンが三国志では見られないってことですかね。
このシーンは故事として語られることが多いんで、意外な事実です。驚き。
それだけ、三国演義の演出面が見えて面白いです……と丸くおさまると思ったのですが、三国演義でも意図するところが違っているので、やはり「言葉の一人歩き」説が有力そうですね。

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