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二夜連続ライブ体験2−3 |
04070521
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休憩時間。 その間、オレンジジュースのグラスをカウンターに返したり、店内に流れているいろんなBGMに耳を傾けていたぐらいで特に何もしていない。 (その間に宍戸さんがギターのチューニングをしにきてたような気がするけど、よく覚えていない・汗) 待つこと、15分。BGMの音量が徐々に小さくなり、やがてとまる。 さねよしいさ子さんら三人が後方からやってくる。 さねよしさんは昨日と同じぐらい普段着といった服装。ベージュのTシャツにズボン。 持ち位置につく(上の見取り図参照) さねよしさん「はじめま〜す」 というのが合図となり、宍戸さんのギターがウィーンとなる。 「え、何の曲?」と思っていると、良原さんのアコーディオンが「ズンチャチャズンチャチャ」となる。 あー、そういえば、昨日、ライブも曲もこんな始まり方だったなと思い出す。 「リデルの散歩」(<<前夜)だ。 昨日の会場は、演者と聴者が間近だという喜びがあったけど、今日の会場は舞台の広さがあるせいか、さねよしさんは体全体をつかってのびのびうたっている感がある。 ゆったりと体を左右にうごかしている。なんだか、高原でのびのびと「散歩」している気分なのだ。夜の地下室という二重に暗いところから一気に陽のあたるところへ解放された感じ。 声をのびやかに出している。いつもながら、言葉にならない声が私にとって聴きどころ。心地よい。 (それにやっぱりこの曲、アコーディオンにマッチしている♪) 曲終了、拍手。 それから、さねよしさんの口から出た言葉は、ここのライブハウス「ハードレイン」が4周年を迎えて、「おめでとうございます」といったもの。 場内拍手。 そこで気づいたんだけど、どうやら、今日のライブはハードレインの4周年記念ライブらしい。手元をよくみると、ちゃんとチケットにもかいてあるや。 それから、さねよしさん、「ふちがみとふなと」さんが曲順表(セットリスト?)を舞台のどこに置いていたか、最前列の人にききだす。 最前列の人は「そこ」てな感じで、自分たちの足下を指さす。ちょうど、客席と舞台の間ぐらいだ。 さねよしさん「一番、前の人に丸見えだったの?」 場内、笑い。 妙に感心していたさねよしさん。曲順表を同じようなところにおいて、一言。 さねよしさん「見ないでね」 場内、笑い。 さねよしさん、一呼吸おいて… さねよしさん「それでは最後までごゆっくりお楽しみ下さい」 場内大拍手。 拍手がおさまるかおさまらないかぐらいのころ、良原さんのピアノがゆっくり鳴り始める。そして、やがてメロディーになる。 さねよしさんの「リンドンダンドン…」という歌い声が入る。 この透き通った感じは……「ひみつ玉」だ。 すまし顔だけど甘く歩いていたいたら、急にシリアスに盛り上がる、そんな印象を受けてしまう。 私は盛り上がる前の穏やか、それでいて澄み切ったイメージがある雰囲気が好きだ。 シリアスに盛り上がる部分や間奏部分は、歌詞によくギターがあっている。それにギターの間奏にさねよしさんの言葉にならない声が乗ったりと。 そういえば、前夜はこの曲、やっていなかったな、と思い、ちょいとお得感に浸っていた。ちなみにアルバム「スプーン」0208141919-02)に収録。 「ひみつ玉」が終わったと思ったら、間髪入れずに、さねよしさんの、子どもが呼びかけるような感じの歌声が入る。それからリズミカルな音が入ってくる。次の歌への期待感が高まる。 この詞は「ジョバンニのミルク」。これも昨日、歌ってない唄だ。やっぱり二夜連続はいいなぁ。こちらもアルバム「スプーン」0208141919-02)に収録。 これも子どもの視点から見た「不思議感」がふんだんにあるように私は感じる。 ピアノの音が詩が織りなす世界に深みをあたえている。良いなぁ。 その不思議感に高揚感がだんだんとまざってきて歌は盛り上がる。やがてピアノとギターの問答みたいなようになっておさまる。 曲が終わり、「かっぱ隊ということで」というさねよしさんの前置きが入り、メンバー紹介にうつる。昨日 さねよしさん「宍戸孝司さん」 拍手 さねよしさん「良原リエさん」 拍手 思い出したかのように話し出す、さねよしさん。公式ホームページ030709-02)の話。 さねよしさん曰く、今回のライブ前に歯がすごく痛くなったのとのこと。それで取り乱してしまって、「歯が痛くて練習にならない」とかその旨をホームページに掲げたとのこと。今はそうとう良くなってスリルがなくなったぐらいっておっしゃっていた(もう大丈夫やん!) 話はさらに詳しくなる。 さねよしさん「痛みがずーと続いていると……なんか、こう……なんかラリってきた…」 場内笑 さねよしさん「…すごい、こう……すごいドラマチックなライブをしようとするような錯覚さえおぼえるような…」 場内笑 さねよしさん「…『本番まであと何日もないのよ』ってそういう気持ちになって盛り上がってたんですけどね」 場内笑 で、さねよしさん、話をかえる。 東京に戸川昌子さんという唄うたいがやっている「青い部屋」というライブハウスがあるそうな。そこで去年か一昨年に「ふちがみとふなと」さんと初めて出会った話をしよとしてたみたいだけど、「ふちがみとふなと」という言葉を言ったり言い直したりして、急に話が飛ぶ。 さねよしさん「『ふちがみとふなと』さん……『ズ』ですよね?(場内笑) 『ふちがみとふなと』さんたちってふつう言うんですか、みなさんは? それとも、これバンド名だから『ふちがみとふなと』って呼びつけにするんですか? わかんないですけど…(場内笑)」 で、話が戻る。 そのライブハウスにはVIPルームのようなガラス張りの部屋があって、そこでジョンさん01)というお友達のアーティストにタロットカードで占いをやってもらっていたとのこと。 さねよしさんが真剣にタロットをみていると、惹き寄せられるような音を耳にしたとのこと。その音の元が「『ふちがみとふなと』さん」だったとのこと。 そこから「美しい二人だなぁ、と思いました」「ロードムービーとか作ったらいいなぁ、と思ったお二人でした」と「ふちがみとふなと」さんを評してた。 さねよしさん「その話とはまったく関係ありませんが、次は『Voo−Dooチャイルド』という曲です」 と次の曲名の「Voo−Dooチャイルド」(<<前夜)を告げた後に、前夜と同じく、鍵盤ハーモニカの軽快な前奏が鳴り響く(このメロディーが好きで日常、頭の中でなっている)。それを追うようにギターが鳴り始め、曲世界へと導く。 さねよしさんの声が元気良く入ってくる。やっぱり曲の全容は前夜と同じく「懐かしい」って感覚を呼び起こす。 それにしても「大嫌い」って歌詞のところとかの歌い方は、唄というかメロディーから離れてホントに言っているみたいな歌い方。逆にサビの部分以降は感情込めてメロディーとダンスを踊る感じで、メロディーと歌声が交わっていって、言葉にならない声になっていって、ノリにのっているんだよな。そこらへんが聴いている者(感じている者?)としてはとても心地よい。「なーに? なーに?」って歌詞とか叫びみたいでスキャットみたいで良いななぁ。最後はさねよしさん、口笛もだしてるし。 シャンと終わり、場内、拍手と歓声! 間髪入れず、次の曲。前奏は聞き覚えのある小気味良いもの。それにさねよしさんの気持ちよさそうな口笛。(今回は前夜と違ってピアノが入ってるね) 「アゼリカアゼリコ」(<<前夜)だ。 前半は言葉とか歌い方とかメロディーとか遊び心があって、私にとって「こそばゆい」感じ。 逆に中盤は伸びやかで心地よい。で、また「こそばゆい」感じにもどるんだよな。その繰り返し。波。 間奏はノリノリで、さねよしさん、口笛をあわせてくる。 後半にいくほど、のびやかな部分がにぎやかになってきて、曲が盛り上がってくるのだ。それが徐々に遠ざかっていくように静かになってきて(歌詞の「アゼリカアゼリコ」とともに)、最後は さねよしさん「アゼリカ」 で、終わる。場内拍手。 前二曲の曲名を告げてMCにうつる。 (きりの良いところでこの回は終わり)
1) ジョンさんのこと。清岡はジョンさんの曲を聴いたことがある。それは「Taste of Sweet Love 〜マスターピース1969-79」(TCCN-28038 2854円。1997年8月21日発売。現在廃盤。)というオムニバスのアルバム。世界名作劇場の曲をいろんなアーティストがカバーしているのだ。さねよしさんはアニメ「アンデルセン物語」の曲「キャンティのテーマ」をカバーしていて、ジョンさんは同じく「アンデルセン物語」の「ミスター・アンデルセン」をカバーしているのだ。そのジョンさんの唄は基本的に脱力系なんだけど、脱力を通り越して怖いぐらいの仕上がり(って聴いてない人には伝わってないんだおるな)。ところでこのCDの公式サイトにあったプロデューサー日記、楽しみにしてたんだけど、結局、さねよしさんのレコーディング部分、アップされないままだったのかねぇ。このプロデューサーさん、面識ないのにいきなりさねよしさんの自宅へ電話して話を持ちかけたとのこと。幸い、お二人は意気投合したとのこと。
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