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美術鑑賞メモ「光の賛歌 印象派展」
2014.05.06.
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展覧会名:光の賛歌  印象派展
開催場所:京都文化博物館
開催期間:2014年3月11日(火)~5月11日(日)
鑑賞日:2014年5月6日



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   前の雑記の2014年5月6日のところにあるように、近くのスターバックコーヒーを11時15分に出発し、東に向かい、京都府京都文化博物館へ。そこの企画展「光の賛歌 印象派展」へ見に行くためだ。

>>京都府京都文化博物館

>>光の賛歌 印象派展 | 京都府京都文化博物館

>>光の賛歌 印象派展

   「日本人大好き印象派展」なので、待つことを覚悟し、南側の古い方の建物に入り、会場の新しい建物に向け北上していたら、やはりそっちの建物の入り口で行列ができていた。まず当日券を買う。No 041401だった。そして列に並ぶ。30分待ちとのこと。まぁ、歴代に比べたら全然、待つ方ではないな、と思いつつ、書籍を読みつつ待っていた。東京ディズニー・リゾートやUSJだと行列でも客を飽きさせない仕組みがあるが、まぁそんなことは期待できる訳もなく。
   そうするとエレベータ前にゆっくりと進み、ようやく会場の入り口にいけるようだった。
   4階で下ろされ、やはり今回も音声サービスが販売されており、そして有り難いことに目録も配布されていた。
   まず「序章   印象派の先駆者たち」ってことで、17世紀のオランダ風景画がいくつかあり、そして「第1章 セーヌ河畔の憩い ─ パリ近郊の川辺を描く画家たち」とのこと。やはり人気のある…というかよく告知されている絵画の前には人だかりができていておもうように進めない。ともかくまず印象に残ったのはアルフレッド・シスレー《春の小さな草地》。全体的にあざやかで春の高揚感を覚え、そして画面下部中央の、少女に目がいく。同じくシスレーの《ロワン川の岸辺》。こちらも雲と青空と水辺のせいかさわやかな印象があり、水面の反射がよいね。
   ピエール=オーギュスト・ルノワール《ブージヴァルのダンス》。今回の看板絵画。やはり人だかりができていてのんびりと待つことに。ようやく見れて、やはり女性の表情に目が行く。やわらかいタッチなのに、質感があってよいね……とその女性モーリス・ユトリロの母親だったか(笑)。女性の白に男性の黒の対比。
   エドゥアール・マネ《散歩》。黒い服なんで顔が浮き上がる感じ。カミーユ・ピサロ 《小川で足を洗う女》。郊外の開放的な雰囲気が良い感じ。よくみたら点描、形は写実的。あとピサロはスケッチしてアトリエで描くそうで、そういう意味で、そらら2つの方向の同居は納得できる。
   アルフレッド・シスレー《モレ=シュル=ロワン》。風景画。モレのロワン運河という意味らしい。やはり水面に目が行くね。お見事。
   エドゥアール・マネ《アルジャントゥイユ》。1874年の作品。二人の男女の対比が面白いね。左の女性は縦縞ワンピースでカメラ目線でこちらを見ているが強張った表情、右の男性は横縞服で女性ばかりを見ている。つまり女性は男性を拒否した感じで、男性は女性に取り入ろうとした感じ。あと女性の白と黒のコントラストの強い帽子と男性の赤とベージュのコントラストの弱い帽子も。
   カミーユ・ピサロ 《ルーアンのボワエルデュー橋、日没》。橋の下の赤が印象的。

   そしてエスカレータで3階に下り「第2章   ノルマンディ海岸の陽光 ─ 海辺を描く画家たち」。
   クロード・モネ《サン=シメオン農場の道》。木陰が印象的。おちついた色、道の光が活きる。クロード・モネ 《荒天のエトルタ》。波の臨場感たるや。画面右下の二人の影が画面の中の世界に導く感じだろうか。

>>クロード・モネ《海辺の船》 - 作品詳細 | 東京富士美術館

   クロード・モネ《海辺の船》。1881年の作品。海辺に乗り上げた黒い船が栄える。上記のページの解説を見ると自らを船に投影してたのか、と邪推してしまう。
   ベルト・モリゾ 《テラスにて》   1874年の作品。手前の女性と奥行きのある光景。総じてテラスのリラックスした感じがでている。
   その後、作品はモネばっか。ピンクっぽい絵画は総スルー。
   ギュスターヴ・カイユボット《トゥルーヴィルのレガッタ》。白いかべの家が存在感がある。ウジェーヌ・ブーダン《ドーヴィルの海水浴》。リラックスした感じ。というか歴史的意味合いが大きいんだろうな。

   こうして一通り回ったのだけど、混んでいるもんだから引き返し改めてみることもなく、12時20分ぐらいになっていた。最速かも。

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   上記のリンク先にあるように帰宅してから、総合展示(2階)に「祇園祭 ─孟宗山の名宝─」の展覧会があったことに気付く……というオチで。


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