『ランペイジ』(2007年9月19日配信開始)

 2004年10月に講談社の漫画雑誌『ヤングマガジンアッパーズ』が休刊になり、そこで連載されていた吉永裕介/著『ランペイジ』も自動的に連載終了となった。その漫画は劉備が女性であると耳にしていた。

<参照記事>連載中の三国志漫画(※2004年10月26日の記事)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/7

 その後、どこかの雑誌で連載を再開したとか特に耳にすることもなかったんだけど、2007年になって意外なところから「ランペイジ」の名を聞くようになる。
 それはアーケードゲームの『三国志大戦2』(SEGA)から。そのゲームでは三国志の人物がカードになっており、そのカードを動かすことで遊ぶ仕組みになっている(アミューズメントパークに設置されたゲーム機を使ったカードゲームのイメージ。全国の設置店を対象に通信対戦がメイン)。カード上の人物の絵は様々なイラストレータによって描かれており、ほとんどオリジナルの絵だ。中にはレジェンドカード(「LE」と略される)という分類で既存の作品中に描かれる人物もカード化されている。例えば横山『三国志』の劉備、関羽、張飛、趙雲、『天地を喰らう』の劉備、関羽、張飛、『龍狼伝』の司馬懿など。
 2007年1月25日に『三国志大戦2』がVer.2.10にバージョンアップした際に『ランペイジ』の劉備(女性)がカード化したとのこと(清岡は勝手に『龍狼伝』と同じく講談社とのコネクションなのかなと思ってた)。

<参照>三国志ファンのための新年会2007 自己紹介後半(会話中)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/520#a
・2007年5月31日「三国志大戦2」Ver.2.11にバージョンアップ
http://cte.main.jp/newsch/article.php/615

 そのあたりから、「ランペイジ」での検索ワードが多くなっていたんだけど、最近、「ランペイジ Yahoo!コミック」という検索ワードも出てくるようになっていた。てっきり単行本をネット上で読めるようになったのかな、と高をくくっていたが、どうもそうではないらしい。

・サイト『火間虫入道』
http://hima.que.ne.jp/
・『火間虫入道』の記事(2007/09/30 (日))
http://hima.que.ne.jp/logcp/log200709b.shtml#20070930

 上記、『火間虫入道』の記事を見ると、どうやら『コミック三国志マガジン』(Web版)の各作品と同じくYahoo!コミック(無料マガジン)で読めるようになったとのこと。
 『ランペイジ』の掲載誌は「情報提供元:フレックスコミックス 出版社:フレックスコミックス株式会社」の『FlexComix ブラッド』とのこと。2007年9月19日第1話配信。58ページ。第2話は10月24日更新予定。

・Yahoo!コミック
http://comics.yahoo.co.jp/
・Yahoo!コミック(無料マガジン)
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/
・FlexComix ブラッド
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/blood_0001.html
※もう2ページあたりまで行っている

・FlexComix Web
http://flex-comix.jp/

<参照>コミック三国志マガジン(2007年9月27日配信開始)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/702

 で読んでみると単行本収録分を掲載しているって感じだろうか? 張飛主役でまだ劉備の正体は出ていない。「程遠志」が出ているあたり『三国演義』準拠のようだね。

<関連>『ランペイジ』第1巻4月12日発売
http://cte.main.jp/newsch/article.php/850


※追記 議事録:三国創作における視覚的研究材についての情報交換会(仮題)(2012年7月5日)

※追記 メモ:日中における『三国志』の受容と再創造の概況
http://cte.main.jp/newsch/article.php/705