早稲田大学の世界史国語入試で三国晋関連2023(2月17日18日22日)

下記関連記事と同様、大学入試に三国関連がないか、下記サイトをチェックする。

※関連記事 同志社大学の世界史日本史入試で三国志関連2023(2月5日8日9日)

※新規関連記事 神戸大学の入試国語で西晋(2023年2月25日)

・大学入試 問題と解答 : 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/nyushi/

 下記関連記事の昨年と同様、今年もこの大学の入試に三国関連がある。

・早稲田大学
http://www.waseda.jp/

※昨年記事 早稲田大学の日本史入試で三国志関連2022(2月17日)


 まず「文(2月17日実施)」の世界史。〔II〕の長文が中国での民族の動きの歴史についてのもの。引用するに、

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中国大陸では,漢王朝滅亡後,三国の分裂を経て,北方民族の流入によって河北に五胡十六国と呼ばれる異民族政権が次々と誕生した。一方,江南地方では,[ A ]に都を構えて以降,東晋・宋・斉・梁・陳といった王朝が交替をくりかえした。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

となる。当然設問1は空欄[ A ]をいれる記述問題で「建業」が入る。
 次が「人間科学(2月18日実施)」の世界史。[III]の冒頭にある中国の歴史の長文には三国にことに触れられていないものの、設問XのBにおいて、秦の後の政権を握った人物の4択穴埋め問題の選択肢に劉秀、劉淵、劉備、劉邦と蜀漢皇帝が混じっている。また設問Yの②が年号が名称につく事件を4文の中から選ぶ問題の選択肢に次に引用する2文がある。もちろん両方とも不正解なのだけど。

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a 司馬炎(武帝)死後,皇帝一族の諸王が帝位を争ったが,諸王が周辺所属の軍事力を利用したため,彼らの中国流入を招いた。
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d 政治の混乱をきっかけに,太平道の教主張角が貧窮農民を集めて反乱を起こした。
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 最期に「社会科学(2月22日実施)」の国語。少々複雑なことなのだけど、(二)の古文の長文に付属した問十九にて『晋書』巻三十四羊祜伝から下記の箇所が転載される。問題用紙に合わせて「(略)」を入れる。

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祜樂山水、每風景、必造峴山、置酒言詠、終日不倦。嘗慨然歎息、顧謂從事中郎鄒湛等曰:「自有宇宙、便有此山。由來賢達勝士、登此遠望、如我與卿者多矣!皆湮滅無聞、使人悲傷。如百歲後有知、魂魄猶應登此也。」湛曰:「公德冠四海、道嗣前哲、令聞令望、必與此山俱傳。(略)襄陽百姓於峴山祜平生游憩之所建碑立廟、歲時饗祭焉。望其碑者莫不流涕、杜預因名為墮淚碑。荊州人為祜諱名、屋室皆以門為稱、改戶曹為辭曹焉。
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 この文の空欄を埋めりう五択問題が2問、返り点に関する五択問題が1問、読解の五択問題が2問つく。

※関連記事 リンク:ジブリの大転換なぜ?(2020年10月1日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/6350