メモ:横山光輝マガジン オックス 1・2・3合併復刻号(2004年2月25日)

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 2020年5月31日日曜日、神戸のブックカフェCha-ngokushi(ちゃんごくし)に居たのだけど、前日から『横山光輝マガジン オックス』を通して見ようとしている。

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※関連記事 ブックカフェCha-ngokushi( ちゃんごくし )にて勝手にDay 2 蜀(神戸2020年5月31日)

  

 「横山光輝マガジン」だから必ずしも三国ネタがあるというわけでないのだけど、下の関連記事にあるように『横山光輝マガジン オックス』1・2・3合併復刻号(横山光輝クラブ事務局2004年2月25日発行)には確実に三国に関係することが記されている。

※関連記事 横山光輝マガジン オックス 1・2・3合併復刻号(2004年2月25日)

※新規関連記事 メモ:横山光輝マガジン オックス 第5号(2003年10月30日)

 それで改めて記事化するのは通してみると、結構、見逃しているところが多かったためだ。この1・2・3合併復刻号におけるメインの位置付けは3回におよぶ「横山光輝先生・訪問記」だ。目次には

横山光輝先生・訪問記①(昭和61年8月12日) p.3
横山光輝先生・訪問記②(昭和62年4月14日) p.13
横山光輝先生・訪問記③(昭和63年 月 日) p.20


とある、1986年、1987年、1988年のもの。それぞれ元の号に収録されていたと考えるのが自然だろう。「三国志」に関係するのはこれらのうち1と2だ。引用のためにメモをとっていた。例えば、下記。

p.4 (アニメ「三国志」の中国での評判)
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ヨーロッパ的といわれましたね。絵とか…特に顔がね。今度のパート2なんてアメリカが作ったような話ですからねえ。話はその人がやったことではなく、別の人がやったエピソードをもってきたんです。好き勝ってにエピソードをくっつけている感じで……」
 面白かったですか?
「第一部よりは面白かったです。
『三国志」という題名を考えないで面白かったですね。題名にこだわるとどうしようもないんで……」
 劉備玄徳がすごく若くて…
「周瑜なんかも若くて……すごく女の子好みに書いてますね。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※関連記事
 メモ:三国志(日本テレビ、アニメ1985年3月20日)
 メモ:三国志II 天翔ける英雄たち(日本テレビ、アニメ1986年8月22日)

 ここで話題になるアニメ「三国志」は、横山光輝原作で、上記関連記事にある1985年3月に第1部が、1986年8月に第2部が放送されたもの。横山光輝先生は三国のどの人物が好きだったかという素朴な疑問はあると思うのだけど、次の引用部分にばっちり書いている。というか贋作で、「横山光輝版 蒼天航路」を妄想してしまった。

p.5
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 それでは具体的に『三国志』なんてどうですか?
「ぼくは正直言って”曹操”が好きなんですよ」
”曹操”という人物はダーティーな面がありますがそれでもどこかわからない魅力がありますね。
「そうですね、ありますね”曹操”という人は大変な人物だった
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

p.6
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
んじゃないかと思うんですよ”劉備”には”関羽・張飛・趙雲・孔明”と、それしかいないんですが、”曹操”の辺りには優れた人物がたくさんいたわけなんですね。ですから、やはり人間的な魅力がなければそれだけの人間がついていかないと思うんですよ。蜀には”孔明”しかいませんでしたが、魏には”孔明”以下の人々がたくさんいたというわけです。”孔明”が死んだ後、蜀がガタガタになるのはやはりそこが原因なんですよ。”曹操”っていうのは他人の言うことは信じないで自分で兵法を説いたりしますが、それでいて詩を作ったり、案外芸術を愛していたようですね。そのへんが悪人に書ききれない部分があるんです。また、あの時代、天下統一するためにはあれくらいの強引さも必要だったと思いますね。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 そして下記引用部分は貴重な一ヶ月の仕事配分。
p.8
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 一ヶ月の仕事の配分は……
「1/4が案にかかります。例えば『三国志』の例をあげますと、アイディアを三日くらい、絵を九日くらいで仕上げます。だいたい十二日でスケジュールを組みますね。ま、これは話がわかっているからですが、”伊達政宗”あたりになると案に一週間、絵は十三日くらい、全体で一週間から二十日くらいでできますよ。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 横山「三国志」の100ページ連載以外にもあって、それがそんなページ数になるのかとおどろき。

p.9 「週間誌」は原文ママ。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今まで一番仕事が多かった時の量はどれくらいですか?
「一ヶ月に四百八十ページから五百ページくらいですかね。」
 その時の作品は?
「『戦国獅子伝』とか…『バビル二世』も書いていたかな。週間誌が入っていて、それから『三国志』も書いていましたからね。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ふたたび当時タイムリーだったアニメ「三国志」。確か横山先生は放任主義的だったような気がするけど、ちゃんと評価を下しているんだね。

p.9
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(テレビ化について)
『三国志』なんかも九十六分物を九十三分物に減らしたらしいですけど……。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

p.9
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 じゃあ、『三国志』のアニメ化なんかは……
「あれはもう『アニメ三国志』だと見てもらわないとしょうがないですね。だって、アメリカ製『三国志』ですからね。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 冒頭のお茶のシーンが印象的すぎて、吉川英治「三国志」原作と勘違いされるのだけどね。

p.10
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『三国志』について聞きますが、誰の作品を元にしたものですか?
「今の所は、吉川英治と”岩波”の本を主に参考にしています。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 そして次のインタビューでは新連載の「若き獅子たち」について。種本を述べている、これまた貴重。

p.18
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 参考にしている「漢楚軍団」はどんな感じの本ですか?
「司馬遼太郎の『項羽と劉邦』と比べてみると、僕が読んでる方が娯楽性が強いですね。江戸時代に書かれたものを明治時代に誰かが翻訳したものらしいですよ。だから講談調で里見八犬伝的な要素があります。」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 それにしても「死神」おもろい。SF短編だ。

  

 そして31日の15時37分、『横山光輝マガジン オックス』4号(横山光輝クラブ事務局2002年11月28日発行)を読んでいたのだけど、こちらは三国と関係ない。だけど、p.38 平塚利晃「鉄人について思うこと」を興味深く拝読。一ファンの想いと歴史が詰まっていて、「ファンあるある」っぽいところも面白い。未収録は確かに気になる。そして国会図書館通い!

 それで帰宅。2019年1月2日放送NHK教育「平成ネット史(仮)前編」にようやくたどり着いた。「フライングアタック」ってテレホーダイの時間帯より先の時間につなぐことか。
 QBハウス系、今朝、十三駅構内ので行列を見かけたのだけど、全国的な現象だったんかな。

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