2006年3月11日 プチオフ会 神田編

 2006年3月11日に「TOKYO漢籍SEMINAR」に聴講しに行ってきた。

・TOKYO漢籍SEMINAR(別サイト)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=2177

 それでこういう場合、せっかく東京に来たもんだから普段、ネット上でコミュニケーションをとっている人々と実際に会ってみようという企画をそれとなく「三国志ファンのためのサポート掲示板」で立ててみる。いわゆるオフ会。

・イベントあわせのプチオフ会提案(別サイト)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=2240

<追記>
・2006年3月11日「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR」午前レポ
http://cte.main.jp/newsch/article.php/305
<追記終わり>

 で、こういう場合、セミナーかオフ会かどちらからレポートを書くか、迷うところなんだけど、まずは手元に資料がなくてもある程度、書けるプチオフ会からいってみよう。神田編から。


 「TOKYO漢籍SEMINAR」のお昼休みに居合わせた知り合いのメンバーは清岡呂珪さん青木朋さん。青木さんとお会いしたのは三国志シンポジウム後のプチオフ会以来なんだけど、向こうがこちらに気付いてくれたのでスムーズに会うことができる。というか花粉の季節なので、青木さん大きいマスクをしていて、こちらからははじめ全然、誰だかわからなかった。ついでに書くとかわいい帽子をかぶられていたんだけど、その大きいマスクのせいでその帽子のかわいさが殺されて、不審人物まっしぐらな感じだった(失礼)。いや後ろ姿はとてもキュートでしたよ、新宿のマクドの階段を上がるお姿とか(フォロー)。
 ちなみに呂珪さんは専門寄りの人なのでビシッとスーツ姿。清岡は専門でも何でもないのにネタで「司馬懿くんの事件簿」(下記URL参照)の司馬懿くんコスプレと称してのスーツ姿(笑)。いやノートPCはいつも持っているけど、さすがにタバコは用意しなかったなぁ。
(※というようなことを書いていたらすでに青木さんの日記で「今日のヒット」として紹介されていた・笑 下記URL参照)

・青木朋さんのサイト「青木朋HP++青青」
http://aoki.moo.jp/
※ここで「司馬懿くんの事件簿」が読める。

・ブログ「青青日記」内『TOKYO 漢籍 SEMINAR』
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=167476

 清岡と呂珪さんは関西在住で、青木さんは小学館が近いこと(清岡が連想するに「サンデーGX」)から馴染みのある土地だということで、青木さんにお任せし、ついたところは中華粥と中華麺のお店。1時間の昼休みに軽く美味しく食べるにはちょうど良い感じのお店だ。
 清岡はやっぱりまだ読み切っていない「漢代の文物」を持ってきており(ホント、これだけ長い間、借りているんだったら買おうかな…)、食事の前後で「漢代の文物」を広げて青木さんと文物トークに花を咲かせていた(内輪ネタでいうところの畫像好き好きサークル「梁はいくつだ?!」のサークル活動)。そっち方面に興味のない呂珪さんを完全においてけぼりにしてしまった(汗) 内容は後漢の進賢冠の構造の話で、梁が直接頭の髪の上に乗っていて、屋のない[巾責]はそれを取り囲むようにしているとか、袍の上下は一枚つながり?とか。


 16時過ぎに「TOKYO漢籍SEMINAR」が終わる。
 で、もうすっかり顔なじみになった隼鶻さんと合流し、予告通り、神田神保町へ繰り出すことに。

・「本の町」神田神保町オフィシャルサイト
http://jimbou.info/

 まず青木さんが行きたいと書き込まれていた内山書店へ。

・内山書店
http://www11.ocn.ne.jp/~ubook/

 そこで皆、あれこれ物色する。青木さんがおもむろに読んでいたのは簡体字の本(つまり中国の本)。どうも俑やら画像石やら出土品に出てくる中国古代の服飾を実際につくって着てみよう、てなコンセプトの本らしい。兵馬俑とかの服も着込むのになぜかモデルはどれも女性。服飾が前漢の馬王堆漢墓から六朝へ急に飛ぶんで、買わなかったけど、コンセプト自体、とても面白い本だ。
 清岡はミーハー心を発揮し、「TOKYO漢籍SEMINAR」の司会をやっていた冨谷至先生の「古代中国の刑罰 髑髏が語るもの」(中央公論社の新書)を購入する。いや経験上、「中国古代」じゃなくて「古代中国」と銘打たれている書物は敬遠していたもので。
 ちなみに譚其驤/主編「中国歴史地図集」の第二冊(秦・西漢・東漢時期)、第三冊(三国・西晋時期)だけがおいてなかった。人気で在庫切れってことか。さすがは三国志関連。

 その次は隼鶻さんのガイドにより古書店の方へ行く。「一誠堂書店」。

・一誠堂書店
http://www.isseido-books.co.jp

 東洋史の本棚であれこれしゃべるだけ(汗)の我々に対しても丁寧に応じてくれる店員が印象的だった。ここで渡邉義浩先生/著「三國政権の構造と『名士』」を発見! 値段は9500円。500円しか安くなっていないところは流石。ちなみに呂珪さんは六朝関連の研究本に心惹かれていたようだったけど、値段を見ておずおずと棚に本を戻していた。

 その次は大阪でもおなじみの「東方書店」。新書の店だ。

・東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/

※追記 メモ:東方書店(2014年3月8日)

 ここで隼鶻さんは歴史群像シリーズ83「演義三国志」を購入されていた。何でも隼鶻さんにとって歴史群像シリーズの三国志関連本で三国志が好きになったとかで。あと、この時、確認できたこと。噂で聞いていたんだけど、「演義三国志」で渡邉義浩先生がいくつか寄稿されている。ファンの方は要チェック。
 あとは青木さんの中国古代の画像本探しのところでたむろする。やっぱり簡体字系の本は奧が深い。家具の歴史の本か何かで、馴染みのある画像の他、今まで見たことない画像がちらほらあった。の上で枕に頭を乗せて眠る男性の画像とか。じっくり見てなかったのでそれがどこから出土した画像なのかチェックしてなかった。
 後できいた話だけど、青木さんはここで漆器のカラー挿画がたくさん載った本(主に模様中心)をご購入されたそうな。その本を元にイラストを1枚描けば元が取れる、と力強いことをおっしゃっていた。すごい、というかうらやましい(笑)

 ここでまだまだ画像関連の本を漁る青木さんと他の三人は別行動をとることに。清岡は居残って青木さんと文物トークを繰り広げようという気持ちが強くあったけど、折角、初めて神田神保町に来たんだから、見聞を広めようという気持ちも強くあって、結局、東方書店から離れることになる。

 清岡、呂珪さん、隼鶻さんの三人はまず適当な喫茶店に入って、作戦会議……というか歩き疲れたので小休止。
 とりあえず東洋史系の本を求め歩くことになる。清岡の目当てはズバリ「漢代の文物」。テンション高めだったので多少高くても買ってしまいそうな勢い。というわけで隼鶻さん情報からまず神田古書センター1階にある高山本店で

・高山本店
http://takayama.jimbou.net/

 だけど昔あったらしい東洋史関連の本棚は見つけられず、しばらくあれこれ見て撤退。
 その次が南海堂書店。東洋史の棚がバッチリある。確かここには原田淑人/著「漢六朝の服飾」や「劇場都市 古代中国の世界像」があったような。

 それで次の約束の時間が来たので神田神保町から離れることに。それに18時半だとほとんどの店がしまっているしね。

 そういえば道中、隼鶻さんがたびたびおっしゃっていたのは「日本の古本屋」というサイトで神田神保町の古本屋ほとんどの古本の在庫情報を調べることができるってこと。後日、ネットで調べてみる。

・日本の古本屋
http://www.kosho.or.jp/

 そうすると「漢代の文物」が何件かばっちり出ていた。先にここで調べていた方がよかったなぁ。

 というわけで新宿編へ続く。以下のURLへどぞ。
http://cte.main.jp/newsch/article.php/304


※追記 メモ:三国志フェス2011 昼まで(2011年9月10日)

※追記 三国志ファン、コア層こわそう、再燃

※追記 メモ:東方書店(2016年7月30日)

※新規関連記事 中央本線東端の思い出巡り(2017年2月5日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/302