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▼朕さん:
>初めまして、朕と申します。
>
>いきなりですが、三国志に関係があるかと言えば無いのかも知れない質問です。
>
>三国時代の下着って如何だったんでしょうか?
>漫画とかを見ても、ふんどしなんだか、ただの布なのか、いまいち良く分からないのです。
>女性の場合、特に謎ですね。
>
>過去ログなど検索かけてみましたが、マニアックすぎて発見できませんでした。
>
>サポ板でお聞きする事ではないのかも知れませんが、
>どうか神の手を!!
古いツリーですっかり書くタイミングを見失ったんですが、こっそりとsageで書き込んでおきます。
林 巳奈夫先生/編『漢代の文物』(1976年、京都大學人文科學研究所)の15ページ(一 衣服、はき物 (8)[糸夸]の類、褌、犢鼻褌 の項目)に下記のようにあります。
(部分的に表示できる漢字に換えています)
--引用開始---------------------------------------------------------
褌、貫也、貫兩脚、上繋要中
と、即ち褌とは貫といふ意味である。兩脚を貫き、上は腰の眞中に繋ぎとめるものである、と。1-29圖は上半身はだかの男がパンツのやうなものをはき、腹にひもの結び目がみえる。「上繋要中」といふのに當らう。また褌には犢鼻褌といはれるものがある。『史記』司馬相如傳「相如自著犢鼻褌」の裴[馬因]集解に
韋昭曰、今三尺布作、形如犢鼻矣
と、即ち韋昭いはく、今日(晋)三尺の麻布で作り、形は犢(コウシ)の鼻のごとくである、と。晉の三尺といふと七〇cmばかり。幅二四・五cm、長さ七〇cmの布でできるものといへば、上半身はだかの男のつける1-30圖のごとき越中ふんどし風のものである。これが犢鼻褌に違ひない。さうすると、ただの褌といへば、やはり上半身はだか、ないしそれに近い姿で働く、1-28、29圖の人々のつける腿までの短いぴつちりしたパンツではなからうかと考へられるのである。
--引用終了---------------------------------------------------------
文中にある押圖はここでお見せできませんが、興味があれば『漢代の文物』を見て下さい。
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