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【951】史書『三国志』名場面を問う! 三国の中心で愛を叫ぶ ジョージ真壁 2004/5/18(火) 5:36 (ハートマーク)

【953】Re:史書『三国志』名場面を問う! 三国の中... むじん 2004/5/18(火) 9:26
┗ 【957】(Re) さらば丁氏よ! 君は愛深きゆえに、愛... ジョージ真壁 2004/5/19(水) 3:57 感謝♪
┗ 【958】Re:(Re) さらば丁氏よ! 君は愛深きゆえに、... むじん 2004/5/19(水) 4:59
┗ 【967】(Re) 楊俊絶体絶命! 急げ王象、男は恩師を... ジョージ真壁 2004/5/22(土) 2:03 感謝♪

【953】Re:史書『三国志』名場面を問う! 三国の...
 むじん E-MAILWEB  - 2004/5/18(火) 9:26 -

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   あ、これは面白いお題かも。

やはりまず『魏略』の詩的な描写を思い起こしますね。たとえば曹操と丁夫人の別れのシーン。

太祖にははじめ丁夫人がいた。
また劉夫人が子脩と清河長公主を生んだが、劉夫人は早くに亡くなった。
丁夫人が子脩を養育したが、子脩は穣で亡くなった。
丁夫人はいつも「私の子を殺したのに何も思ってないのね」と言って
いつまでも号泣していた。
太祖は怒って実家に帰し、彼女の気持ちが落ち着くのを待った。

のちに太祖は出かけて彼女に会いに行った。
夫人は機織りの最中だった。
部屋の外で使用人が声をかけた。「公がいらっしゃいました。」
夫人は腰をかけたままだ。
太祖が部屋に入り、彼女の背を撫でながら言った。
「こっちを向いて。一緒に車で帰ろうよ。」
夫人は振り返らなかった。
それに何も答えなかった。
太祖は出ていくふりをして、扉の外から呼びかけた。
「まだ許してくれないのか。」
返答はなかった。
太祖は言った。「本当にお別れだぞ。」

こうして縁が切れた。
実家が再婚させるのを期待したが、丁家は再婚させなかった。

【957】(Re) さらば丁氏よ! 君は愛深きゆえに、...
感謝♪  ジョージ真壁  - 2004/5/19(水) 3:57 -

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    どうも、真壁です。


 むじんさん、御投稿、真にありがとうございました。
 ぜひぜひ、また、名場面を御教授頂ければ幸いです。


 「曹操と丁夫人との別れ」。これは確かに名場面ですねえ。
 ある意味、映画のラストシーンのような感じすらします。


 この話は、様々な見方ができるように思います。


1.  大権力者・曹操といえども、夫婦の間ではただの夫であり、
   一人の男にすぎない。超世非常の人、英雄・曹操でさえも、
   一人の奥さんにてこずってしまうのだ、という見方。
2.  この時代に、感情的な要因で、権力者の旦那に逆らうという、
   まさにある意味、超世非常な丁夫人の生き方に感嘆する、という見方。
3.  上記のような丁夫人の姿勢を許した、「人間重視」の曹操ならでは
   の度量に注目する見方。
4.  時には産みの親より育ての親の方が、子供に対して深い愛情を
   持っているのだ、という見方。
5.  悲しみ、怒れる女性を宥めるには、常になるべく近くにいて、
   長い時間をかけて怒りとときほぐすしかないのだ、という見方。
6.  いつの時代も、男と女はすれ違う運命にあるのだ、という見方。


 今、ぱっと思い付いたのはこれぐらいですが、まだまだ色々な見方が
あるかもしれません。


 ああ、なんて味わい深いのでしょう。
 これだから『歴史系』はやめられません。


 また、御意見・御感想・御指摘・新たな名場面などを、
お寄せ頂ければ幸いです。


               ちなみに表題は、このシーンに、
              私が勝手につけたサブタイトルです
                   ジョージ真壁

【958】Re:(Re) さらば丁氏よ! 君は愛深きゆえに...
 むじん E-MAILWEB  - 2004/5/19(水) 4:59 -

引用なし
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   どうもありがとうございます。
『魏略』をひっくり返せばこういう類の話はいろいろ見つかると思います。たとえば王象の話ですとか、曹丕が幼い弟から父と慕われたことですとか。

ところで丁夫人ですが、実は結構な家柄です。『三国志』や『後漢書』には丁夫人以外にも沛国の丁氏が登場します。なかには意外な人物も見つかるかも知れませんよ。とくに注目したいのは、曹操の正室が丁夫人なら、彼の生母も丁氏だったという事実。こりゃ倫理的に問題あるんじゃないかなぁ。

最後の一文は原文「欲其家嫁之,其家不敢」なんですね。この「不敢」というのは、「しようと思ってもできなかった」という意味を含んでいるんですが、どうしてできなかったんでしょう。丁夫人の意志だったのか、それとも曹操の恨みを恐れたのか。はてさて。

【967】(Re) 楊俊絶体絶命! 急げ王象、男は恩師...
感謝♪  ジョージ真壁  - 2004/5/22(土) 2:03 -

引用なし
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    どうも、真壁です。


 むじんさん、御教授ありがとうございました。


 やっぱりイイ話は、色々あるもんですねえ。王象の話は、どちらかといえば、
イイ話というより、悲劇ですが。楊俊を助けることができたなら、美談になった
のに、残念です。しかし、悲劇だからこそ、人々の胸を打つのかもしれません。


 このたび、王象のエピソードの紹介文を書こうと思ったのですが、私が
書くと、どうもアレになってしまうので、断念致しました。
 うまく紹介できる方がいらっしゃったら、是非お願い致します。


 そういえば、曹操のヨメであるのにも関わらず、丁氏の実家については、
私はかなり不勉強でした。これを機に色々と調べてみたいと思います。
 果たして、一体どんな人物が隠れているのか……?
 そして、そこまで曹家に入れ込んだ理由は何なのか……?


 それにしても、丁夫人は曹操の正妻なのに、曹操の華やかな女性関係の
せいか、どうも、いまひとつ影が薄いような気がして仕方ありません。
出てくる話といえば、この離婚の話ばかり……。
 曹操関連創作物でも、地味だし……。


 丁家が丁夫人を再婚させられなかったのは、どうも印象から考えると、
丁夫人の強い意志のせいのように思えます。この人、「結婚したい」と
なったら、曹操がどうあれ、結婚してしまいそうなカンジすらします。
かなり偏見入ってます。


 また、御意見、御感想、御指摘、新たな名場面をお聞かせ
頂ければ幸いです。


                   ジョージ真壁

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