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【3644】風を呼ぶ、ということ からんだっしゅ 2010/10/7(木) 13:36 教えて
┣ 【3645】Re:風を呼ぶ、ということ 紅砂 2010/10/9(土) 23:22
┗ 【3652】関係するようなしないような。 池田雅典 2010/10/26(火) 17:38
┗ 【3663】Re:関係するようなしないような。 からんだっしゅ 2010/11/8(月) 16:48

【3644】風を呼ぶ、ということ
教えて  からんだっしゅ  - 2010/10/7(木) 13:36 -

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   たまーに出没する からんだっしゅ です。

最近、話題があまりないみたいなので、基本に立ち返った質問をします。
うまく題名にまとめられなかったのですが、ずっと疑問に思っていたので皆さんのご意見を伺いたく思います。

ずばり、「『三国演義』において、赤壁の戦いで諸葛亮が祈祷で風向きを変えたという描写は、実は地元民などから情報収集して出した予測を使っただけである」という現代的な解釈は、果たしてアリなのか?
です。

最近の作品には目を通してないのでどうなのか分かりませんが、大概のものは天気を予測して確信してたのを祈祷で風向きを変えたように見せた、という感じだと思います。
しかし、思うのです。よそ者の諸葛亮が分かることを地元の呉の人が知らないなんてありえるのか、と。彼らは日々船に乗るから気候の知識はあるだろうし、実際操船するわけじゃないから武将たちが知らないにしても、漕ぎ手や漁師の人たちは知ってるはずだからそういう情報は遥かに呉の人のほうが得やすいわけです(諸葛亮が情報収集しているということ自体、彼を殺したくてしょうがない周瑜に口実を与えそうな気もするし)。

それを上記のように解釈して辻褄が合うのかどうか?
合わないとしたら、どのように解釈すればすっきりしますか?

【3645】Re:風を呼ぶ、ということ
 紅砂  - 2010/10/9(土) 23:22 -

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    前に赤壁の戦いの小説を書いたとき、国語の先生が感想とともにこんなことを言っていました。

「実はあの地方のあの季節、東南の風はめったに吹かないんだよ」

 本当かどうかはわかりませんが、かなり好きな先生の言ったことなので、私は信じてます。


 とりあえず参考までに。

【3652】関係するようなしないような。
 池田雅典  - 2010/10/26(火) 17:38 -

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   渡邉義浩先生の持ちネタの一つに「北斗七星ステップ」というのがありまして。

演義の『奇問遁甲天書』の出典を真面目に探したら、『正統道蔵』に収められた『秘蔵通玄変化六陰洞微遁甲真経』に、お札貼ってポーズ決めてステップ踏んで歯をカチカチさせながら呪文を唱えて神を呼ぶという手順が詳細に載ってた、どころか「諸葛亮はこれで東南の風を呼んだ」とバッチリ書いてあったそうで。

で、民間に伝わる三国志ではおそらくこの術を使って風を呼んでたはずなんだけども、演義は現在の形にまとまるにあたって相当な史実化が行われており、その過程でこの雨風を乞う技法は削除されて、「地元民から情報収集して風の変わることを知っていた」という常識的な解釈が加えられたんだろう、とそんなことを書いておられます(「三国志の世界」『二松学舎大学人文論叢』第80輯、二松学舎大学人文学会、2008年)。

そんでもってこのステップ、実演するともう胡散臭いなんてもんじゃなくて(笑)
「ああ、これは間違いなく現在の解釈が正しい、ていうかこんな諸葛亮見たくねぇ」と正直諸葛亮嫌いの私ですら確信した程の代物で御座います。

そんなわけで、アリなのかナシなのかでいうと、アリなんじゃないでしょーか。

【3663】Re:関係するようなしないような。
 からんだっしゅ  - 2010/11/8(月) 16:48 -

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   >演義の『奇問遁甲天書』の出典を真面目に探したら、『正統道蔵』に収められた『秘蔵通玄変化六陰洞微遁甲真経』に、お札貼ってポーズ決めてステップ踏んで歯をカチカチさせながら呪文を唱えて神を呼ぶという手順が詳細に載ってた、どころか「諸葛亮はこれで東南の風を呼んだ」とバッチリ書いてあったそうで。

『封神演義』に出てくるお呪いのやり方もこんな感じですよね。
『水滸伝』で公孫勝が嵐を呼ぶ姿も具体的な動きを表現したら、そうなるのでしょう(元を辿れば多分同じだろうけれども)。
もっとも、魔法が使えるなら風向きを変えるなんてチンケなことせずに、三昧神火で本陣焼いちまえ!とかなって物語が破綻しそうです。

二千年近く前の気候が今と同じかといえば疑問ですし、風向きなんて一日のうちでも変化するものだから絶対に「この向きにしか吹かない」と断定できないでしょう。(確か、壇ノ浦の戦いも前後で風向きが変わって、最初平家有利が最終的に源氏有利に変わった、と何かで読んだ記憶があります。出典不明で申し訳ありませんが)

それに現代のテクノロジーを以ってしても天気予報はあくまで予報です。我が家では欧米に行く時、大体三つくらいのサイトで予報を見ますが、一致してた例しがありません!7月のウィーンで最高気温30度で夕立に遇うなんて、予報で出ても普通信じませんよ…。

従って、諸葛亮が色々な情報を基に東南の風を予見してたとして、確信を持って祈祷のふりだけしてたとしたら、逆に非科学的な印象を受けます。
ほぼ東南の風が吹くと思ってたけど、やっぱり不安だから本気で祈っちゃった、の方がリアリティある気がします。

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