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▼ねこぜのたぬきさん:
>くだらない質問なのですが、名前(字)の一文字目に付けられる漢字には、
>兄弟順を表わす「伯」「仲」「叔」「季」といったものがありますが、
>「子」「公」「幼」「文」などは、何か意味はあるのでしょうか。
>
>三国志から外れた古代中国全般の質問かもしれませんので恐縮です。
こんばんわ。
「幼」は「伯」「仲」「叔」「季」の字(あざな)のグループに含まれる例がありますね。
例えば、『晉書』卷三十七 列傳第七 宗室では、
安平獻王孚字叔達、宣帝次弟也。初、孚長兄朗字伯達、宣帝字仲達、孚弟馗字季達、恂字顯達、進字惠達、通字雅達、敏字幼達、倶知名、故時號為「八達」焉。
と八番目に「幼」が出てきますし、『三國志』卷三十九 蜀書九 董劉馬陳董呂傳第九では
馬良字季常、襄陽宜城人也。兄弟五人、並有才名、郷里為之諺曰:「馬氏五常、白眉最良。」
とあって、さらに後の記述に
良弟謖、字幼常、
とあって、馬良(字、季常)の弟が馬謖(字、幼常)であることが示されています。
とは言っても、『三國志』呉書にある孫羌(字、聖臺)、孫堅(字、文臺)、孫静(字、幼臺)の兄弟のように幼がグループに含まれない例もありますね。
他の「子」「公」「文」について特にそういった法則みたいなことがある例を知らないですね。
「子」(「公」も?)を兄弟で共通する字(あざな)にされているって例はありますが。
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