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こんにちわ。
『続漢書』志十九郡国志一から確認していくに氏のつく県名は[糸侯]氏、皮氏、端氏、盧氏、輪氏、楊氏、元氏、尉氏、乘氏(侯國)、己氏、平氏、表氏、[シ玄]氏、猗氏、茲氏、班氏、[けものへん示]氏、沓氏、他にも[ネ'者]氏聚、高氏亭、雍氏城と見え、「氏」は何かの地理的な区分を示すものではないようですね。ただ河東郡端氏県の注を見ると「史記曰、趙・韓・魏分晉、封晉端氏。」とあるんで、それぞれ人名に由来する地名かもしれませんね。
今、議論が進んでいるかもしれませんが、聚については今思いつくのが、塩沢裕仁「洛陽八関とその内包空間−漢魏洛陽盆地の空間的理解に触れて−」(『法政考古学』第30集記念論文集(20031105)pp.89-106) http://cte.main.jp/newsch/article.php/1121 が参考になるかと。
津については[#2881]でも書いたように関所的役割があるようですね。
一旦これで投稿いたします。
▼かりんとうさん:
>三国時代の地名を調べており、その中で〜氏という地名を複数見かけ、固有名詞ではなく何か接尾辞として一般的な意味があるのでは?と思ったのですが検索しても分かりませんでした。
>何かヒントになるものでも分かる方がいらっしゃればお聞きしたいです。
>
>↓ちなみに自分で調べてみた地名に接尾辞的に使われている字と意味(厳密に合っているかは自信はないですが)
>
>邑:城壁に囲まれてない政庁所在地
>聚:政庁所在地ではないが家の集まった所
>陂:坂または堤
>津:河川の渡し場
>水:大河ほどの規模ではない河川
>澤:湿地
>澗:渓谷
>郷:自治的な性質の行政区画で郷官が置かれている、亭が集まった区画
>亭:自治的な性質の行政区画で亭長が置かれている、里が集まった区画
>里:自治的な性質の行政区画で里正が置かれている、100戸ほどで区切った区画
>陽:南側が低い傾斜の土地
>陰:北側が低い傾斜の土地
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