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ご無沙汰しております。
浅学者ですが、知ってる範囲で清岡美津夫さんのレスに追記します。
▼yashiroさん:
>趙雲などの武将が背中に旗のようなものを4つ背負っているのは、何か意味があるのでしょうか?ただの飾りなのでしょうか。
yashiroさんのご覧になった演目が何であるかは分かりませんが、例えば京劇「長坂坡」の趙雲は「硬靠」という鎧を着て「護背旗(または靠旗)」を背負います。このスタイルは「長靠武生」といい、部隊を率いた将軍を示します。
「武生」とは立ち回りを中心とした男役のことです。
清岡美津夫さんのご指摘の通り、旗は部隊を意味しているとのことです。
>頭に触覚のようなものもついていたのですが、どちらも戦うときに邪魔そうな気がして仕方ありません(笑)武将の目印なのでしょうか…
頭の触覚は「[令+羽]子」といい、本物の雉の尾の羽です。
不勉強にしてその由来は知りませんが、飾り物であると同時に、感情表現にも使われます。
京劇はリアリティを追及した現代演劇とは違うので、衣装は美しさ重視で派手に作られ、それぞれの役や化粧・衣装に決まりごとがあります。
(例えば、役者が羽のついた鞭を持っていたら、それは乗馬中であることを示しているとか、そういう風に。)
むしろ、大きくて重い衣装をつけた役者が、派手な立ち回りを演じることに、観客は拍手喝采を送るのです。
と、人に説明するほどの知識もないのですが。。。興味をもたれたら、魯大鳴『京劇への招待』(小学館)は写真が多くてオススメです。
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