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▼清岡美津夫さん:
>「三国演義」では
>「第二十八回 斬蔡陽兄弟釋疑 會古城主臣聚義」
>というふうな感じでタイトルになってますよ、蔡陽って。
>史書では一つのエピソードに出てきたと思ったら、
>殺されている人なんですが、タイトルになるなんて、
>一体、この人、三国演義で何、したんでしょうか、はて?
>
>ちなみに、一回前のタイトルは
>「第二十七回 美髯公千里走單騎 漢壽侯五關斬六將」
>と、物語中、有名な(史実より有名な)関羽の千里行です。
みうみうでございまふ。
演義では、かわいそうに関羽に斬られる役どころです。
五関の六将を斬って、汝南まで来た関羽。
汝南の古城というところに、義弟の張飛が居ると聞いたからです。
しかし、張飛は関羽が来ると聞くと、蛇矛を持って関羽に斬りかかります。
張飛はすっかり、関羽が曹操の手下になったと思っていたのです。
張飛「この義理知らずめ、俺が退治してやる」
関羽「翼徳、お前の思い違いだ。もしお前を捕らえに来たのなら軍勢を率いてくるはずではないか」
張飛「なら後からやってきたあの軍勢は何だ、これでもシラをきるか!」
関羽「あれはわしを追ってきた追っ手だ」
張飛「ならあいつを斬ってみろ、そうしたら信じてやる」
軍勢を率いて追ってきた男こそ、蔡陽でした。
関羽が斬った六将のひとりが甥だったため、激怒して関羽を追ってきたのです。
・・・哀れ、蔡陽は関羽にあっけなく斬られ、それを見た張飛はやっと関羽を信じたのでした。
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