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初めまして
終了済みかも知れませんが、投稿させていただきます。
三国志連環画などで記述のある武器がどのような形状でどういう用法
だったのか調べていたことがありましたので。
シーンの説明自体と”axe”になった説明に関しては
ほぼニセクロ様が言い尽くされていますが、
短戟に対応する武器としてはジャベリンの他に
hatchet=投げ斧(バイキング等が使用)
tomahawk=ネイティヴアメリカンの投げ斧
が挙げられるのではないかと思います。
ジャベリンは古代西欧で使用された投擲・接近戦両用の兵器ですが、
携帯性と速射性が良くありません。これはオリンピックの槍投げ競技を
見ていただけるとお分かりかと思います。
古代ローマ兵は長短2本のジャベリン(ピロムpilumともいった)を携行し
開戦直後の一斉投擲という使用法をしていました。
典韋が十数本の投擲兵器を携行して数mまで迫った呂布軍騎兵を次々に撃破したというシーンから考えると、携行と速射性に優れる投げ斧の方が合っているのではないかと考えます。戟=halberd,pole-axe=axeの流れにも近いですし。
異文化間で対応する似通った道具を探すのは難しいこともあります。
日本の場合、うまく対応するのがなかったのでもっとも近い”手裏剣”
としたのでしょう。”短剣”も、短剣投げがありますでの、携行と速射に優れたものとして選んだのではないかと考えられます。
また、こういった”軽い”投擲兵器の射程はそんなに長くなく、(せいぜい数〜10m)ニセクロ様演出の”十歩、五歩”の状況説明が着くかと思われます。
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