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【951】史書『三国志』名場面を問う! 三国の中心で愛を叫ぶ ジョージ真壁 2004/5/18(火) 5:36 (ハートマーク)

【1007】愛ということ(?)で孫堅と呉夫人 清岡美津夫 2004/6/5(土) 12:13 お答え
┗ 【1010】(Re) 気丈なるかな呉夫人! 君は、愛と宿命... ジョージ真壁 2004/6/5(土) 19:00 感謝♪

【1007】愛ということ(?)で孫堅と呉夫人
お答え  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2004/6/5(土) 12:13 -

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   ▼ジョージ真壁さん:
> このたびは、皆様に『歴史系』の三国志での「名場面」について、お伺いしようと
>スレッドを立てさせていただいた次第です。私も、自分が名場面だと思うシーンを
>発信させていただこうと思っています。

あそこらへんの時代で、私が好きなシーン(名場面だと思うシーン)は何かな、って思ったら、頭から出てくるのは後漢紀とか後漢書とかからの記述ばかりだったんですが、さっき三国志の中であるシーンを思い出しました。
たまたま、「愛」つながりになりましたよ。

それは孫堅が呉夫人をめとるシーンです。
三国志呉書の妃嬪伝の冒頭にあります。
短い記述ですけど、あれこれ想像してしまいます(きっと私が孫堅ファンだからでしょうか・笑)

孫破虜呉夫人、呉主権母也。本呉人、徙錢唐、早失父母、與弟景居。孫堅聞其才貌、欲娶之。呉氏親戚嫌堅輕狡、將拒焉、堅甚以慚恨。夫人謂親戚曰:「何愛一女以取禍乎?如有不遇、命也。」於是遂許為婚、生四男一女。


登場するのは、孫堅、呉夫人(当時の呼称は不明)、呉夫人の弟(呉景)、呉氏の親戚です。

早くから呉夫人は早くから父母を失ったので、弟の呉景と二人で銭唐というところで、暮らしていたそうです。
そこへ孫堅が呉夫人の才覚と美貌を聞きつけ、嫁にしたがっていた(展開が早いのか、史書の段階ではいろんなところが端折られているのかでしょうね)
それに反応したのは呉夫人本人じゃなくて呉夫人の親戚。どうも、親戚は孫堅の軽くてずるいところが嫌いだったようで、呉夫人が孫堅の嫁になるのをこばんだそうです。
それで孫堅は親戚を恨んだとのこと。

そういう状況で呉夫人が親戚にいったことは
「なぜ、わざわいを呼び込んでまで一人の娘をおしむのでしょうか。不遇だったとしてもそれは運命でしょう」

これで結婚がゆるされたそうです。
(妄想付きの参照)

結婚への決定打が孫堅からじゃなくて呉夫人からってのが、何だか呉夫人の気丈な性格がでていて、おもしろく感じました。。


それにこんな男女間の話や親戚のゴタゴタが史書に載るだなんて、それ自体、ほほえましく感じてしまいます(笑)

【1010】(Re) 気丈なるかな呉夫人! 君は、愛と宿...
感謝♪  ジョージ真壁  - 2004/6/5(土) 19:00 -

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   ▼清岡美津夫さん:


 どうも。ジョージ真壁です。
 清岡さん、御投稿、ありがとうございました。


 なるほど、孫堅が呉夫人をめとるシーンは、想像が掻き立てられますね!
伴野朗『呉・三国志 長江燃ゆ』でも、このあたりは想像を膨らませて書いて
いて、非常に面白かったです。

 史書では、詳細がわからないことが多いですが、かえってそのおかげで、
小説を書く人にとっては、腕の見せ所ですねえ。

 三国志というと、どうしても男くさい印象ですが、史書にあるこうした
ロマンス(?)をしっかり拾いあげれば、やっぱり女性もあちこちでしっかり
活躍していて、ニヤリとさせられます。


 清岡さんがおっしゃられるように、後漢書時代には、名・珍場面や名セリフが
多いような気がします。私が印象に残っているのは、韓ショウのカッコ良すぎて、
かつ、ちょっとキザな名ゼリフです。


  そういえば、三国志の時代って、名ゼリフってそんなに聞かないような気が
しますねえ。「呉下の阿蒙に非ず」とか、「子龍は一身すべてこれ胆なり」とかは、
有名ですけど、これは名セリフと言って良いのか微妙ですし…。

「馬の小僧が死ななければ、余には埋葬される土地もない!」(曹操)

「あんたが死ななければ、オレは安心できねえよ!」(孫権)

 この辺りが頭に浮かびますが、これも名ゼリフかなあ?
 忘れてしまったのか、名ゼリフという意識からはずれてしまっているのか、
他のセリフが浮かびません。


  また、名場面、名ゼリフ等がございましたら、御教授頂ければ幸いです。
  御意見、御感想、御指摘等もお待ちいたしております。


                       ジョージ真壁


超蛇足追記(かなり、ど〜でもいい話です)


 今回の話題で登場した伴野朗『呉・三国志 長江燃ゆ』。個人的な感想ですが、
この作品、史書の話を膨らませて書いている場面はそこそこ魅力的ですが、オリ
ジナル場面は正直言ってあまり面白くないように思います。なぜ、そんなオリジ
ナルキャラやオリジナル場面が必要なのかが、よくわからない。史書に登場する
人物で、充分代用がきくはずなのに、そして、そういった人物を登場させた方が
ファンも喜ぶはずなのに、なぜオリジナルキャラにこだわるのかが理解できない。

  昔、子供の頃、『キン肉マン』『聖闘士星矢』『ドラゴンボールZ』などのアニメを
見て思ったことですが、原作に登場するキャラクターはあんなに光り輝いているのに、
なぜアニメオリジナルのキャラクターはあんなに魅力がないのか?と、いつも不思議
でした。アニメ『キン肉マン』では、馬鹿な大人がわけもわからず作った超人よりも、
原作の読者応募の超人の方が数段も魅力的だったので、どうせオリジナルストーリー
をやるなら、そっちを登場させて欲しかった。アニメ『聖闘士星矢』は、どう考えて
も原作と比較するとデザインセンスはゼロのように思える。あのセンスは、当時の
子供達の憎悪の対象でした。龍座の聖闘士だからと言って、頭部を龍にする必要が
どこにあるのか? わかりやすいことはわかりやすいが、ハッキリいってカッコ悪い。
「龍座だから、頭は龍にした方がわかりやすいだろ」というのは、子供をナメている
としか思えない。子供の想像力は、そんなに貧弱なものではない。敵の聖闘士も、
なんやアレは? もはや88の星座とは関係のない奴等まで出ていたが、それは
まだ良いとしても、あのセンスのなさはいただけない。まあ、後の方は多少センス
も良くなってきたから、まだ良かったですが。作り手が、物語の整合性に無頓着
だったので、ヘラクレス座の聖闘士が二人も出てきたのも許し難い。片方は、
オリオン座にするぐらいの機転が、なぜきかないのか? その点、アニメの
『北斗の拳』では、作品に愛着を持っていて、逆に原作では首を傾げる部分も、
アニメでは納得できる筋書きになっていたので非常に良かったように思います。

 話はそれますが、アニメ『ビックリマン』は、ハッキリ言って、視聴者の
年齢層を明らかに間違えていた。当時、ビックリマンシールを集めていた少年
たちの年代を調べもせずにアニメを作ったとしか思えない。ビックリマンシール
を集めていたのは、主に小学校中高学年だったのに、幼稚園児向きのアニメを
作るとは何事か! まったくもって子供を馬鹿にしている。先日、TV東京系の
『TVチャンピオン』で「小学生歴史クイズ王選手権」みたいなのをやって
いましたが、クイズの進行司会者は、敗北した小学生に、変な慰めの言葉を
かけていた。子供が一番嫌うのは、無用に子供扱いされることだということに、
この進行司会者はまるで気がついていないようだった。あんな慰め方は、
かえって子供の心を傷付ける。あそこでは、慰めずに大人扱いすることが、
彼らのプライドを満足させる方法ではないのか? さらに、このクイズ、
「歴史」と銘うっているくせに、『三国志クイズ』では、やっぱり出てしまった。
「赤壁の戦いで諸葛亮孔明が使ったキモントンコウの術は、何を起こすもの?」
というようなクイズでしたが、「てめぇ、それは歴史じゃないやろ! 小説やろ!」
と思わずツッコんでしまった。正直言って、解答していた小学生達も、内心では
嘲笑していたに違いない。「やっぱり大人達は何もわかってねえや」と。

 話は戻りますが、伴野朗『呉・三国志 長江燃ゆ』は、私が読んだ三国志小説
の中では、『反三国志』『超三国志』などのifものを除けば、一番読むのが苦痛
だった小説でした。これは、あくまで個人的な感想で、あちこちのサイトでは
高い評価を得ているので、私の文章だけで作品を判断なされないことをオススメ
します。

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