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教科書の名前を挙げるなら、何年に発行されたバージョンかも書いてくださいな。
最近の世界史の教科書ってオールカラーになっていて、はるかに平易になってるんですよね。
平易過ぎて中国史が分からないということもあるかもしれないですが。
黄巾の乱は農民反乱というだけでなく、知識人=豪族の子弟が参加していますし、
また清流派士大夫は豪族の出身です。
張角も曹操も董卓も、一応は知識人のはしくれらしいということで、等しく豪族の出身であるといえます。
> 史学だと、微妙な表記の違いから大きな誤解を生み出しますよね?(例えば「人民」「市民」「国民」の使い分け)私は教科書を追求する訳ではなく、「豪族」という表記に疑問を抱いた、ただそれだけなんです。別に教科書外でこう表記されてもここにて愚問したでしょう。くどいようですがただ単に私は「豪族」という言葉に疑問を持った、それだけなんです。教科書に突っ込みたいだけではなかったんです。
神聖な歴史学の教科書にツッコミをいれるとはトンでもない...
な〜んてことはまったくないですから、むしろ教科書は歴史を紐解くときの目次くらいに思っておいてください。
「国民」という言葉は近代用語ですし、
例えば「都市」という言葉も誤解をつくりやすい言葉です。
ある古代の遺跡について、
「都市」と呼べば都会っぽいイメージになり、
「ムラ」と呼べばひなびているイメージになってしまいます。
中国の「城」という言葉は、人の住んでいるところを都会か田舎かで区別せずに呼ぶことができるので便利ですね。
もっとも「城」というのは県城以上の規模に使われることが多く、それ以下の集落は「里」とか「村」とか呼ばれるのですが。
「村」という言葉の発生する時期についても、三国時代をはさんでいろいろ議論があるようです。
> 余談ですが私も先生に「豪族と群雄の差は?董卓は…曹操は…」なんて言ったら「世界史の中の後漢だから」と、あっさり言われました。よくよく考えればそうなんですよね。
長い歴史を授業することに忙殺されている先生は、ついそういってしまうんでしょうね。
後漢を豪族が滅ぼしたと説明するだけなら、それはちょっと違うんじゃないかと思いますよ。
アフガニスタンって今、後漢末みたいな乱世の状態になっていますよね?
アフガニスタンの首都カブールの政権は、地域の名望のある人たちによって支えられています。
軍閥出身だったりイスラム法学者だったりするんですが。とにかく有徳の人が地方選挙で議員になって政府に参加しています。
でも、タリバーンを滅ぼしたのは地方の有力者たちでしたっけ?
違いますよね。アメリカ軍に支援された北部の反タリバーン連合がタリバーンを滅ぼしました。
反タリバーン連合=三国志の群雄たち
地域の有力者=三国志の豪族
と考えてみては如何でしょうか?
豪族というのは、群雄の下部構造なんです。
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