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二夜連続ライブ体験2−2
031015
<<二夜連続ライブ体験2−1
記憶に頼る配置図
   先に断っておくけど、私は「ふちがみとふなと」さんの歌を聴くのはまったくの初めてなので、曲目とか見当がつかない。予備知識なしに音楽に触れられることはある意味、楽しみでワクワクするもんだけど、レポート的にはちゃんとお伝えできないのが残念なのだ。はっきりと曲目を書けないけど、何とか雰囲気だけでも伝えようとレポートを書いていきたい。多分、ダイジェストっぽいものとなる。

   さて、初めの歌は素朴な歌。
   「ふちがみとふなと」さんのレパートリーの中で素朴な方なのか、それとも全般的にこんな歌ばかりなのか、わからず仕舞いで、うっとりと聴いていた。
   船戸さんのウッドベースの素朴な音に、「ヘブン」という単語が印象的。あと、淵上さんの鍵盤ハーモニカの音。懐かしさと少し切なさが混じる歌、そんなことを思っていた。

   曲終了、拍手。

   そしてMC。あぁ、しゃべりのうまい楽しい人だったんですね、淵上さんって!
   それで、スムーズに次の曲の紹介を入れる。

   MCによると、洗濯の歌とのことだけど、また素朴な感じ?……と思っていたら、急に舞台の奥へ淵上さんが立つ。そこから「タッタッタッ」とリズムを口で言いながら、元いたマイクの位置に徐々に近づく。
   ちょうど、マイクが拾う淵上さんの声が大きくなる………これって機械とかに頼らない自己フェードイン!?
   えー、そんなユーモアたっぷりな感じで始まった曲はさっきとうって変わって、元気で明るい感じ!   行進曲っぽい。
   もうホント、「今日は洗濯したぞ!」って歌ですなぁ♪

   曲終了、場内拍手。小気味良い歌なので、終了手もしばらく私の頭に残ってる。

   再び、淵上さんのちょっとした、しゃべり。さっきの洗濯の歌をうたった直後なこととひっかけて、「自分の歌は生活密着型」とおっしゃって、カバー曲に壮大なものをもとめるとのこと。

   すぐに次の曲。うーん、何のカバー曲だろ?(知らない私でした)
   素朴だけど、小粋な感じ。途中でテンポが速くなって、最後はむちゃくちゃ早くなる。
   曲終了、場内拍手。

   恋や愛をうたった歌ができないっておっしゃった後(いや、しゃべりが独特ですぐ場内に笑いがとび出る♪)、ラブソングに近いのが次の曲ってことだそうな。

   短いフレーズをウッドベースが繰り返し、それに淵上さんの声がはいってくるといった曲。歌ではなく声、と私は感じる。のばす声が印象的。

   曲が終わって、またまた漫談のような淵上さんの次の曲の紹介。
   今度は「耳国国歌」とのこと。
   なんでも「耳国」に感銘を受けてつくった歌とのこと(笑)。
   はてさてどんな曲なのか。

   ミニマル的に短いフレーズ(声とウッドベース)の繰り返しから入ってくる。くり返すくり返す。
   えー、ひたすらくり返してる。
   たまに「ミミ〜ミミ〜」と入る声。このまま、機械的にミニマルに終わるのかなぁと思っていたら、微妙にだんだん早く、そして激しく、そして崩れてくる。
   そして、突然、終了。
   場内、爆笑。そして拍手。

   この「耳国国歌」、新発売のオムニバス盤に収録されているとのこと1)

   次の曲は明るくリズミカルな歌。
   「単純に簡単に唐突にあっけなく」っという二人のコーラスのフレーズが印象的。
   曲終了。場内拍手(いや、ほんとにダイジェストで申し訳ない)

   次の曲はどうやらカバー曲らしい。
   映画「小さな恋のメロディー」で使われていた「Teach your children」を訳したとのこと。どんなんだろ、楽しみ、なんて思っていたら歌が始まる。

   ズンチャズンチャと始まり、なんだか懐かしい感のある歌。
   世界名作劇場とかで使われる感じ(元がそうなのか歌がそうなのか私の感じ方がそうなのか不明)。勇気づけられる感じ。
   場内拍手。

   「ふちがみとふなと」さんは京都に住んでいるらしく、毎年、蛍をみかけるとのこと。
   そんなことで次は蛍の歌。

   メロディーも声も区切り区切りだし、なんだか、インプロビゼイション(即興)みたい。
   何だか、不協の楽しみみたいなものが有り。一つ一つは蛍感有り。
   場内拍手。

淵上さん「蛍の次はいきなりセクハラ・トラック野郎の歌です……セクハラだけどいい男。トラック野郎ジョン

   という爆笑前振りのあとに、勢いがあってコミカルな歌が始まる。
   歌詞をよく聴くと。。。あ、セクハラ(汗)   いや、単語は別に放送禁止用語とかじゃないけど、やっぱりセクハラ。いや、恥ずかしくてここに書けないけど(笑)   まぁ、何かの機会にきいてください。こんなセクハラ親父、居そう(笑)
   淵上さん、鍵盤ハーモニカでクラクションを再現しているのは、KraftwerkAutobahnに通じる魂を感じますな(笑←いや、意味不明だと思うけど)

   曲終了、拍手。

   この歌にはジョン以外にも初め、ナビゲーター役がいたとのこと。だけど、製作の都合上、削除されたんだけど、復活し、歌になったのが、次の曲らしい。
   いやはや、この曲の紹介の仕方で、いつも笑わしてもらってます。
   さきほどとはうってかわって、結構、穏やかな歌。

   そして最後の曲。カバー曲。
   いつもリクエストがあっても断っている歌をやるとのこと。ロックだ。
   DEEP PURPLEの「Smoke on the water」。伴奏を聴けば知っていると答える人がほとんどだろう有名な曲。
   その有名な伴奏を鍵盤ハーモニカで勢いよくふく。その様子に場内爆笑。さらに船戸さんのウッドベースが入ってくる。会場大盛り上がり。
   「ワンツースリーフォー」と叫んでかっこよく締め!

   場内拍手。なかなか鳴りやまない。

   お二人、退場、そして休憩時間となって、BGMが流れる。

   初めて触れた「ふちがみとふなと」ワールド。曲の前に淵上さんが気さくにいざなってくれたせいか、どの曲もすんなり入れて、まぁ、曲自体もバラエティに富んでいて、どれも聴き応え充分だった。そんな感想を余韻にしつつ休憩時間を過ごす。

   そういえば、ライブにいくと大量のチラシ(いろんなアーティストのいろんな情報)をもらうっていうのはありがちで、その中に「ふちがみとふなと」さんのチラシを見つける。
   「ふちがみふなと新聞   稀刊   ふなととふちがみ   Number 22」と銘打たれてある。もう「稀(まれ)刊」というタイトルから淵上さんのトークのノリがにじみ出ていて、面白い新聞だった。




1)   「耳国国歌」の入っているオムニバス盤。「JAPANESE GIRLS WEST」(MIDI Creative, CXCA-1139 \1905)。MIDIからの発売でしたか。






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