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関プチ3レポ「10.強敵! 皇帝の洗面器!?」
030211
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   会うは別れの始めなり   とはよくいったもので、一つの別れのときはやってくる。

さん「すいませんが、これで……」
清岡「あ、そうですか、また…」
さん「また…」

というわけで、さんとそこでわかれることになる。
   残り11人の一同は千里中華街を東へ(ほんとは、南だけど)向かう。

   まず、我々の前に立ちはだかったのは謎の……何?(右の写真参照)    腰ぐらいの高さの置物だ。

清岡「これは何のために?」
いな吉さん「ここから飛び込んで、こう〜『後は頼みますぜー』って」
(一同笑)
ガ馬超さん「灰皿灰皿
いな吉さん「灰皿?!」
(一同笑)
清岡「息子に対して、『おまえがそんなことするんだったらとびこむぞ』って(あ、呉夫人さんの井戸ネタ1)。)」
翔田さん「でもこれで死ねそうにないですけど(笑)」
清岡「いや、名演技で!

   と、何かわからないまでも、おのぼりさんのごとく、はしゃぐ、はしゃぐ。
   で、清岡、カメラを持って目論んだのが……

清岡「何か、こういうこと、してくださいよ」
(と、翔田さん&いな吉さんに向かって、バスガイドがやる「左に見えますのは」って格好をする)

   そうそう、おのぼりさんよろしく、何か珍しいものを見つけたら記念撮影ってわけ。

二人「なんか、あやしい」
清岡「はい、チ〜ズ♪」

   と、アホなことをやっていると、本当にこの置物が何か、気になってくる。
   中を覗いても何かわからない(右の写真参考)

翔田さん「何かがあった形跡が……」
いな吉さん「そう、そう、何かが……」
ガ馬超さん「あとからテープでふせいだ形跡が…
いな吉さん「何がまずかったんだろうっていうような……」

   やっぱり、中を見てもわからない。
   そこで清岡が思いついたのが、千里中華街の入り口においてあるパンフレットの存在だった。

清岡「多分ね、パンフレットみたらわかるんですよ」
(パンフレットを取り出し、皆に渡す)
翔田さん「これで謎がとけるんでしょうかねー」

   で、皆でパンフレットを読んで、この場所の説明を探す。

清岡「わかりました?」

   そうすると、口々に「金魚?」って言葉が返ってくる。パンフレットには千里中華街の地図があって、該当する場所をみると、金魚の絵がある。これ?
   でも、この置物の中には金魚、いないし、どういうこと?   って一同、首をひねる。

亜朗さん「でもリアルで入れるとたいへんなことになるから『なんちゃって』!」
(一同、爆笑)
孟宗竹さん「それだったら金魚の模型かなんか浮かべますかね…」

   と『なんちゃって』水槽の謎が解けぬまま、一同はその場を後にするのだった。


   と、我々の心を悩ます、置物はそれだけで終わらなかった。挑発的な貼り紙を目の当たりにする(左の写真)。

「伝説上、皇帝が使う洗面器。
共振原理で、こすると水が飛ぶ。」
   そして、その貼り紙の下には金属の器がある(左の写真)。器の左右上部には一対の取っ手がある。器の中には水が入っている。
   なるほど、この器についている二つの取っ手をこすると、それが共振して水が出るのか。

清岡「誰か、チャレンジャーはいないんですか?」

   そうすると、いろんな人が順々に挑戦していく。
   だけど、誰も貼り紙に書かれているように、器から水をとばす人はいない。
   ちょうど、さんががんばっている。

さん「何か出てくるんですか?   しんどいって!」

   みんな、器をこすっているさんに真剣な眼差しを向ける。
   あ、もちろん、時にはネタを

いな吉さん「あなたが落としたのは金の斧ですか?   銀の斧ですか?」
(一同、笑)
清岡伝説の勇者しか(水を飛ばすのを)無理とか」

   ここでさん、アドバイスを受けたみたい。どうにか水を飛ばそうと、四苦八苦創意工夫、さんの奮闘が始まる。水は飛ばないけど、四方八方からアドバイスは飛び出る飛び出る。

さん「(やっている人以外は器を)持たない方がいいか?   あー、そうか共振しないと思うな」
清岡、器が落ちないように持ってくださっている親切ないな吉さんを見て…)
清岡「実は、いな吉さんが押さえているから出ないという噂が…(←失礼!)」

ガ馬超さん「あんまり強く押さえなくてもいいよ」
さん「意外と、そんな力入れてこすんなくても出るんじゃないですか?」
亜朗さん「でもみんなでこするから、(取っ手が)ピカピカになってて駄目とか」

さん「でも、おじいさん、(水が)あふれてたって話。おじいさんができるってのに、うちら、できないって、おかしい!」
ろくぎさん「でも、出そうな予感するのに出ない……」

さん「おかしいって!   水がおかしいんだって、きっと」
翔田さん「え、そんな(笑)」

   ついに水まで疑いだしたさんだった(滝汗)

さん「でも凡人でも出るはずなのに」
一同「凡人って!(ツッコミ)」

   うーん、さんの情熱を持ってまでしても水を飛び出させることは無理だったのか……これを毎朝、使っている皇帝は偉大であるのは書くまでもないけど、誰か成功した人はいるのかな?

アタツさん「こないだ来たときは誰か盛大に鳴らしてましたよ」
翔田さん「達人だ…」
清岡「それ、エキストラかなんかじゃないですか?」
翔田「さくらですか?」
(一同、笑)

   なんて、アホなことを言ってるけど、みなまだあきらめてない。真剣。
   まだまだ器を共振させ、水を飛び出させるアイディアはつきない。

亜朗さん「実は(器の下に敷いている)このタオルがいけない」
清岡「実はこのタオルが振動を吸収しているとか」
ろくぎさん「手ぇ、ぬらしてからの方が、いいですよ」

   そこで、まわってきたのが私の番。んー、これだけ案が出ている中、緊張するなぁ。

清岡「とりあえず普通に…」
さん「いけるか!   いけるか!」
清岡「もしかして期待してます?」
(一同、笑)
ガ馬超さん「はよ、次、行きたいから、はよ、成功させていただけると……こんなもんじゃ行くに行けない」
清岡「『こちらが成功したビデオです』とか出てきたりして」
(一同、笑)
一同「そんな用意!(ツッコミ)」

   とか冗談を飛ばして、みんなの期待をそらしている(つもり・汗)だけど、手は真剣。シャカシャカとこすっている。
そうすると、「ホワーン、ホワーン、ホワーン」という音がしてきた。来た?   来た?

さん「なんか振動が良い感じ♪」

って話的には、ここで成功させると、もうまるっきりヒーロー物語なんだけど(そんな大袈裟な!)、現実は冷たく立ちはだかる。
   結局、それ以上の進展はなかったってわけ。

一同「あー(ため息混じりの声)」
一同「くやしー」

   どうやら、あきらめムードが漂い始めてきた。

清岡「地元の人は成功させてビデオ、送ってください」
翔田さん「成功するまでやって(笑)」

   んー、少なくとも、共振して水が飛び出るところを見たいんだけど……

アタツさん「おもいっきり、なんか、鳴り響いていたんですけど。すごい音してましたよ」
さん「(中国のビデオを見たらしく)激しく響いてましたよ。水がね、バーーっとなるんですよ、バーーっと」

   それをきいて、最後の力をふりしぼり、みな、いろいろ考えて挑戦

ろくぎさん「交互にやるとか」
ガ馬超さん「交互に早く?」
ガ馬超さん「強くやっちゃだめなのか?」

   でも、やっぱり…

一同「とばないよー」

ってことですな(汗)

清岡「最終的に(器を)床にたたきつけてたりして」

亜朗さん「もうあきらめますー?   でないと延々とやってますよ」

   その亜朗さんの一言がきっかけとなり、その場を立ち去ることになる。
   しかし、成功できなくてくやしい。
   誰が成功させた人でコツを教えてくださると嬉しいです。





1)   呉夫人さんの井戸ネタ。『夫人乃倚大井而謂策曰:「汝新造江南、其事未集、方當優賢禮士、捨過録功。魏功曹在公盡規、汝今日殺之、則明日人皆叛汝。吾不忍見禍之及、當先投此井中耳。 』」(三國志卷五十呉書五妃嬪傳の注にでてくる會稽典録より)。「夫人」が呉夫人、「策」がその息子、孫策、それから「大井」や「井」が井戸ってこと。それと「魏功曹」は「○○係長」てな感覚で「魏」って苗字の人に「功曹」っていう役職をつけている。訳がめんどくさいので、詳しくはやらないけど、孫策が魏功曹を殺すのは見るに忍びないからこの井戸に飛び込むぞっていう呉夫人のセリフ。ちなみに今まで何で、原文からわざわざ引用しているかというと、訳者の著作権がややこしそうなもんで。   <<戻る

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