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旧前置き(孫氏からみた三国志0)
03012807
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   「三国志をわかりやすく説明する」というようなことを銘打った企画をよくウェブ上でみかける。
   まぁ、それが例え、うまくいってなくても、その三国志を知らない人にも気遣ったであろう、その態度だけでも私は高く評価する。だけど、それをみると、たいていは劉備(字、玄徳)中心に語られている。企画内や企画の説明で「三国志のストーリー」とか「三国志の主人公」とかというような言葉を使っているあたり、おそらく三国志通俗演義020812-4)(小説)の影響を受けているのだろうけど、それだと、歴史である三国志を語っていないようで、一読者(つまり、私)として何だか少しもどかしい。
   それにここ何十年も、日本での三国志関連の話は、劉備(字、玄徳)中心に語られてきているので、バランスが悪いように私は感じる(もしかして、三国志通俗演義が語られているのかな)。
   私だったら、もっと違う語り方をするな、という思いを前々から持っていた。じゃ、試しにやってみようというのがこの「孫氏からみた三国志」。名前の通り、いずれ呉の王朝を築く孫氏を中心に三国志を時代順にさらっと語っていきたいかなと思っている。

   で、まず何から始めようかな、と思いついたのが孫氏にまつわる一つの伝説。
   冒頭で小説の影響を受けての三国志語りにやんわりと拒否したのに、伝説から語るのは軽く矛盾しているような気がするけど(汗)、そこを気にせず読んでくれれば幸い。



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