第一回プチオフ会レポート 文:清岡美津夫
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11、もうすでに春ですね
 関プチの会場になったところは少し広いといえども、やっぱり普通の公園の日曜日という雰囲気。

 キャッチボールをする親子に、いちゃつくカップルに、ジョギングをする人に、犬の散歩をする人などが点在している。 それらの中でも、公園に入ってまず気になったのが、トランペットを練習する人。

 やっぱり近くで音が鳴っているとそちらに気が向いてしまう。 で、公園での練習にありがちで、曲らしい曲じゃなくて、単なる不連続な音。はぁ、練習、がんばってくださいね。

 まあ、それはそれでツッコミどころだったけど、時が経つと、さらなる強者(つわもの)の登場。

 ちょうど、我々が座る近くにツツジの木の列があって、その向こう側、20メートルぐらい先からギターの音と複数の男性の唄い声。 アップテンポでとても元気良く唄ってたんだけど、「もうすぐ春ですね」という特徴的な歌詞からそれがキャンディーズの「春一番」であることがわかる。

 少し元気すぎるきらいがあるものの、今度はちゃんとした音楽だと、一同、胸をなで下ろす。

 で、また同じフレーズが聞こえてくる。 あぁ、練習しているのか、と思っていると三回、四回と続いていく。しかも、元気良さが衰え知らず(汗)

 で、我々の話題に上ると、当然、歌う歌詞の部分へ「もう春なんですけど」と誰からの口から小声でツッコミが入る。 だけど、それを第六感で感じとってか、いつの間にか歌詞が「もうすぐ夏ですね」となっている(笑)

 誰に歌を聴かせているのかなと、ツツジの木越しにちらりとのぞくと、なんと、ギターを持って歌っている人同士、向かい合っている。 なるほど、そういうことね(謎)

 結局、関プチを終え、我々が天保山公園を後にしてもなお、その同じ歌を、しかも衰えを知らない元気良さで歌い続けていた。 青春だなぁ……

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